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[アニソン] アニメ的音楽徒然草 孤独の旅路

2017/02/22

今回は1983年に放送されたアニメ「サイコアーマー・ゴーバリアン」のOPを飾った「孤独の旅路」をご紹介します。この曲は伝説的バンド「LAZY」が解散した後、キーボードの井上俊次さん(現・ランティス社長)とベースの故・田中宏幸さんが組んで結成された「ネバーランド」というバンドが担当した楽曲です。

「サイコアーマーゴーバリアン」放送当時、私は広島に住んでいたため、ネット外で見ることがかなわず、せめて楽曲だけでもと思ってこの曲聴きたさにサントラ盤をカセットで買った記憶があります。ちなみに音楽は当時スーパー戦隊シリーズの劇判を手掛けられた矢野立美さんで、音楽面ではほぼ完ぺきな布陣だったのですが・・・・

いかんせん、あのチャージマン研を作ったナックの制作したアニメなんで、後年現物を見たときの失望感は・・・まあ予想はしていたのですが、そこかしこに漂うB級感がなんともいえない作品に仕上がっていました。

一説によると、ナック側が原作を手掛けたダイナミックプロに「マジンガーZのようなデザインを」という依頼をしたということで、ゴーバリアンは80年代アニメにしてはかなりアナクロなデザインになっています。ですが、私は放送当時から「公式がマジンガーZのバッタもんをデザインしちゃうなんてありえねえ」という印象はもっていました。そもそもくろがねの城と呼ばれるマジンガーZに比べると、サイコアーマーというのは、マジンガー直撃世代にしてみたら物足りないし、どうしても軽いイメージしか持てないわけです。

その割にストーリーと設定だけリアルロボット路線のようなハードなお話になっているので、ところどころはさんでくる永井豪チックなギャグが完璧に浮いているのもなんともはやという感じなんですね。総監督の奥田誠司さんは超獣機神ダンクーガも手掛けられた方で、演出面では決して悪くないのですが、デザイン面ではかなり恵まれていたダンクーガと比べると、ゴーバリアンはいかんともしがたい部分があって、これはナック云々というより、「巨大ロボットとリアルロボットのいいとこどり」をしようとして見事に失敗したとしかいいようがありません。

一番いい例は美形キャラとして登場するクリスト隊長(声はナレーションも担当した井上和彦さん)が、ショッカーの戦闘員のような覆面をかぶっていることで、いくら豪先生がプロレス好きとはいってもちょっとこのデザインはないよなあという印象しかもてませんでした。どうもナックとダイナミックプロというのは「グロイザーX」(主題歌は翔べ!ガンダムを歌った池田鴻さんで、主演がアムロ役の古谷徹さんという組み合わせでした)といい、「ゴーバリアン」といい、なぜか微妙な相性の作品ばかり残していますね。東映動画のレガシーと比べると(比べちゃいけないけど^^)その差が歴然としてますね。

さてこの「孤独の旅路」はカバー曲も存在していて、このカバーをてがけたのが、ネバーランドの前身でもあるLAZYのヴォーカリストでもあった影山ヒロノブさんなのです。

LAZY時代の名曲「感じてナイト」は「感じてKnight」として「ULIMATE LAZY for MAZINGER」がリメイク。マジンガーZをリメイクしたアニメ「真マジンガー衝撃Z編」の主題歌となりました。何気に遠回りですが、時を経てマジンガーZとLAZYが奇縁で結ばれているのも興味深いですね。マジンガーZは先日45年ぶりに新作映画の製作発表というニュースがありました。仮にゴーバリアンが人々の記憶から消えてもマジンガーZと「孤独の旅路」は永遠に残っていくんじゃないかと私は思っています(笑)









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