2016年秋アニメ完走分感想文 舟を編む
2017/01/31
辞書編纂という実写にしても地味、アニメ化ってどうするんだ?といわれそうな題材をよくぞここまで描き切った。秋アニメで順位をつけるとしたら文句なく今期№1の作品だったと思う。活字が、言葉がまるで生き物のように動くという点では、これほどアニメ向きな作品もなかったのではないだろうか?
作画だけでなく、声の出演者も実力派ぞろいで、しかも言葉を大切に演じている感じがしたのも好感が持てる。実は先に実写化もされているんだけど、実写とは異なるアプローチでアニメならではの「舟を編む」になっていたのではないかと私は思う。
地味だからこそドラマになる。言葉に魂を吹き込む仕事、辞書編纂。普段興味を持ちようのない仕事をこれほど丹念に、でもじっくり描写してくれたおかげで辞書に対する見方が変わったと思う。
幕間のじしょたんずもかわいらしかったし、久々にノイタミナらしさを満喫させてもらえた。OPもEDも佳曲!本当に素晴らしい作品だった。