[プロレス観戦記復刻版] 「門司港エンターテイメントショー2DAYS」がむしゃらプロレス2日目

がむしゃらプロレス観戦記

門司港エンターテイメントショー2DAYS」がむしゃらプロレス2日目(2013年3月24日(日)めかり潮風市場)(12:00~、15:00~)

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イントロダクション

前日はプロレスのみで実は幕間はかなりゆっくり食事が出来ていた。でも今日はアニソンコロシアム決勝はありのダンスショーありの、で結構慌ただしい。勿論昨日に比べるとお客さんの層も幅広いし、多い。

だが昨日の寒さは相変わらずでおまけに曇ったのと風が酷いせいで体感温度は真冬並み。結構これは堪えた。地味に体力奪われた。おまけに昨日食いすぎて胃腸の具合もイマイチだったんで、食事も自重した。ここに寝不足(ちょっと前日興奮しすぎたせいで)も手伝ってちょっと意識が朦朧・・・・でもプロレス観戦になると目が覚めた。

☆12:00~の部

一応時系列順に行くと、まずアニソンの決勝前半四組のパフォーマンスとゲストセミプロアニウタ歌手の公演があった。

見ていて思うのは彼らのパフォーマーとしての質の高さ。そして客層に対しての選曲センス。それこそ「俺の、あたしの歌を聴け~!」でもいい所をケースバイケースでお客さんに柔軟な対応して「聞いてもらおう」という工夫をするあたりに「大人のセンス」を感じた。

ライジンオーは懐かしかったし、ウィザードやキョウリュウジャーも燃えはした。

しかしこれはもう自分ら古参が知ってるオタクの姿ではないよね。

だからこの輪の中には自分らは入らないし、はいることはできないと思った。地味にニヤニヤしながら彼らの出し物を楽しむのが一番かなと。まあ若い層は若い層の楽しみ方があって自分らには自分らの楽しみ方がある、とそれでいいかなと。だから同じアニメ好きではあるんだけど自分は距離をおきたいのだ。お互いの楽しみ方を尊重したいし・・・

でも彼らには彼らのやり方でアニメの凄さを伝導していって欲しい気持ちはあるし、彼らの才能も尊敬しているので陰ながら応援はしていきますよ。

プロレスに続く・・・

第一試合:タッグマッチ30分1本勝負

パンチくん&●門司港戦隊レトロンガーvs○TA-KI&陽樹(なにわ6号)

前日頭脳派ヒールは宿題と言っていたCrazy Clever(CC)だが、早くも頭脳派路線で、いろもんコンビ?を襲撃。今回なにわ愚連隊との合体で一番の収穫だった陽樹はペイントを落としてきた。CCとやるときはこういう形になるのかな?あこがれのハルクホーガンよろしくアックスボンバー気味にラリアットいれてはいたけどやるんならWWF時代のフィニッシュのギロチンの方が絵にはなると思う。アックスボンバーは今だと大森の方がイメージしやすいし。

前日不確定要素だったレトロンガーは思ったよりも頑張ってはいた。そして
パンチくんは相変わらず極悪非道な一升瓶攻撃!

ただリアルに凶器を使うパンチくんよりお客を苛立たせる事に主眼を置いて
いたCCの方がより嫌われていたのは不幸中の幸いだっただろう。お客に手を
出すヒールより今は「イラッとさせる」ヒールや「強すぎていや」なヒールが求められてる時代なんで、今日のCCはしっかり仕事していたと思う。

欠点だった軽量というハンデも陽樹の加入でバリエーション広がったし、これは今後勢いを増しそうな予感がするCCではあった。

第二試合:ユニット対抗戦シングルマッチ30分1本勝負

○TOSSHI(Crazy Clever)vs●林 祥弘(OVER THE LIMIT)

ヘビー級に勝るとも劣らない実力を持ちながら戦績は対ヘビーには今ひとつ
戦績を残せてないTOSSHI。今回はOTLの林。

階級は違えど狙うには好都合な相手。

しかし、てっぺんであるシングル狙いの林はイベントとはいえ、SMITH以外の相手に星を落とせない。今まではその一点のみで快進撃を続けてきたが、やっぱプロではないんで挑戦時期も、また挑戦できるタイミングが来るかどうかも未定。

そしてモチベーションもシングルベルト狙いだけだとやはり続かない。トップをとってがむしゃらを引っ張っていくというのは非常に実は抽象的で、じゃどう引っ張るの?というビジョンが明確ではない。ここが今のOTLの最大の課題。

