ふる里プロレス小倉大会
(2012年5月26日・土:福岡・北九州市立小倉北体育館:観衆556人)
イントロダクション
ふる里プロレスは主に久留米や福岡を拠点につぼ原人プロデュースで毎年何回か行われている大会でプロレスのほかに歌謡ショーがあったり、ちょっとしたイベント+プロレスという構成になっている。なんせ初観戦だったんで今までがどうだったかは知らない。
オープニング
ただ、この日はオープニングアクトが長過ぎ・・・というか事前に一部が歌謡ショー二部が野球教室、三部がプロレスという感じで事前に流れを説明しておくと、だれずにすんだかもしれないし、また小倉祇園太鼓みたいに幕間に挟むという構成もできたと思う。ましては初開催の小倉であるが故にふる里プロ初体験の人も多かったはずなんでそこらへんは一考の余地ありと感じた。
今回もがむしゃらプロレス全面協力で、ライティングも入場ゲートも四月の時と同じ・・・だったんで南側にしか座れないという(ライトがちょうどお客目線にあたるんだがこれは位置的に設置場所がないんでいたしかたない。)・・・後で思ったけど南側ニ階を解放してたんでそっちいけばよかったかな?
野球教室
しかしショ―の合間にすることがないのかゲストのカズ山本が会場をうろうろしてたのが気になってしょうがなかった。
なんせとにかくでかいし目つき鋭いし^^引退しても存在感は相変わらずだったんで嬉しかったけどね^^
そのカズ山本がなんとちびっこ相手にリング上で野球教室をするという・・・・・これはある意味異種格闘技戦・・・・しかも理論とか一切なくただ球投げて捕ったり打ったりするだけでとても元プロとは思えない。ただの野球好きのおっさんが子供とじゃれてるみたいでまあそれがこの人らしいといえばらしんだけど^^
第一試合:がむしゃらプロレス提供試合:15分一本勝負
●YASU 対 ○TOSSHI(5分59秒 TVO)
なんとここで本戦に繋がるようなライバル対決がいきなり実現!しかもTOSSHIは鉄生を従えている。威圧感あるからこれはきつかったろうなあ^^
でも試合はごくごくまっとうな攻防で特に前回不覚をとったTOSSHIの執念がYASUを
呑み込んでいったような感じだった。蹴りの鋭さや悪態の付き方など練習と研究のあとがうかがえた。
一方YASUも奮闘はしたけれど、ここぞとういうタイミングでTOSSHIに反撃を許したのは
敗因だったかもしれない。逆に言うとTOSSHIの方が相手をよく見ていたってことかな?
ここまで研究されるともう一個奥の手を用意しておかないときついかもしれないし、いずれめざすであろうジュニア王座への再挑戦を目指すなら、さらにもう一工夫いったかも。
試合は5分ほどであっけなく決着がついたけどもう少しみていたかった。いいカードだけに練り上げていくと将来の名勝負数え唄にはなるだろうな。
第ニ試合:がむしゃらプロレス提供試合:15分一本勝負
SMITH&○TA-KI 対 ●ニコラス今中ジョリー&野本一輝(8分2秒ファルコンアロー)
巌流島ではなんか吹っ切れてた今中はまた4月の小倉の時に戻ってしまったかの様な感じだった。表情もさえないし本人も急な出場でコンディションが整えられなかったという話だったが、全体的に過去のいいときの自分とだけ闘っていて、しかも今そこまでできてない自分に焦りを感じてる様に見え、しかもほかの三人が目に入ってない感じがした。
過去のいい時のイメージに近づけるのは大事なことなんだけど、今できないでいる今中で出来ることをさらけだせばたとえそれが不格好でもお客は付いてきたと思う。格好いい今中でなくていいのだ。ほかの3人はきちんと自己一致ができていた。求められてるものと対戦相手とお客がキチンと見えた試合をしていた。だから余計今中の姿が際立ったのかもしれない。
でもこうしていきつ戻りつしていく中であがけるというのは将来本人にとっては大きな貯金にはなると思う。それを貯金にできるかは本人次第だけど^^それにしてもSMITH・TA-KI組の黄金連携?は見事だなあ。現王者のレベルアップのためにも一回このコンビでタッグ取り狙ってほしいところだがシングル路線が目立つ本線ではたしてその流れが来るかどうか・・・
第三試合:20分一本勝負
