プロレスリングFREEDAMS「小倉西の聖地化計画第二弾」北九州パレス大会観戦記(2012年7月8日:北九州パレス)
前日までの梅雨曇りはどこへやら。晴天に恵まれていい天気になった。やっぱ外出するならこういう日がいい^^
何と前回からまる一か月ぶりのプロレス観戦は九プロが真裏にきてしまうというむちゃくちゃなことに。
いや・・・さすがに博多と北九のはしご観戦は不可能なんで泣く泣く今回は九プロを蹴ってこっちにしぼった。果たしてそれが吉とでるか凶と出るか・・・
パレスに着いてロビーに入るとなんとパレス内に私が昨年観戦した時のVSFC岐阜戦のFAIR FLAGが飾ってあった!これはやはり縁でしょう。しかもサイン入りだったし、結構感動した。
ロビーにはなぜか高岩がブラブラしていたんだがサインはもらい損ねた^^
まもなく開場ということでFREEDAMS名物覆面リングアナがもぎりで出てきたんだが、なんかどっかで会った事があるような・・・某Dのつく団体の超人気イケメンリングアナ・・・・???
ただ前ふり挨拶で別人ということは強調していたんで別人なんだろう。でもそっくりだったなあ^^さすがにノアや全日の裁判が記憶に新しいのか盛んに場外乱闘の注意を呼び掛けていたがこの団体で訴えようと思ったらバラモンの案件だけで会社つぶれるがな!^^
ということで今回は本当に汚れてもいい服装で見に来てみた。でないと何されるかわかんないし。後で聞いた話ではバラモンシュウは本当に目が悪くて狙いどころが明確ではないという・・・ハンセンよりたち悪い・・・^^
第一試合:がむしゃらプロレス提供試合:タッグマッチ
ラム・セクシーロージー&○野本一輝 対 ●パンチくん&林祥弘
(ゴッチ式パイルドライバー)
いよいよ月末に迫ったGWA挑戦権のかかったトーナメントの抽選会が昼間あって、そこにエントリーする野本、林は気合十分。
もはやタッグチームだった頃が遠い昔のようである。だいたい提供試合は本戦の流れと関係なくイレギュラーで組まれることが多いんだが、今回はちゃんと二人とも相手やパートナーをリードしながら試合ができてた。自分だけ目立つのではない、タッグという試合が成立して、しかも相手や相棒の色を殺してない。
やはりこの二人はまだまだ成長し続けてる証だろう。この辺はチャンとタッグとしての経験値が生きているのだ。
その上で意識しあうところは意識しあう展開で見てる側としては十分面白かった。ただパンチくんの中身の人がエントリーしてるメンバーだとしたら本当はどう思っていたのかな?途中でキャラ忘れてたし^^
しかし圧巻は野本の新兵器ゴッチ式パイルで、これは上手く決めたら一撃必殺になることは間違いない。説得力十分だったし、自分的には満足いった。これを本戦でいかにだしてくるか・・・林も刺激を受けたはずなんで多分なんか用意してくるだろう・・・・
ますます楽しみになってきた!
第二試合
SUSUMU(レッスルゲート) 対 小川内潤(SECRET BASE)
(15分時間切れドロー)
若さで勝るSUSUMUと初?の地元福岡凱旋を果たした小川内。キャリアでいえば小川内だが、今や20代のIWGP王者が誕生する時代。若さがキャリアに凌駕される時代は終わったのだ。
そう思えるくらい、SUSUMUは想像以上に粘って頑張ったと思う。レッスルゲートは広島でもとみちのくプロレスのHANZOが主催する団体であるが、そういう意味では西日本
対決でもあった。
小川内にしてみてればとにかく地元凱旋を白星で飾りたかったことだろう。しかし、SUSUMUの脅威の粘りがそれを許さない。
試合は小川内がせめてSUSUMUが耐えるというものだったが、よくあれをしのぎ切ったなと思う。
最後もハーフボストンをかなり厳しいところまで小川内が決めながら逃げられてしまった。そこはやはりSUSUMUの粘り勝ちといっていいだろう。
第3試合
○ベアー福田(SECRET BASE)&松田慶三 対 高岩竜一&●魁(ダブ
プロレス)(リングアウト)
なんと新・高木三四郎・・・ではなくオリジナル松田慶三が超久々に北九州登場!ヘイヘイヘイ!ウー!ヘイ!・・・はやらなかったがいきなり魁をヤングボーイよばわり・・・・いや魁結構年いってるんだけど^^少なくともヤングではない。さすがFREEDAMSとは縁深いダブプロだけにこの顔合わせはこの団体ならではだろう。
とにかく慶三ワールドが炸裂しまくりであの高岩の存在感がかすみかかるくらい慶三がやたら目立っていた。どうも魁も高岩も福田相手にはそこそこ試合ができるんだけど、今の慶三相手ではどうも勝手がちがうよう。
歴代新日Jrでも屈指のパワーファイター高岩とパワーで真っ向勝負したかと思えばインチキ英語で攪乱。魁は上手くいたぶるし、とにかく新軍団結成で乗ってる慶三は高岩組を上手に分断していく。
こうなってくるとさすがの高岩をもっても旗色が悪い。しかも通常ルールなんで当然リングアウトもある。そこまで計算してたのかは定かではないが、場外乱闘の隙を上手についた福田が魁を蹴落としてめでたくリングアウト勝ち!