そこを知ってか知らずかTOSSHIは巧妙についてくる。セコンドも介入させ、上手に林のペースを寸断。頭脳派ヒールらしいところと要所要所は自分の力で決めていく巧者ぶりで林のペースにもっていかせないようにしていたのはさすが。またTOSSHIはコーナー最上段の攻撃がしにくいこともちゃんと計算していた。自分の身長と合わせて何ができるかも把握できてたからこそ相手の意表もつけたと思うし。

まさに足元を救われるような負け方だったけど、これもOTLとしてはいい課題になったと思う。逆にCCとしては自分たちの存在誇示ができたことで
大きく前進できたんではないかな。

第三試合:ユニット対抗戦タッグマッチ60分1本勝負

○鉄生&ガムロックキッド(L.O.C.)vsジャンボ原&●七海健大(OVER THE LIMIT)

昨日も書いたけど天井が低いということは飛び技系の選手には不利。ということは七海のスーパーノヴァ(フロッグスプラッシュ)は上に飛べない分威力は半減する。が、これにつないで防衛記録を伸ばしてきたタッグ王者チームはどうする気なのか?戦前ちょっと話聞いたら「何とか対応します」ということだったんだけど、相手はなんせ百戦錬磨のガムロックキッドがいるLOC。実は野本以上に厄介なのがキッドではないかという予想をしていたらそれがズバリ的中。

新しいものが好きだ!というくらいだから多分ヒール路線はノリノリなんだろうなあと想像してたけどここまでイキイキとしてるとは。その上試合は鉄生の「耐えて勝つ」路線で進行し始めたんでこれはもう王者ペースの試合ではない。

まるでずっとタッグを組んでいたかの様な阿吽の呼吸ぶりはタッグ王者の経験を軽く凌駕していたのだ。これはすごいとしか言い様がない。

そしてほぼ強引に勝ちパターンにもって行こうとした王者チームはスーパーノヴァへの流れを作っていったんだけどやはり上には飛べない。そしてそこをついた鉄生が大逆転の丸め込み!これはいつもの通りだったら勝ち目はなかったかもしれないが、必勝パターンを読み切っていたLOCの作戦勝ちだろう。

「いつも同じことしてるから負けるんだよ」と鉄生が毒づけば、キッドも「タッグ挑戦しちゃおうかな」と色気満々。これで新たな因縁勃発!意外な伏兵に足元を救われてOTL大ピンチ!

ということで波乱だらけの第一部が終了。実は試合合間にベリーダンスやフラダンスもあって結構それはそれで楽しかった。でもさすがにこの日の気温を考えると控えのダンサーさんたちはかなり寒そうにしてたけど^^ましてや裸足だし、薄着だし・・・・

15:00~の部

後半はアニウタのライブからスタート。こっちもかなり盛り上がった。知ってる曲ばっかりだったんで助かった^^

ゲストの歌う「ダンバインとぶ」はなかなかの歌唱。勿論「聖戦士ダンバイン」は自分、リアルタイム世代なんだけど、プロレス的にこの曲は新日本プロレス時代の前田明(日明になる前)の入場テーマとしても有名なんでそれも紹介して欲しかった・・・ってそれはさすがにいっても誰も知らんか^^

第一試合:タッグマッチ20分1本勝負

パンチくん&●ニコラス今中ジョリーvs鉄生&○ガムロックキッド

今回は休憩時間も少ない上、昨日ムチャ食いした関係で食事は軽くすませた。毎日レスラーペースだと体がもたん。

ということで一試合目はいきなりいろもん対LOC。とはいっても曲者パンチくんがいるので早々油断はできない。ましてや昨日因縁を作った鉄生とニコラスはどうしてもここで決着をつけたい所。

が、しかしここもニコラスを公私ともに知るキッドがうまいサポートをする。主役もできてサポートもこなせる人材というのはなかなかいないもの。改めてPTのスカウト能力の高さには驚くほかない。大量離脱で瀕死状態だったLOCがまさかここまで勢いづくとは、来場してなかったボス・PT自身も思ってなかったかもしれない(いや、「俺様はそこまで計算していた」とか言いそうかな^^)。

で、ニコラスも昨日の鐵は踏むまいといつもどおりの試合をしようとしたんだけど、やっぱてっぺんから飛べないハンデは隠しようがない。お客から見ててもわかるくらいだから対戦相手はもう完璧に見抜いていたんだろう。セカンドロープからのムーンサルトは失敗。アイディアはよかったけど、急ぎすぎた。最後はキッドがニコラスから3カウント。復帰戦の雪辱を果たす結果になった。

