[プロレス観戦記] 新日本プロレス・濵かつ Presents レスリングどんたく 2019(2019年5月4日(金) 二日目)

せかぷろ

 

濵かつ Presents レスリングどんたく 2019

(2019年5月4日(金) 二日目:6,105人(札止め))

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イントロダクション

私が20年以上プロレス観戦記を書いている目的は全て自分のためでしかない。誰かに認められたいとかは微塵も思っていないのだ。誰かに認められたくて、何かをするということは、自分の価値を相手の基準に委ねることにほかながらないからだ。

これを読んだあなたがどう思うとか、どう感じたかとかは、ぶっちゃけ私は興味がない。もちろん好意的な反応にはお礼くらい言うし、そうでなかったとしたら「あなたはそうなんですね」と思うだけである。それは仮に選手本人の前だろうとネットだろうと意思は変わらない。観戦記自体はネットが出来上がる前から書いているし、もちろんこれで金儲けしているわけでもない。

私が無償で奉仕しているのは、私自身とプロレスに対してだけで、後は視野にすら入っていない。もちろんプロレスはプロレスラー無くして成り立たないので、リスペクトはしているが、仲良くなりたいとは決して思わない。そこもぶれずにいるポイントの一つ。そのうえで厳しいことも含めて思った通りのことを書いているだけである。

さて、業界の盟主たる新日本に関しては昔も今も厳しい話を書くことが多い。もちろん招待券なんかで観戦した経験は皆無なんで、当然有料で試合を見ているわけである。有料で見ている以上、満足したら満足したなりに、そうでなければそうでないなりに、声をあげる権利も私はもっている。

とはいってもかつては私も仕事でクレーマー対応していた経験上、理不尽な要求や汚い言葉で選手を罵ることはしない。しても意味がないと思っている。そんなことしても誰得にもならないのだから、やるだけ無駄だし。

オープニング

一日目でも書いたけど、今やすっかり大阪ドミニオンの前振り大会と化したレスリングどんたくは、カードを見ても2日間やる意味がどうしても見出せない。2日間やると言うことは、チケット代が倍になるだけでなく、交通費も倍かかると言うのが現実である。

おまけに2日間休憩なしは体力的にも厳しいとなれば、相当な覚悟で臨まねばなるまい。特に生理現象ばかりはどうにもならないからこそ、席立つ人も断腸の思いがあることは理解してもらいたいのだ。

今回は、ギリギリに会場入りしたせいでアナウンスは聞けなかったが、もしどうしても休憩がとれないのであれば、マナー映像にもその旨加えるべきだろう。アナウンスにしても一言「事前にお手洗いにいかれておいてください」くらいは付け足してもいいと私は思う。それさえしないのは、はっきりいって運営サイドの怠慢でしかない。

第一試合:20分1本勝負

成田蓮&〇海野翔太 対 上村優也&×辻陽太(7分36秒 フィッシャーマンスープレックスホールド)

3日の試合とは異なり、純粋なヤングライオン対決。今更だが同じテーマ曲で四人とも入場してくるのは、実に気持ちがいい。この試合のポイントは前日気持ちが空回りしてローンバトルになった辻が、軌道修正できているかどうか。そして成田の肩を執拗に狙い続ける上村が、先輩二人に火をつけられるかどうか?

試合開始当初から、ついに海野と成田は実力行使に出てきた。特に成田は上村に対して感情的になる場面も見られ、バチバチの試合内容になってきた。もちろん辻も上村もただやられているだけではない。上村はなおもしつこく成田に脇固めを決めてきたし、辻も恵まれた攻撃を利した攻撃をみせていた。

 

だが、終盤になるにしたがって、だんだん試合のペースは、海野組に傾いていく。最後に海野が辻をフィッシャーマンズスープレックスで仕留めたが、試合が終わってもノーサイドではなく、なおも上村や辻にストンピングを浴びせていく成田。ここまで先輩の感情を引き出せたということで言うなら、ついに上村や辻が成田や海野の視界に入った何よりの証拠だろう。