これでは負けた気がしない高岩はレフェリーにつめよるが、あとのまつり。いや、これは見事なまでにやられましたね・・・^^
第4試合
●杉浦透 対 ○神威
(ウラカンラナ)
なんせ人数少ない団体なんでここからやっと所属選手が登場!デビューして一年が経過しようという杉浦は前年みたときよりぐっとたくましくなっていた。まあ正直前回が6人タッグで実力を測り兼ねたので今回が本当の勝負所。そこへくると神威はいい対戦相手だろう。
果たしてやはり一年で杉浦は大きく成長していた。元気がとりえの若者という認識しかなかったがやはり先輩陣に恵まれてることが大きんだろう。
いつのまにか神威と向かいあっても見劣りしないまでになっていた。しかし、神威もベテランというほど老け込んでるわけでんはないんで最初からエンジン全開で突っ走る杉浦と違い要所はおさえて試合をしてるのがわかった。
この辺は昔ならキャリアの差で片づけられたんだろうけど、今は若さとうまさは反比例しない時代。誰もがレインメーカーになれはしないが、誰でもなれる可能性はもっている。杉浦もそう遠くない将来FREEDAMSの新しい顔になってることは間違いないだろう。
第5試合
GENTARO・●ジ・ウィンガー 対 藤田ミノル・○HIROKI
(トランスレイヴ)
諸事情で九州を拠点にプロレス活動してる藤田とかつてその藤田が活躍してた関東の同業者たちはこぞって再会を懐かしがるようで、GENTAROも御多分に漏れず出てくるなり藤田を逆指名!
しかしここをしれっとすかす藤田は九プロでも見せるすっとぼけぶりで息巻くGENTAROをけむに巻いていく。ゴングなったのに「早くゴング鳴らせよ」と李日韓レフェリーに絡んだり、GENTAROがシャープシューターをかければ「お前長州力か!」と突っ込みいれるはやりたい放題。
そういいながら要所要所ではポイントをついてくるんで厄介な敵ではあったんだがなんかそれでもGENATAROがすごく嬉しそうにしていたのが印象的だった。
しかし若いと思ってた藤田もすっかり老練な技を身につけるようになったんだなあと思う。まあ藤田が若かりし頃の壁だった山川が引退してしまうんだから時代は確実に動いてるんだねえ。
それでも試合後マイクをもったGENTAROは悔しさ半分で「藤田ミノル!久しぶりじゃ
ねーか!変わってなくて嬉しかったよ!今日はお前の世界に染められたよ!」と潔く敗戦の弁。
でもなんか嬉しそうだったな^^藤田もまんざらではない顔をしてたしセミファイナルらしいいい試合だったと思う。
メインイベント:ハードコア3WAYタッグマッチ
佐々木貴&宮本裕向 vs バラモンシュウ&バラモンケイ vs 竹田誠志&吹本賢児 with 葛西純(佐々木組が勝ちのこり勝者)
散々マスクの新イケメンリングアナが「危険!危険」と甲高い声で呼称するメインイベント。
あおってるのはリングアナのような気がするんだが、いきなりの入場はバラモン兄弟。なんせ狭い北九パレスを逃げまどい左にいけばバラモン、右に行ってもバラモンで逃げ場がない!
まあ前回の小倉北と同様当然のように会場は水浸し。よかった。服装も考えてきておいて^^
試合は前半は完全にバラモンの独壇場。やはり本物の双子だけあって連携プレーはピカイチだし、やはりほかの二チームは分が悪い。
今回斬新だったのは敵味方が入り乱れるより三者が三者とも闘っていた場面が多かったこと。時には組み、時には裏切りするのがこの試合のキモではあるんだが意外と三者がはっきり自分の味方は自分のパートナーだけという立場を明確にしていたのでこれほどの人数がいても全然ごちゃごちゃしないし、見やすい試合になっていた。
それでいて破天荒な試合があちこちで展開される。セコンドの葛西も乱入して一時期は竹田組がペースを握るも、佐々木組とやりあってる間にしかっり休んでたバラモンがいきなりうってでてきた。
なんとバラモンが本物の墨汁を取り出して口に含んだかと思ったら吹本に毒霧噴射!
これはたまらん。後でバラモンが残していったものをみたら本物の墨汁だったし・・・・・
これで吹本が退場し、勢いにのったバラモンは佐々木組にも噴射・・・・というところを殿がよけてあい討ち!!
そこをすかさずみちのくドライバーで佐々木貴がバラモンからカウント3を奪取!混迷する軍団抗争の縮図のような試合はあちこちが戦場になりながらなんとか殿が勝って面目をおさめた格好になった。
試合後、「FREEDAMSの西の聖地化計画は第3弾、第4弾と続きます!またここにきてもいいですか?」とアツいマイク。リングサイドにお客を集めて大仁田集会をほうふつとさせる殿集会で幕を閉じた。
終わってみれば大成功だったと思う。九プロが裏でなければもっと動員もできたろうににそこだけが残念だった。