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[アニソン] アニメ的音楽徒然草 バースディシティ

2017/02/22

今回は80年代に一世を風靡したアニメ「六神合体ゴッドマーズ」劇場版主題歌「バースデイシティ」をご紹介します。

ゴッドマーズは横山光輝先生の「マーズ」を下敷きに、大胆なアレンジを施した作品です。そもそもマーズには合体ロボットなど登場しないのですが、初めからおもちゃありきで、スタートした企画にほぼオリジナルのストーリーをぶち込んだゴッドマーズは主に当時の中高生の女子に絶大なる支持を得る作品になりました。

若手アニメーターの旗手として注目を集めていた本橋秀之さんをキャラクターデザイナーとして抜擢したのも奏功しました。本橋さんはもともと美形キャラの先駆者でのちに聖闘士星矢のキャラクターデザインもてがけた荒木伸吾さんのもとで頭角を現したアニメーターで、惑星ロボ・ダンガードAなどを担当されています。

更に当時若手人気声優だった水島裕&三ツ矢雄二さんを主人公のマーズ役と兄・マーグ役にあてたというのも、当時としては画期的でした。今でこそ当たり前のように美形キャラに人気声優という組み合わせが見られますが、ゴッドマーズはその先駆けといっていいでしょう。

そういう流れで人気を獲得したゴッドマーズは、TV版を再編集した劇場版がつくられます。この劇場版の主題歌がバースデイシティだったわけです。

歌っている川原田新一さんは、1980年、ドラマ『3年B組金八先生』(パートI、TBS系)の22話で俳優デビューした新進気鋭の俳優兼歌手です。年齢も近く、ついでにいうと本名もとてもよく似ているもんで、若い頃は親近感というより同族嫌悪を感じていたのですが、年取ってから聞いた「バースデイシティ」がなぜかとても気に入りまして、ついにはCDまで買ってしまいました。

TV版主題歌はどちらかというと、ロボットアニメ寄りの主題歌だったのですが、劇場版はハイティーン向けの大人びた楽曲になってました。

ゴッドマーズ製作当時は既にガンダムがこの世に出ていて、世の流れはリアルロボットアニメに流れていたのですが、ハイティーン女子の絶大なる人気を得たゴッドマーズは、巨大ロボットアニメながら、一時代を築くことに成功したのでした。

実は三ツ矢雄二さんという方はこの当時から「グレーゾーン」をラジオで公表しており(というか、ネタにしていて)、隠そうともしていなかったのですが、それでも女性からキャーキャー言われてましたからね。こうした体験が、のちに演出をてがけるミュージカル・テニスの王子様に反映されているのかもしれないな、と私は想像しています。

川原田新一さんもこのシングル以外の作品を聴いたことがないのですが、歌声はなかなか個性的だし、もっと活躍されても良かったのではないかな、と私は思います。まあ、今となっては仕方ない話ですが、時が経ち、劇場版もわすれさられたせいか、「バースデイシティ」は、TV版よりも顧みられないのは、はなはだ残念な話でもあります。









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