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[介護] それでも生き永らえた!生命力イラストを描いているcocoroharadaの由無し事ブログ〜両親の介護と自分の人生②

2019/07/19

日常生活の中に潜む怒り

今回は「怒り」の話です。怒りは外に向けると他者を傷つけ、内に向けると自分を傷つけます。更にずっと抱えていけばいくほど、問題になっていきます。介護に関してもこれは無縁ではないのですが、怒りの感情は介護にとどまらず日常生活の中にも常に潜んでいます。

かくいう私も両親や他者のほぼすべてに「怒り」を感じて生きてきました。今回は少し介護とは離れますが、怒りの感情をご説明したいと思います。

例えば、あなたが職場の上司と反りがあわないとしましょう。多分上司と一緒にいればいるほど、あなたのイライラは募る一方となるでしょう。ではこの状況をどうしたらよくすることができるでしょうか?

①あなたが職場をやめる
②上司に変わってもらう
③自分の反応を変える

①は、物理的距離をおくことで、上司の顔を見ないで済みます。私も実は実際に職場を去ることで、嫌いな上司と距離をおきました。

しかし、私の中には嫌いな上司のイメージが巣食ったままでした。しかも相当根深くこびりついていたため、私の中にいる上司のイメージにはかなり長い間苦しめられました。

日常生活をおくっていても、自分の中に嫌いな上司がいるので、常にイライラしてましたし、似たような人に会うとゲンナリしていました。やっと日常で上司を忘れられるようになるまでは、約10年くらいかかりましたでしょうか。

他人は変えられない

では距離を置くのが得策でない場合、②の上司に変わってもらえたら、というのも選択肢として浮上してきました。実はこれ選択肢にはなりようがないんですが、あなたを含めた多くの方は、②を選びがちなんです。

しかし、あなたと私が違う人間であるように、あなたと上司もまた違う人間です。同じ人間ならばまだしも、違う人間を変えることは不可能です。

にも関わらず、かつての私を含めて多くの方は「あの人が変わってくれたらいいのに」と考えてしまうんです。しかし何度も言いますが、あなたにもわたしにも嫌いな上司を変えることはできません。

唯一上司が変わるケースがあるとしたら、上司が自身を顧みて、自分で自分を変えようとした時だけですが、そもそも上司に自分を変えようとする気がない場合は、いくらあなたがカリカリしても時間の無駄になるわけです。

という事で、③の選択肢が浮上してきます。自分自身が変わることで、カリカリする時間も減らせます。ただ、たしかに自分自身を変えることは、問題解決の近道ですが、反応を変えるだけでは不十分なんです。何故かというと、怒りの感情を表出しないまま、反応だけ変えてもまた違うタイミングでイライラし始めることは、起こり得ます。

さて、先程述べた三つの選択肢のうち、実は②が選択肢になりようがないことを明かしてしまいました。なので、対案として新しい選択肢が必要になってきます。では新しい選択肢となりうる対案とは何か、というと…

④怒りの感情を手放す

になると私は考えます。嫌いな上司のイメージがなかなか離れていかないのは、あなたの中にある怒りの感情が溜まっているからで、それによって心の中にイメージがこびりついて離れなくなり、不快感に苛まれているわけです。

怒りを手放す

実は私も自分の中にある怒りを手放している最中なんです。自分が変わる前にまず怒りの感情を手放していかない限り、劇的な変化は望めませんからね。

友人に愚痴るなどして、自分の中にある怒りを外にぶちまけるだけでは、問題解決までにかなり長い時間がかかってしまいます。時間は誰しも有限ですから、愚痴るだけというのは建設的なやり方とは言い難いわけですね。ましてや他人の時間を奪うということは、あまりよい手だとは思えません。自分自身が変わる必然性の一つでもあります。

スタートはまず自分の中にある怒りに気づくことであり、その怒りを充分に感じた上で放出できるか、というところに尽きます。しかも他人の時間を奪わずに、自分の気づきに繋がる道を探る必要があります。

私の場合、自分の中にある怒りのエネルギーは、約半世紀溜め込んだからこそ、一朝一夕でなくなるもんじゃありません。

だからじっくり向き合って、怒りが自分を傷つけない方向に向かうようにしていますが、今はまだその最中です。たしかにまだイライラすることがだいぶありますから、今現在はまだまだ道半ば、なのです。

怒りは溜め込めば溜め込むほど、表出するのが難しくなってきます。ですので短期間で変化を期待するのは難しいのです。

まずは半年くらいのスパンで、怒りを少しずつ手放していくくらいの気持ちで取り組んでいけたなら、気づいた時には自分の反応が半年前と変わっているかもしれないですよ。

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