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怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(74) 私が古事記をキライな10の理由(4)

2017/01/25

私が日本の神様で惹かれるのは、やはりスサノヲになります。スサノヲは多彩な性格を有していて、母の国へ行きたいと言って泣き叫ぶ子供のような一面があるかと思えば、高天原では凶暴な一面を見せ、出雲へ降りると一転してヤマタノオロチを退治した英雄という感じで伝承では描かれています。

しかし、日本初の和歌を詠んだり、木の用途を定めたりなど文化英雄的な側面もスサノヲにはあります。これは多数の伝承をまとめて一つの話にしたためとする説もあるそうですが、神様にも関わらずこうした多面性が伝えられているのは、スサノヲ独自の特徴とも言えます。

天の岩戸に閉じこもったアマテラスとは姉弟の関係にありますが、両者ともなかなかに人間らしいともいえるでしょう。かたや日本初の引きこもり、かたや粗暴ながら和歌をもたしなむ英雄というのは非常に興味深いですね。まあ、姉の引きこもりの原因はスサノヲにあるとされていますけどね。

神様といえども完璧ではないということですね。しかしながら松江の親戚の同調圧力はそれは凄まじく、また排他的でもありました。神話の国といいながら他所者を冷遇する空気。子どもは宝ではなく、労働力とみなす大人の高圧感。これらは全て松江にいる時に私自身が感じていた感覚です。

今でもはっきり覚えているのですが、母の実家の裏は墓場で、墓場の向こうにあるビルのガラス面に当時宍道湖の近くにあったきらびやかなネオンサインがうつっていました。その光を目にするたびに「ああ、あそこへ行きたいなあ」とぼんやり眺めていたのを思い出します。母の郷でありながら近づきたくもない松江。本当は古事記にしろ、神話の神様にしろ、むしろ親しみさえ感じているはずなのに、松江というと、あの淋しい光景しか脳裏には蘇りません。意識して思い出さないと、出雲神社や神話にゆかりがある場所は思い出せもしないのです。

三年前の松江の墓参りで、私が一番ホッとしたのは母と離れてホテルの部屋で一人になれた時と、境港で水木しげるロードにいられた時間だけでしたね。あとは苦痛極まりない時間でした。

今後も私は能動的に松江の親戚とは関わらないと思います。そしていずれは母や父とも離れない限り、本当に私の真なる自由は得られないことも思い知りました。ですから両親とわかれるために、古事記に感じた不快感はよいきっかけになったといえるかもしれません。

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