やはり伸び盛りのヤングライオン同士の切磋琢磨はどんな時代になっても、見ていてワクワクさせられる。私にとって新日本で一番見応えがあるのは、今も昔もヤングライオン同士の試合なのだ。

 

第二試合:20分1本勝負

田口隆佑&タイガーマスク&×トーア・ヘナーレ&YOSHI-HASHI&ジェフ・コブ 対 TAKAみちのく&エル・デスペラード&〇タイチ&金丸義信&鈴木みのる(11分16秒 天翔十字鳳→体固め)

前日はヤングライオンに胸を貸す立場だったトーア・ヘナーレも、このメンツに混じればヤングライオン的な立ち位置になるのは仕方ない。

次期シリーズがスーパージュニアということもあり、鈴木軍のTAKA&金丸&デスペラード、正規軍の田口監督&タイガーもスーパージュニアを控え、それぞれにテーマがある中で、3日に決着したジェフ・コブとタイチ、YOSHI-HASHIや鈴木みのるらが、どういうテーマを見出していくか?

ヘナーレもそうだが、YOSHI-HASHIがニュージャパンカップ以降、テンションを維持しているのも見どころの一つになったと思う。あとはだれかターゲットを絞って狙いを定めたら、もっと伸びていきそうな予感もした。

たとえば今回の鈴木みのるのような選手がうってつけのような気がする。プロレス王に対しても、雄叫びを上げて立ち上がりエルボーで反撃。重いエルボーでお返しをされても、一歩も引かずにカウンターの逆水平チョップをお見舞いするなど気迫を前面に出していたし、鈴木の蹴り足をキャッチして立ち上がるともう一度スピンキックからラリアットを打ち込んで、自力で生還したあたりに、ニュージャパンカップの活躍がフロックでないところをうかがわせた。

NEVER王座をタイチに奪われたコブも、持ち前のパワー殺法を披露し、追撃戦とは思えないほどのテンションの高さだった。しかし、最後はタイチが天翔十字鳳でヘナーレの息の根を止めてジ・エンド。タイチにはNEVERのベルトを今度こそ自分のものにしてほしいと思う。

第三試合:30分1本勝負

 獣神サンダー・ライガー&〇矢野通&真壁刀義 対 ×邪道&タンガ・ロア&タマ・トンガ(7分46秒 急所攻撃→横入り式エビ固め)

3日の試合ではやや影に隠れていた・・・というか、基本テンションはいつも通りだった真壁&矢野。今回はパートナーが引退を控えたライガー。しかし、後輩の露払いをいとわないライガーは今回も先発を買って出る。しかし、バレットの邪道が策士ぶりを見せてくる。ウラがありありの握手を求めてくる邪道をライガーは足蹴にして拒否。

とはいえ結局、二度目の握手に応じた獣神を邪道は抱擁し、ライガーの腕を挙げて「ライガー!」と称えた。しかし、当然これはワナで、スキをついてライガーの背後から襲うという、いつもやり方だった。

でも、時期が時期だけにこれは邪道なりにライガーの引退に花を添えたかったのかなとも思ってしまった。邪・外道とライガーのヒストリーをずっと見てきているとついつい感傷的にとらえてしまいがちだけど、本当のところは本人しかわからない。

とはいってもそういうところを想像で見ていけるのが、プロレスの面白いところでもある、と私は思っている。こうしていろいろ脳内で膨らませていけるのはプロレスの独特な部分ではないだろうか?

試合は混戦模様の中、ライガーが邪道に掌底。ひるんだ邪道に対し、矢野はレフェリーの死角をついて急所攻撃。すかさず丸め込みにつなげ、邪道から3カウントを奪取。矢野はYTRポーズで勝ち名乗り。真壁とライガーもそれをまねて勝利を喜んだ。

第四試合:30分1本勝負

 本間朋晃&マイキー・ニコルス&〇ジュース・ロビンソン&後藤洋央紀 対 ×ヒクレオ&チェズ・オーエンズ&バッドラック・ファレ&ジェイ・ホワイト(11分57秒 パルプフリクション→体固め)

