2017年冬アニメ完走分感想文 この素晴らしい世界に祝福を！2
2017/06/25
不慮の事故で命を落とした高校生の佐藤和真は、天界で女神アクアに異世界への転移を持ちかけられる。アクアは「異世界には望むものを1つだけ持っていける」と異世界転移の特典を持ち出しながら勧誘するが、アクアの態度があまりにも和真を味噌っかすに馬鹿にしていたために和真は激怒し、アクアを「異世界に持っていく"もの"」として指定する。
こうして、アクアを連れて異世界「アクセルの街」に降り立った和真は、運だけが異常にいい平凡な冒険者となり、運と知性は最低だがそれ以外の全ステータスが高いアクアは、アークプリーストとなる。その後は、個人が使用できる最強の魔法｢爆裂魔法｣の使い手だが、1発撃つと動けなくなるアークウィザードめぐみんと、見た目は美女だが、妄想癖のマゾヒストで攻撃が当たらない変態クルセイダーダクネスを仲間に加えて冒険者稼業を行い、彼女らの行動に振り回される日々を送っていた。
しかし、思った以上に留まるところを知らない彼女らの問題行動は、魔王軍とのトラブルや、悪徳領主との金の殴り合い、最後は魔王の討伐におもむき一騎討ちなど、さまざまな波乱にカズマを巻き込んでいく。（あらすじはwikipediaより）
昨年の冬アニメのダークホースが、一年を経て、満を持しての二期開始。ところが今期はまさかのダークホース「けものフレンズ」に覇権をとられてしまった。おまけにこちらの期待が膨らみすぎたせいで、序盤はイマイチ噛み合わない感じがしていた。笑いというのはつくづく難しい。
だが、ララティーナお嬢様（ダクネス）いじりから加速度的に面白さが増し、終盤の湯治話で爆発した「このすば」のポテンシャルは、さすがの一言だった。最終回の盛り上がりは、これぞ冒険活劇という醍醐味あふれた展開でありながら、「このすば」らしさも兼ね備えた理想的なラストだった。さすがに一期終了時のように、二期終了→三期制作発表とはならなかったが、こういう作品は時間をかけて丁寧に作ってほしい。
と言ってもネットで話題の？「作画」面への注文ではない。作画に関していうならば、むしろ統一感を気にしすぎて固まったような画面になることだけは避けてほしい。そんなアニメなら他にいくらでもあるからだ。今後も「このすば」には「このすば」にしかできないことを追求し続けていってほしい。
これほど毎回毎回抱腹絶倒させられる作品にはそうそうお目にはかかれない。それだけに一期同様たった10話で終了してしまうのは、なんとももどかしい。待つのは悩ましいけれど、三期制作発表を心待ちにしたいと思う。