キッドがここに入ると「頭が悪い」試合になりようがない。もう頭脳派キッドの独壇場でニコラスまさかの一敗一分けでLOCに苦杯をなめてしまった。やっぱタッグ王者にしてもそうだけど必勝パターンの次の手は用意しておかないと、試合数が増えてる分、今までのやり方がすぐ通用しなくなるおそれはあるなと思った。

試合数が増える分研究される要素も多くなるわけだし。新必殺技も大切だけど返されたあとの一手二手をもっておかないと、今後は厳しくなるかもしれない。

第二試合:ユニット対抗戦6人タッグマッチ60分1本勝負

TA-KI&●TOSSHI&陽樹(Crazy Clever)vs○林 祥弘&七海健大&
ジャンボ原(OVER THE LIMIT)

さて、必勝パターンを破られたOTLはあとがない。さすがにこのメンツで連敗は許されない。入場してくる全員が悲壮感漂っている。そんなOTLをあざ笑うようにCCは奇襲に出る。

レフェリーの巧妙なブラインドを付き反則三昧。お客は当然大ブーイング。

TA-KIの一見するとクラシカルだけど効果絶大なテーピングでの喉じめはOTLを大いに苦しめる。驚きなのはジェロニモ同様、TA-KIもヒールで大化けしはじめたことである。

だからこういうチーム編成になると俄然TA-KIがリーダーとしての位置を確保して後輩二人がやりたいように動けるようになる。急造チームといってもなかなか侮れないのだ。頭脳派ヒールプレーはほぼ完成に近づいてる感じがしたがまだこの段階では往年のヒールレスラーのコピーなんでもっと高い位置は狙えるのではないだろうか?案外PTが言うほど「ちっちゃいやつらの集まり」では収まらない気配をもってるのが今のCCだと思うんで今後に期待したい。

たださすがにヤラレ放題では天下取りどころの騒ぎではない。OTLも必死
なのだ。目の色を変えてきたOTLはなんとか三人の心の連携でCCに立ち向かった。というか残った道はこれしかなかったしね。

数度目の乱闘でタッグ王者が捨て身で林のフォローにまわり、CCの控えを抑えた後、林の宝刀・ファルコンアローでTOSSHIに雪辱!一矢を報いる結果になった。

試合後、なぜかこの後の試合があるのにマイクもってしめようとするOTL勢。会場はもう試合とは全く違うものをリングに求め始めてる。大ジャンボコールでとうとう原までしゃべり、ついにはセコンドのYASUが最後ほんとに締めそうになって慌てて次の試合があることに気づくというある意味期待通りなマイクになったのもOTLらしくてよかった。綺麗に終われないのもまた( ノ゚Д゚) よし!なんである^^(しかし全員がマイク持ってしゃべるとは・・・・wwww一歩間違えなくても事故レベルなんだが・・・^^)

第三試合:スペシャルシングルマッチ60分1本勝負

●久保 希望vs○阿蘇山

実はこのカードは昨年の11月大会で実現しかけて流れたカード。当時は師弟
対決というテーマしかなかったところへ、寝かせた効果もあって、今や九州
プロレス無敵のチャンプとして一回り以上進化した師匠・阿蘇山の壁に弟子の久保が臨む対決となった。

この二人は実をいうとカードが組まれてない時にも、がむしゃらで会ったり
してて、当然何もないときは普通に会話もするんだけど、このカードが決まってから敢えて二人共目線を合わせないし、口も最小限にしかきいてない。そのくらい意を決するものがあったのだ。さすがプロだよなあと内心、感心していた。

だいたい実年齢から考えると阿蘇山のコンディションは驚異の一言に尽きる。その上、プロレスの幅も広く、普段は温厚だけどリングにあがると鬼にもなる。こんな相手をどう崩したらいいのか?正直今の阿蘇山は全く穴らしい穴がない。

試合はやはりというか阿蘇山が久保のいいところをきっちり引き出してその上で全力で叩き潰した。筑前を沈めたマグマドライバーが決め手にはなっていたけどダメ押しで万トーンを決めたのはやはり弟子に対するエールなんじゃないかと思う。

戦績は決して良くない久保だけど得難い体験が出来得てるという意味では今後のプロ人生にとって大きな糧になるであろう一戦だった。

でも今のチャンピオンモードの阿蘇山に挑戦して勝てる相手がいるのかな?

後記

試合後はダンスとアニソン。アニソンの優勝者は一番最初にライジンオーを歌った女性だった。実はライジンオー大好きな自分としてはかなり嬉しかった。当時のCDももってるしね。

最後はリング上で恒例の撮影会。みな和気あいあいとしていた^^こういうのは見てていいよなあ^^

かなり長丁場だったけどイベントプロレスの良さが凝縮された大会であった。2日間楽しかったです^^ありがとうございました^^

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