3日の試合でジェイに絡もうとした割には大したインパクトを残せなかった後藤。この日も赤コーナー側で先発を買って出た後藤は、ジェイを呼び込むが、標的がそう簡単にでてくるはずもない。コーナーに下がって出てこない。一瞬ジェイが出ようとする仕草を見せるが、後藤の死角からチェーズが急襲というお決まりのパターンになってしまった。

どうもジェイにはすでに次のターゲットを定めている節があり、これ以上後藤には構っていられないという感じがありありとでていた。まあ、勝った側からすると至極まっとうな理由である。いくらプロレスでもワンチャンがそうそうあるはずもない。

一方、ヒクレオの重い逆水平チョップを食らいながらも、ジュースが大いに粘りを見せる。ヒクレオが続いて仕掛けてきたヘッドライナーをDDTで切り返して、ラリアットを炸裂させると左ストレートをぶちこむ。最後はパルプフリクションで叩きつけ、ヒクレオから3カウントを奪った。

が・・・・勝利の余韻に浸っているジュースのテーマが突然とぎれて、スクリーンに「TIMES UP おまえは終わりだ」というVTRが流れた。その発表は6月5日と出た。結局、その正体は明らかにならず、またしてもモヤモヤが残ってしまった・・・・

第五試合:30分1本勝負

 ×ウィル・オスプレイ&ドラゴン・リー 対 石森&〇X(Xは、エル・ファンタズモ)(9分58秒 変形フェイスバスター→体固め)

まあ、あの煽りVを見ていたらおおよそ正体は割れていたのだが、Xは予想通りエル・ファンタズモ。もともとはレボリューション・プロレスリングのレスラーとして、その実力を発揮してきた名選手。

イギリスを中心に高い評価を得ており、2018年には獣神サンダー・ライガー選手とも闘っている。そして、オスプレイにとってもファンタズモは、海外で名勝負を繰り広げた好敵手である。そのファンタズモがよりによって敵ユニットのバレットに加入となったのだ。正体という事よりも、その実力を誰しもが認めている選手がバレットに加入するという事実は、厄介すぎる敵を増やしたことになるのは間違いないだろう。

果たしてファンタスモは初登場で鮮やかな身のこなしで、あのオスプレイを圧倒してしまう。しかもハイフライヤーというだけではなく、基本的な動きやヒールの所作もできている。

本隊とCHAOSが共闘したおかげで、ドラゴンリーとは闘うより組むことが増えてしまったオスプレイ。NEVER戴冠で対ヘビー級というテーマもできたが、やはりオカダがSANADAを、ドラゴンリーがヒロムを求めたように、オスプレイもファンタズモという終生のライバルを呼び寄せたのかもしれない。

さすが、イギリスなどでオスプレイとは手合わせしているだけあって、あれだけスーパーヘビー級をキリキリマイさせてきたオスプレイの動きをファンタズモは読み切っていた。

必殺のオスカッターもトラースキックで撃墜し、変形のアルゼンチンバックブリーカーから旋回してネックブリーカードロップで落とすと、最後は腕をロックしたままパイルドライバーのように担ぎ上げ、前方に落としていく形で、オスプレイから3カウントを奪取。正体はバレバレのエックスだったファンタズモだけど、この1試合だけでファンのハートを掴んでしまったのは間違いないだろう。

第六試合:30分1本勝負

SHO&×YOH&飯伏幸太 対 鷹木信吾&BUSHI&〇内藤哲也(13分47秒 ディスティーノ→体固め)

3日も感じたが、Roppongi 3Kにしろ鷹木&BUSHIにしろ、スーパージュニアを見据えつつ次のステージも視野に入れ始めているようにも感じられた。まあ、仮にそうでなくても、タイトル戦終わりで一段落した後に、また同じメンツで顔合わせていたら、飽きが来ても不思議ではない。

個人的にはRoppongi 3Kはタッグ屋というよりもシングルに向いてそうな気はしていたし、対角線上にドラゲー時代、無差別級で戦っていた鷹木がいれば、無意識のうちに、無差別の闘いに惹かれても不思議ではない。

