【プロレスブログ】 プロレス的発想の転換のすすめ(45) 闘いから学ぶ処世術

[プロレスブログ] プロレス的発想の転換のすすめ

プロレス的発想の転換のすすめ(45) 闘いから学ぶ処世術

適度な距離の重要性

私はこれでも20年ばかり社会人としての経験があるため、ソーシャルの重要性は骨身にしみて理解しているつもりですが、正直なところ、ずっと社会と繋がりっぱなしでいるのは嫌いなのです。

SNS疲れという言葉がありますが、さしずめ私の場合は「ソーシャル疲れ」ということになるのかもしれません。

かつて所属していたコワーキングスペースで、私があえて「何もしない」立ち位置でいたのは、私なりのソーシャル疲れに対する緩和策にすぎません。

この距離感をほどよい塩梅で保つことが肝心なのです。

SNSなどは「嫌なら見なければいい」という選択もできますが、社会の中で生きている人間としては、自分を完全に社会から切り離してしまうことはできません。

その理由は後ほどお話ししましょう。

引退後の厳しい現実

さて、プロレスラーの場合、第2の人生を歩む際には、元いた世界に一切関わらないか、さもなくば「引退と復帰」を繰り返すかのどちらかでした。

または稀な例ながら、フロント入りしたり、解説者になったりという例も散見されます。

飲食店などを出される方は一定数いますが、昔のネームバリューだけで集客できるほど甘い世界ではないため、成功者は限られてきます。

緩い繋がりの難しさ

プロレスというソーシャルに対して「緩く繋がっている」選手、あるいは元選手は、実はあまりいないように感じます。

全くいないわけではないでしょうが、なぜ少ないのかという理由を、私なりに考えてみました。

  1. 収入面、貯蓄面の不安がある
  2. 第2の人生が多忙で関わる時間がない
  3. プロレスそのものに嫌気がさした、もしくはやり遂げた

1.は、スポーツ選手にありがちな「宵越しの金は持たない」タイプの選手です。

いくら収入があっても、第2の人生で緩く関わっていくのはなかなか厳しいでしょう。

特に最盛期に高給取りだった選手は、いきなり生活レベルを下げるのも難しいはずです。

ましてや、プロレスの闘いで味わった「歓声」という蜜の味が忘れられず、リングに舞い戻ってくる選手や、生涯現役を宣言する選手が多いのもうなずけますね。

理想的な関係の形

2は1の逆で、ある意味で理想的な関係性であるとも言えます。収入面でも安定すれば、さらに望ましいでしょう。

接客業であれば、昔の自分を知るお客さんも来店するでしょうから、昔話や体験談をすれば喜ばれるはずです。私も実際、レジェンドの方々から貴重なお話をたくさん伺っています。これはある意味「緩く関わる」理想形かもしれません。

やりきった者の境地

3のタイプは、大まかに二種類に分けられるのではないでしょうか。 一つは、完全に消息を断つタイプ。

これはプロレスそのものに嫌気がさした方に多いのではないかと私は思っています。

もう一つは、天龍源一郎さんのように「お腹いっぱいやりきった」形で一線を退き、芸能活動や講演の傍ら、プロレス界のご意見番的立ち位置にいるタイプです。

しかし、これはやはり誰にでもできることではありません。

突出した情熱の行方

私感ですが、アントニオ猪木さんや大仁田厚さんのように、プロレスの枠には収まりきれないエネルギーのある人は、その発散場所を求めてさすらっているように私には見えます。

猪木さんと同じく議員経験があり、プロレスラー出身である馳浩選手と比べると、その差はより際立つのではないでしょうか。馳選手もまた、プロレスとの距離の取り方は非常にクレバーです。

社会との孤独な闘い

さて、プロレス界の事例から、ファンである私は何を学ぶべきでしょうか。

実際、大学時代にほぼ引きこもり生活をしていた体験上、私は部屋から一歩も出ずに過ごすことには、メリット以上にデメリットの大きさを感じています。

だからこそ、緩くても社会とは繋がっておく必要があり、その中で黙々と自分のしたいことをするのが性に合っている気がしているのです。

ましてや、20年来仕事を第一にして過ごしてきた結果、緑内障になり、進行すれば失明する危険性と常に隣り合わせにある身でもあります。

その上、要介護の老親二人の面倒を見る唯一の肉親という役割まで放棄するわけにはいかなかったのです。

絶妙な間合いを保つ

したがって、疲れたら距離を置き、回復したら関わるというのが、私なりの社会や仕事との付き合い方なのかもしれないと最近は思っています。

何事もハマりすぎず、離れすぎず、ですね。

でも、プロレスはどっぷり浸かりすぎて抜け出せませんし、抜け出す気もありませんけどね(笑)。


プロレス界の事例から学ぶ事

人生というリングにおける闘いも、プロレスと同様に「受け身」が重要です。

真正面からすべての衝撃を受け止めていては、身が持ちません。

レジェンドレスラーたちが、ある時は激しくぶつかり合い、ある時はリングを離れて自らのペースを守るように、私たちも社会との距離感を自らコントロールする術を身につけるべきでしょう。

「プロレス界の事例から学ぶ事」は、勝敗そのものよりも、長く闘い続けるための、自分なりの「間合い」の取り方にあるのかもしれません。

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