[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 燃えよ荒鷲

[プロレス入場テーマ曲]プロレス的音楽徒然草

プロレス的音楽徒然草 燃えよ荒鷲

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最初からオリジナルテーマ

今回は世界の荒鷲こと、坂口征二さんが使用されていた「燃えよ荒鷲」のご紹介です。

個人的に記憶する限り、日本プロレス経験者で、最初からオリジナル入場テーマ曲があるのは、坂口さんくらいじゃないでしょうか?

BIですら

藤波さんはドラゴンスープレックスに行き着くまで、Blue-eyed soulや、micoのスターウォーズのテーマを使用しています。

猪木さんの「炎のファイター」は、アリ・ボンバイエのカバーですし、馬場さんの「王者の魂」は後年専用テーマ曲になった経緯があります。

優勝と銅メダル

そもそも坂口さんは、柔道時代において、1965年の全日本柔道選手権で優勝し、同年の世界柔道選手権大会に日本代表として選出され、銅メダルを獲得しています。

そうした実績を引っ提げて日本プロレスに入門後は、馬場・猪木につぐスター選手として活躍します。

No.2として

新日本入りしてからは、猪木さんを立てて長らくNo.2としての立ち位置に終始していましたが、ここぞという時にみせる強さは圧巻でした。

中でも前田日明さんとのシングルマッチでは、キックや関節技を受け流し逆に柔道殺法を決めるなど、当時囁かれていた限界説を一蹴する熱戦となりました。

対前田戦は

結果は坂口さんの反則負けとなりましたが、坂口さんのベストバウトの一つと言われています。

個人的には人生で初生観戦した広島大会での6人タッグで、花道から頭一つ以上でている坂口さんをみて「デカいな!」と驚いたのを覚えています。

ミノタウロス

「燃えよ荒鷲」は、和太鼓やティンパニを多用し、演歌とジャズが混ざったような曲調が特徴的な楽曲です。

演奏はプロレス入場テーマ曲を数々手掛けている淡海吾郎さんが所属していたユニット「ミノタウロス」です。

九州男児のイメージ

「燃えよ荒鷲」は、一説では坂口さんの出身地である久留米から、九州男児をイメージしたとも言われています。

祭り太鼓のリズムから、豪快なホーンに移るという凝った構成から入るイントロはなかなか聞き応えがあります。

元来せっかち

しかし、坂口さんは元来せっかちだったらしく、入場テーマ曲がなり終わらない内にリングインしてしまうためか?入場バージョンではこの「凝ったイントロ」は、バッサリカットされています。

しかも「荒鷲」とタイトルについているにも関わらず、後年「燃えよ荒鷲」は、一時期安田忠夫選手に譲られてしまいます。

ポスト坂口

これは安田選手が新日本プロレス時代に、ポスト坂口征二と言われていたことに由来します。

坂口さんからは、テーマ曲だけでなく、赤いコスチュームも受け継いだのですが、期待されたものの、大きなチャンスを与えられることもありませんでした。

もしかしたら

安田さんは、結果を出せない中堅レスラーとしての日々が長く続き、やがて新日本を退団してしまいました。

もしかしたら、今のプロレスラーと違い、坂口さんにとっては入場テーマ曲にそれほど思い入れはなかったのかもしれません。

人間的に実直

面白いもんで、後年坂口さんのパートナーとして北米タッグ王者になる長州力さんたもかなりのせっかちだったそうです。

坂口さんは、人間的に実直と言われ、社長就任に際しては自ら簿記を習い、自宅を抵当に入れたこともあったそうです。

管理能力がある人

このため金融機関から高い信頼を得て、猪木社長時代に生じた負債を完済し、新日本プロレスの発展に大きく貢献しました。

新日本プロレスの営業部長を務めた大塚直樹さんは坂口さんを「組織人として管理能力のある人」と評しています。

馬場さんとも

温厚な性格で滅多なことでは感情を表に出すことはなかったそうで、またライバル団体である馬場さんとも交流がありました。

1990年2月10日の東京ドーム大会で目玉とされていたリック・フレアー選手の来日キャンセルにより、当時新日本プロレスの社長に就任していた坂口さんは、馬場さんに全日本プロレス選手の貸し出しを打診します。

ベルリンの壁崩壊

馬場さんは「ああいいよ、おまえの社長就任祝いだ」と快諾し、ジャンボ鶴田、天龍源一郎、谷津嘉章、二代目タイガーマスク(三沢光晴)、スタン・ハンセンの五選手が新日本プロレスのリングに上がりました。

当時は、東西ドイツに準えて「プロレス界のベルリンの壁崩壊」という大きなニュースになりました。

いつまでもお元気で

2005年4月1日 から続いて新日本プロレスの相談役として時折、表舞台に現れる坂口さんも御年81歳。

いつまでもお元気でいらしてほしいと思っています。

プロレス的音楽徒然草
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プロレスオタクで心理カウンセラーの資格を持ち、両親の介護をしながらガンサバイバーとして生きる著者が、自分の人生や仕事について赤裸々に語ります。プロレスやオタク文化に関する豊富な知識や経験、心理カウンセラーとしてのスキルや活動、介護やガンサバイバーシップに関する悩みや工夫など、興味深く感動的な内容が満載です。あなたも著者のストーリーに共感しませんか?







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