ただ、今の段階では鷹木はヘビーに通用しても、SHO&YOHが同じかというとそうではない。終盤、YOHがつかまって内藤のガットショットで動きを止められ、続けてBUSHIの前方回転エビ固めで転がされる。そして起き上がってきたところに内藤のドロップキックを顔面に受けてしまった。

これで勢いに乗ったロスインゴはBUSHIが間髪入れずにコーナーの飯伏を場外に落として、トペ・スイシーダで追撃。最後はリングに残ったYOHを内藤がデスティーノでトドメを刺し、3カウントをとって試合終了。

試合後、内藤がマイクを持ち「今日カードが変わらなかったという事は・・・」ということでドミニオンでの対戦が決定し、飯伏もこれを受ける結果になった。

棚橋登場

内藤たちが引き上げたあと、欠場中の棚橋の入場曲が会場に鳴り響く。入場ゲートから棚橋がサプライズ登場。リングに上がった棚橋はマイクを握って、6月5日の両国で復帰することを宣言。そこへ花道からジェイが外道と共に登場。棚橋のいるリングに上がる。

ジェイはひとしきり英語でアピールしたのち、拳を振るって襲いかかる。さらにジェイは棚橋の左ヒジにストンピング。その間に場外に降りていた外道がイスを持ち出してリングに上げる。そしてジェイはそのイスで棚橋の左ヒジを挟んで、もう一つのイスでぶっ叩こうと振りかざしたが、これはヤングライオンたちがリングに上がって阻止。

棚橋はヒジをアイシングしながら苦痛に耐えつつ引き上げていった。これもたぶんドミニオンで続きをやるんだろう。今回は予告編ばっかだよなあ。

第七試合:60分1本勝負/スペシャルシングルマッチ

〇石井智宏 対 ×EVIL(23分8秒 垂直落下式ブレンバスター→体固め)

3.24長岡での8人タッグの試合後に大乱闘を繰り広げ、遺恨に火がついた石井とEVIL。今シリーズ、EVILは4.26広島での6人タッグで石井をEVILでピンフォール。さらに前日の5.3ではサソリ固めで石井からレフェリーストップ勝ちを収めている。バチバチの前哨戦を経ての一騎打ち。

この試合は、間違いなく熱戦だったし、この二人ならこれくらいはできるという内容だったけれど、一つだけどうしても不満だったのが、場外戦のくだり。

EVILはブレンバスター狙いに来た石井をに対し、鉄柵を利用したマジックキラーをお見舞い。そして、イスを石井の首にかけ、もう一つのイスでフルスイングしたのだが、あれほど肉体と肉体を極限までぶつけ合ってきた両者が、決着戦でどうして「場外」を選んだのか?場外で決着つける気がないのは、わかるんだが…

そうまでして勝ちたい気持ちというのも、わからないではないが、ここはリング内だけで徹底的に削りあってほしかった。

リング上に戻ると、EVILはテキーラサンライズで石井を投げ、石井も掟破りのEVILの体勢で対抗。これはEVILは切り抜け、ダークネスフォールズを狙う。終盤はこうした「秘策」が次々にでてきて、本来の石井対EVILのあるべき姿に戻っていったので、まあ私が不満だったといっても一瞬だったのだけど。

最後、石井がEVILに豪快なラリアット。これをEVILはカウント2でどうにかキックアウト。ならばと石井はついに垂直落下式ブレーンバスターを炸裂させ3カウント。長きにわたる死闘を制した。

第八試合: 60分1本勝負 IWGPヘビー級選手権試合

[王者] オカダ・カズチカ 対 [挑戦者] SANADA(38分3秒 レインメーカー→体固め)*第69代王者オカダが初防衛

全日本やW-1で活躍していた真田聖也が、TNAへの遠征を経てSANADAになって、新日本に初上陸したころ、レスリングどんたくでスペシャルシングルマッチとして、対戦したのがほかならぬオカダ・カズチカだった。そこからついに至宝をかけてメインで一騎打ちできるところまで駆けあがってきたSANADA。両者とも感慨深いものがあった事だろう。

さて、試合とは関係ないところではあるが、ここはどうしても書いておきたい。休憩の問題である。2日間通しで感じた事だが、トイレ休憩は作るべきだろう。少なくとも子どもさんには優しくない。

しかも試合の一番いいとこで、横切られたらそりゃストレスになろうってもんである。2012年から毎年通っているレスリングどんたくだが、こんなに毎試合毎試合、堂々と前横切られたのは初めてだった。結構ストレスだし。はっきり言ってジャマ!

