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[アニメソング] アニメ的音楽徒然草 泣くな戦士

今回は、早逝された声優の故・水谷優子さんが歌われた「泣くな戦士」をご紹介します。私は何を隠そう、大学時代に入れ込んで観ていたアニメの一つが『マシンロボ・クロノスの大逆襲」でした。理由は明白でヒロイン、レイナに夢中になっていたんですね。

実はこのマシンロボ・クロノスの大逆襲は、私と同世代のスタッフ、キャストが本格的に第一線で活躍しはじめた時代の作品でした。2017年現在、宇宙戦艦ヤマト2202の演出をされている羽原信義監督や、メカアニメーターとして名高い大張正巳さん、そして当時は若手としてキャリアをスタートさせた水谷優子さん…。

彼ら、彼女らの活躍は、同世代人としてもほこらしく励みになるものでした。当時は私もプロの漫画家もしくはアニメーターを志していましたから、気分だけは同志みたいに勝手に思っていました。クロノスの大逆襲は、そんな「同志たち」がメジャーへの階段を登りはじめた最初の作品でもありました。

残念ながら私はプロへの道を諦め、サラリーマンとして生きていくことを選択しました。だから叶わなかった夢を彼らに託して見続けてきたのだと今にして私は思うのです。

この「泣くな戦士」は、マシンロボ・クロノスの大逆襲のスピンオフ作品である、OVA「レイナ・剣狼伝説」の挿入歌です。実はこの時代にはまだキャラクターソングという概念は、それほど一般的ではありませんでした。

前例としてはマクロスのリン・ミンメイ役の飯島真理さんや、クリイミーマミの森沢優役、太田貴子さんらが挙げらますが、いずれも歌手の方が声優を兼任するというもので、その逆、つまり声優さんが歌手を兼任する方がレアケースでした。

全く例がないわけではないのですが、今の声優さんたちのようにキャラクターになりきって歌うというスタイルは一般的ではありませんでした。そんな中にあって、水谷優子さんはレイナになりきって歌唱されています。

実は私、生前の水谷優子さんの生歌を聴いたことがあります。屋外スペースでのラジオ番組の公開収録イベントでしたが、その時はオリジナルの歌を歌われていた記憶があります。当然、水谷さんご本人の歌い方なんで、「泣くな戦士」とは異なる印象がありました。とても愛くるしい方で、レイナのイメージを寸分も裏切ることのない水谷さんの明るいキャラクターが今でもすごく印象に残っています。

90年代はいろいろ忙しかったこともあって、マシンロボのベスト盤を買う余裕がなかったので、実はこの「泣くな戦士」が収録されている「はるかなる旅路」を手にしたのは、2017年の4月になってかたらでした。その水谷さんの御命日は5月17日。正直間に合ってよかったなと思います。ショッキングな早逝からはや一年。在りし日の水谷さんのお姿を思い出しながら届いたCDを何回も聴こうと私は思っています。










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