ジ.アッチー&○めんたい☆キッド 対 ●台風&阿蘇山 WITH ケンド―プサン
九プロ臨時悪役コンビ台風・阿蘇山にはなぜかマネージャー付き。まるで一昔前のWCWでかならず日本人のマネージャーになっていたサニー・オノオ(キャラ的には全く違うけど)みたいだ。
一方大分の英雄と紹介されたアッチーは小倉は約10年ぶりの登場かもしれない。確か記憶に間違いなければだけど。(見に行ってない大会もあるし) まああまり変わってないというか、やっぱ先輩なんでめんたいが引きたててアッチーにおぜん立てするという構成の試合に
なっていた。
しかし普段本戦ではできない悪役がよほど面白いのか阿蘇山組は実に楽しそうに悪いことをする。そこへうまくプサンを混ぜてヒールとしての役目は十分果たしていた。これで大分てこずった英雄コンビだがなんとか分断、同士うちを誘ってめんたいが回転足折り固めで台風を葬った。
第四試合:3WAYマッチ:20分一本勝負
●ジュンジ・デラックス 対 ○つぼ原人 対 セクシーロージ―
(8分39秒:バーミアンスタンプ:退場順 ロージー~純二~つぼ)
*つぼ原人の勝ち残り
なんかいつの間にかリングネームを勝手にかえられていた田中純二は激怒。結局田中純二として試合してたけどこれってなんか意味あったのか????
試合は超ヘビー級でしかもアマのロージーに対してプロの二人が挑むというおかしな図式になっていったがロージーの存在感をうまく引き出していったのはやはりプロのなせる業^^こういう状況下でもちゃんと試合を組み立てては行くんだけど、ロージーがまさかの前屈でギブアップすると^^
残ったのはなんと藤原組長門下の二人^^しかも片方は原人だし、片方はふんどし^^思えば遠いところにきたもんだ^^時が時ならU系の顔合わせなんだけど全くそんな色はかけらも出さずにバーミアンスタンプでつぼが勝ってしまった。
第五試合:女子プロレス:30分一本勝負
○大畠美咲 対 ●勇気彩(9分42秒 KKR23)
休憩あけのセミが女子プロ。地方ではもはや絶滅危惧種に属する女子ははっきりいって地方で試合してない経験値のなさがもろに出た試合になった。
これは二人ともにいえるんだけどここは後楽園でも新木場でもない。ましてやキャパはこれらよりでかい箱で、しかも地方というのは経験ないんじゃないかな?
要するに全然客席に届かないんでお客もどう見ていいのかがわからない。だいたいプロレス自体がはじめての人が多い中でさらに女子の知名度はそれより一段以上下。となればいかにわかってもらえるか?を認識した方がよかったんではないかな?
確かに熱心におっかけてるファンはいたけどその人だけにしか届かない試合だったとしかいいようがない。残念だけどこれで女子プロをまた見たいという気はますますなくなってしまった・・・・
第六試合:メインイベント45分一本勝負
田中稔&●久保希望 対 ○日高郁人&白波祐介(19分28秒野良犬ハイキック)
やはりもとバトラ―ツ対決が肝というかこのカードがメインで本当によかったと思う。稔と日高の流れるようなレスリングには目を見張ったし、もっと長く見ていたかった。
本当銭がとれる攻防というのをこの二人はやってくれる。この試合がみられたのとそうでないのとではエライ違いである。久保と日高の絡みが大半だったけどこの上に
対して常に挑戦していくという図式はまさに久保希望の真骨頂!!
そこへ稔が上手にフォローをいれていき海外で経験値をあげてきた白波がふてぶてしく攻めるという実に見ごたえある攻防で試合は白熱!!!
しかしほんとこういう諦めない折れない気持ちがここまで出せる選手が全国に何人いるだろう?実際知り合いだからいうわけではないが、本当北九州に久保希望がいてくれてよかったと思う。
ゼロワンには大谷に続いて日高にも借りを作っちゃったからなあ。まだまだ経験値をあげていけば絶対いつかこの二人からまぐれでない勝ちをとれる選手になれるはず!その日が来ることを楽しみにしていよう!
後記
試合後はノーサイドでリング上で記念撮影。いや、一時はどうなるかと思ったけどやっぱ最後はぐっときた。メインって大切だよね。
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