このオカダ対SANADAの時ですら割と席立つ人がいたぐらいだから、察して欲しい。この試合に限って言えば、単純に試合時間は長かったし、生理現象だから理解しないわけではないのだが、盛り上がっている時に水さされた感じがして、試合後もずっとモヤモヤしていた。せめてしゃがんで移動するとかならまだしも、堂々と横切られた日には文句もいいたくなるのは、道理ではないか?

とはいえ、試合の方はSANADAもオカダも頑張っていたのは確か。それだけにその頑張りに報いない形で、お客に席を立たせてしまった(それも望まない形で)新日サイドのイベント運営には腹が立つのだ。

試合後、倒れているSANADAに手を差し出すオカダ。立ち上がったSANADAは指を1本立てて「もう一回」とアピールすると、握手しかけながらすぐに手を離す。そしてオカダが拳を握ると、そこに自身の拳を合わせて退場するSANADA。

それはやはり同世代で新日本を引っ張っていこうという意思疎通ができた瞬間だったのではないかなと私は想像している。SANADAが去ったあと、マイクを握ったオカダは「SANADAさん、あんた、俺のライバルだよ! 俺とあなたのライバルストーリーは始まったばかりだから。そして負けねえぞ、この野郎」と嬉しそうにほえた。

続けてオカダが、「この令和もこの俺がIWGPヘビー級チャンピオンでいる限り、新日本プロレスに金の雨が……」と言いかけたところで、場内が暗転。なんとスクリーンにあらわれたのは、AEW合流を表明したはずのクリス・ジェリコ!「クリス・ジェリコだ。俺はオマエに苦痛を与える男だ。俺は6月9日DOMINION大阪城ホールでIWGPヘビー級王座に挑戦する。俺が勝つ。俺が勝つ! 俺が勝ーつ!」と挑戦表明だしたのだ!

暗転が解除されて、ジェリコが現れるのかと思ったらそれはなし。しかしAEWとは新日本にもあがれるオプション契約をしていたという噂だったから、いつか出てくるとは思っていたが、やっぱりドミニオン・・・・

オカダはそれでも「上等じゃねえか、この野郎! 俺が勝つ! 俺が勝つ! 俺が勝ーつ!」と宣言。ついにオカダがY2Jと絡む日が来たということは、楽しみではある。まあドミニオンは観にはいかないけれど・・・・

総括

先乗りしていた友人の話では、来年のどんたくについての発表もなかったと聞いた。まあ、この時期にやるのは既定路線だとは思うが、あまりにドミニオンばかりカードが優遇されるのは、個人的に納得がいかない。

菅林会長がアルバイト時代に初めて手がけたというレスリングどんたく。かつて福岡ドームで開催されていた時分は、ムタ対ホーガンや、猪木と天龍の初遭遇などキラ星のごとき好カード連発で、連休を利用した関東の遠征組もたくさんいたくらいなのだ。

それを考えたらドミニオンやスーパージュニアの踏み台にされている現在のレスリングどんたくを2日間開催する意味があるのかどうか?やるなら一日でいいから内容の濃い大会にしてもらいたい。レスリングどんたくというのは、そうするに値するブランドだからだ。

試合内容の割にこんなに不完全燃焼に感じたのは、今回が初めてかもしれない。レスリングどんたくの価値が年々下がっているのを、首脳陣はわかってるのだろうか?

それとも満員の歓声にかき消された非常ベルの音を聞こうとしてないのかな?少なくとも私が知っているレスリングどんたくは、ドミニオンの予告編なんかじゃない!今年はライガー引退という意味でも生で見たかったのだけど、来年も同じように休憩がないならワールドでどんたくを見ようと思う。チケット代も交通費もかからないし、前を横切られてイライラすることもないのだから。

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