【プロレス入場テーマ曲】 プロレス的音楽徒然草 ロッキーのテーマ(Gonna Fly Now)

[プロレス入場テーマ曲]プロレス的音楽徒然草

プロレス的音楽徒然草 ロッキーのテーマ(Gonna Fly Now)

不朽の名曲の正体

今回はあまりに有名なので取り上げる機会がなかなかなかった「ロッキーのテーマ(Gonna Fly Now)」です。

もともと「ロッキーのテーマ」(”Gonna Fly Now”, または “Theme from Rocky”)は、アメリカ映画『ロッキー』の主題歌であり、ビル・コンティが作曲、キャロル・コナーズとアイン・ロビンズが作詞を務め、デエッタ・ウェストとネルソン・ピグフォードが歌ったものです。

サントラ盤シングルレコードの発売当時の邦題は「ロッキー」でした。

「ロッキーのテーマ」は第49回アカデミー賞では主題歌賞にノミネートされました。またアメリカン・フィルム・インスティチュートが発表した「アメリカ映画主題歌ベスト100」では58位となった曲です。

有名どころでざっと調べただけでも20以上のミュージシャン、バンドがカバーしており、正確なカバーの総数は把握できません。

二人の選ばれし選手

こんな誰でも知っているような曲を入場テーマ曲にしている選手がいるのか?と、プロレスにそれほど詳しくないあなたは思われるかもしれませんね。

実はロッキーのテーマを入場テーマ曲にした選手は一人ではありません。

今回は、現在も活躍されている力道山二世、百田光雄選手と、新日本プロレス・ヤングライオン時代の山田恵一選手の二人に絞ってお話ししたいと思います。

迫力のファーガソン

百田光雄選手のバージョンは、プロレス入場テーマ曲に多数登用されているメイナード・ファーガソンのアルバム『征服者〜ロッキーのテーマ(Conquistador)』に収録されている楽曲です。

このアルバムには、マスクド・スーパースター選手のテーマ曲として知られる「The Fly」も収録されています。

伝説の六時半の男

百田光雄選手の場合、ブレイクした当初、第1試合で若手の壁として立ち塞がるマッチメイクが多かったことから、「6時半の男」と呼ばれていました。

この「6時半の男」も、元をたどれば読売ジャイアンツの宮田征典投手が、リリーフとして登板する時間から「8時半の男」と呼ばれていたことのもじりです。宮田投手はWikipediaによると……

日本野球界におけるリリーフ専門投手の草分け的存在で、後楽園球場の場内アナウンスを担当していた務台鶴が、宮田が登板する時間帯が午後8時30分(8時半)前後であることに気づき、「宮田さんは、よく8時半頃に登板するのね」と発言したことがきっかけになり、8時半の男のニックネームが付けられた。

のだそうです。

時代を創るジュニア

百田光雄選手の場合、第1試合の開始時刻である18時半からこの二つ名がつきました。

百田ブームはやがて、当時ジュニアのチャンピオンだった渕正信選手に挑戦するところまでになりました。そこからは、ジュニアの実力者としても君臨していきました。

一方、山田恵一選手もジュニアヘビー級の選手で、新日本プロレスの未来を担う存在として将来を嘱望されていました。こちらは1987年に帰国して以降、2度目のイギリス遠征前までこの曲を使用しています。

若き日の山田恵一

「ロッキーのテーマ(Gonna Fly Now)」以前、山田恵一選手は1986年のイギリス遠征前までTOTOの「Moodido (The Match)」を使用していました。

「ロッキーのテーマ」は、だいたい百田光雄選手と重なる時期に耳にすることが多々ありました。その後、山田恵一選手はイギリスに渡り、リバプールの風になるわけです。その後の活躍は……あなたもよくご存じだと思います。

運命が交差する瞬間

しかし、この同じテーマ曲を使っていた二人の選手は後に奇妙な邂逅を果たします。

山田恵一選手と入れ替わるように現れた獣神サンダー・ライガー選手は、GHCジュニアヘビー級王者だった時に、当時プロレスリング・ノアに在籍していた百田光雄選手の挑戦を受けて、一騎打ちの闘いを繰り広げました。

結果は至宝奪還とはなりませんでしたが、ノアに来てからもしばらくは悪役商会と共に「明るく、楽しい」プロレスを担ってきた百田光雄選手が、久々にその実力を知らしめた激しい闘いだったと私は思っています。

私だけのロッキー像

私は映画ファンでもあるので、正直『ロッキー』も嫌いではないのですが、あれほどの人気シリーズであるにも関わらず、実は「1」しか見たことがありません。

それだけプロレスファンとしての性が自分の中で大きくなりすぎているため、あなたがどれほどスタローンを強く思い描こうとも、私の中では「ロッキーのテーマ」=「百田光雄」もしくは「山田恵一」が一番先に思い浮かぶのです。

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