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怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(50) くたばれ!まちおこしその⑩

私が好きなプロレスでは離合集散は日常茶飯事におこります。それこそ日本プロレスの昔から、煩雑に繰り返され、今ではこの狭い日本の中で数えきれないくらいの団体がお互いのパイをうばいあう状態が続いています。

今更団体を一つにできることはおそらく不可能でしょう。皆がお山の大将になりたがるプロレス界にあっては、時に仲違いし、まれに協調しながら年間スケジュールをこなしていく現状を維持するのが関の山でしょう。

ではなぜプロレスラーは、人は分裂を繰り返すのか?一つは人間というのは共通の敵が現れるとまとまる傾向があります。その敵が強大であればあるほど結束して立ち向かうでしょう。しかしその敵を倒したり、あるいは倒さないまでも、影響力がかつてないほど弱まったとしたらどうでしょうか?

おそらくそれまで結束していたグループは内部分裂を起こすでしょう。組織の結束を維持するためには、新しい共通の敵が必要だからです。こうして、いつしか同胞から敵視されたリーダーは群れから追われるわけです。かつて日本プロレスに弓をひいたアントニオ猪木さんは、自ら率いた新日本プロレスでは、対ジャイアント馬場、対全日本プロレスの旗のもと、一丸になって会社を大きくしていこうとしていました。しかし猪木さんの事業失敗から配下選手、スタッフからクーデターをおこされ、代表の座を追われます。

猪木さんからしてみれば、自宅を改造して道場として提供したりそれなりに配下に義は尽くしたはずですが、いかんせん事業欲が強すぎたのと、金銭感覚がぶっ飛びすぎていたため、不安を感じた部下たちに寝首をかかれました。

これはプロレス界に限らずまちおこしでも見られることです。あなたが影響力の強いリーダーだとして、その指導力を発揮できているうちはまだよいのですが、ひとたび影響力が弱まったり、あるいはいつの間にか配下の共通の敵になっていたりした場合は、あなた自身が群れから追われるか、あるいは自ら群れを離れる決断を迫られます。

そうしてあなたが世代交代を黙って受け入れるならまだよいのですが、だいたいの場合、リーダーだったあなたのような方は、群れの外に出ても自分の影響力が以前のように効果があると思い込んでいるケースが多いように、私には見受けられます。

あなたが、かつてのような影響力を群れの外から行使しようとするならば、以前の仲間たちは結束してあなたを敵とみなして反発、攻撃してくるでしょう。つまり仲間たちと一枚岩で理念を共有していると思い込んでいる時点で、あなたは裸の王様になっているのです。さて、裸の王様になる末路を回避するにはどうしたらいいでしょうか?いくつか選択肢はあるとおもいます。例えば…

①リーダーの座を禅譲し自分は口を出さない

②影響力を強め、リーダーであり続ける

➂そもそもリーダーにならない

①が簡単にできているならこの世の分裂騒ぎの大半は消えてなくなっているでしょう。まあ、あなたもそれができてないからいさかいが起きているのでしょうけど。②はもうあなたが実施した時点で独裁への道をまっしぐらになりますね。たとえ圧政下で自由を得てもそれはかりそめの自由でしかないですし、圧政を強いているあなたも、いつ寝首をかかれるかびくびくしながら体制維持だけに必死になっていく姿が、私には想像できます。➂は一番現実的ですが、誰かが責任を負うことになっているときにまで、誰もリーダーにならないと収拾がつかなくなる時もあります。こうなるとどうしようもないですね。

私個人は、➂の立場を維持しつつ、適度に①になれたらいいなと思っています。虫のいい話ですが、そもそも独裁とか影響力をもちたいとかいう願望自体が私にはありません。そんなの面倒臭くてとてもじゃないけど、やってられないですよ。できることならお手伝いはしますけど、自分が主役になって場を引っ張るということは金輪際遠慮願いたいですね。いつか寝首をかかれるのは私もごめんですし。

余談ですが、面白いもので謀反を企てて上に立ったものは、その人間が大勢になったとたんに腹心から裏切られるという歴史を繰り返しています。猪木さんはクーデターのほかに選手の大量離脱で、多数の弟子にも去られました。その離脱した一派の長のひとりである長州力選手は、結局後年同胞にも、スポンサーにも去られてしまいました。その去った弟子筋でもやはり分裂、分裂がおきているので、やはりクーデターというのは長続きしないものなんだなあというのはつくづく思いますね。革命って言葉だけ聞くと格好いいですけど、じゃあ自分が体勢側になった時のビジョンまでもっているか、といったらそうではないことの方が多いように私は思っています。終わりを想い描けない革命家ほどみじめで格好悪いものはないですね。

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