「がむしゃら祭2010」~ど派手に盛り上がろうぜ!!~
(於:北九州パレス*2010年11月23日16:30 START)
イントロダクション
23日は門司港レトロコスプレピクニックにがむしゃらプロレス観戦があって、さすがに鬱持ちにとっては超ハード。しかも普通なら休校日になっている学校が水曜にある。
ということでできるだけ無理ないように23日は午前中ゆっくりしていくつもりだったが諸事情で午前中に出ないといけなくなってしまい、コスプレピクニックを中座したらまさかの渋滞にはまってしまって、小倉到着が微妙な時間に。
オープニング
結局、開始16時にぎりぎり到着。入り口では、林選手が場内整理をしていた。入ってみると中にはいつもの倍はお客がいたと思う。パンフもオールカラー(しかも200円!!!)だったけど、係りの人がひとりしかいなくて、その間に入場がはじまってしまい、焦った!
なんとかパンフ買って、中に入るといつもよりリングが花道よりに設置されていた。とにかくいつもとは大分違っていた。席に戻ると、まもなく賑やかし隊としてSEGEKICHIリングアナとダイナマイト九州.ブラックスティックの三名が会場の皆さんにインタビューをはじめたが、なぜかSEGEKICHIアナのカンぺ通りにインタビューを開始。
で、しばらく回った後、今度はいつものヒゲダンスで人気ユニット、がむスタ―ズが登場。相変わらず、リーダーのスミスとほかのメンバーだけのりのりで踊っているのだがツッコミ役のTA-KIだけ、普通のテンションではいってきた^^相変わらずこの対比が面白い^^普段熱い男TA-KIがひとり冷静なおかげで、スミスも安心してボケられるのかも。
で、普段ならリングアナの役目の応援の仕方のレクチャーでは、前回新メンバーとして加わったジャンボ原が、なぜかマスクドPT仕様の「悪役ですよマスク」をかぶって、いきなり味方を襲いだした。「はい、このタイミングでブーイングね」とスミスがレクチャーするとその通りブーイングが起こる。
しかしただレクチャーしにきたわけではない。タイトルマッチを控えたスミスとTA-KIが抱負を語らずには締められない。 それぞれが一言ずつ意気込みをのべて退散したのち、今度はいよいよおなじみのジミーコミッショナーとダイアナ秘書のご挨拶。ところがTA-KIが返上したダイナマイト級ベルトをコミッショナーが巻いている。
ご本人は不満だったかもしれないがグダグダタイムに会場がアットホームな雰囲気になっていたところに、SEGEKICHIアナが「長い!」とわってはいって正規軍入場と野本一輝の元気な挨拶で盛り上がってきたがそこで一転、不気味な音楽が鳴って会場奥から悪のユニットLOC登場!
いきなり、因縁のあるコミッショナーにからみだすLOC。「おい三谷幸喜!」とよばれて(本当に似ている)リングに」あがったコミッショナーからまずダイナマイト級ベルトを取り上げてメンバーのSEIJIROHにあげてしまった。
当然大ブーイングなのだがおかまいなしにコミッショナーをぼこぼこにして、「ベルト総取り宣言」して立ち去るLOC。やりたい放題である。
第一試合:YASUデビュー戦
YASU&グレート.フランケン対七海健大&ジャンボ原
原とYASUは同じプロレス教室出身という間柄。確かに上半身は鍛え抜かれ、素晴らしい。リングインしただけで雰囲気があるのもスタ―性を感じた。跳躍力もあって、見栄えがいい。ただ、いかんせん新人が陥りがちな「覚えた技術を全て見せたい病」になった構成の組み立てになっていたのは否めない。
確かにつかみとしての第一試合としてお客をあっためたのは認めるが、まずリストを固めて、腕をとって指先の動きだけでもお客の目を引きつけないとただ運動神経のいい兄ちゃんで終わってしまう危険性がある。それはたぶんYASU自身がわかっていると思う。
つまり先輩レスラーから「YASU、お前とシングルで試合がしたい」といわしめてはじめて一人前なのだ。まだまだこれからいくらでも伸びしろがあるのだから練習を怠りなくやっていってこの日より技を半分以下に減らした構成で試合が組み立てれるようになれば合格点じゃないかな?
第2試合 プロ混じりの疲れん程度一本勝負
アリマティ&ダイナマイト九州&ランジェリー武藤&白波祐介(九州プロレス)
対谷口勇武(華☆激)&ブラック☆スティック&GAMU島聡&阿蘇山(九州プロレス)
これもがむしゃらならではのカード。同じ九州でありながら接点のない華☆激と九州プロレスが混じりあえるのはこのリングだけ!そしてランジェリーが武藤敬司のテーマ「シンボル」にのって「シンバル」たたくのもたぶんここだけ!
それだけに期待が高かったが、なんと開始早々GAMU島のラリアットで九州まさかの秒殺!悠然と引き上げる相手チームにまったをかけて「おい!空気読めよ!実はこの試合は3本勝負なんだ!」と九州が勝手なことをいうとレフェリーが「どうですか?お客さん!」というと、わーーっと歓声があがったので自動的に三本勝負に。
さすがというかプロをたてて試合は進行。プロサイドもお笑いマッチとはいえあたりの強さで「差」を見せ付ける。しかし、特に相手が社会人だから差別しているというわけだはなかった。
だいたいがむしゃらの成り立ちにかかわったのが阿蘇山なんだし、白波とは兄弟弟子みたいなもの。谷口はがむしゃらOBのプロだし。まあプロに混ざっても「できる」人たちがあえてプロをひきたてた試合だったといっていい。ニ本目はアリマティがとって本当はなかったはずの「1対1」のタイスコアに持ち込まれた。
白波対谷口など普段見られない激しいからみもあって盛り上がっていたが最後は粘る白波を阿蘇山がとどめのダイビングセント―ンでピン!結局九州のごり押しも通じず敗戦^^
第3試合
SEIJIROH&ジェロニモ 対 林祥弘&野本一輝
前回大会のタッグトーナメントで決勝にはいあがった若手有望株タッグが難敵LOCの中核軍に挑む一戦。一輝はもともとスター性があって俺が俺がタイプの一匹狼ファイターだったのが、同期.同門の林と組んだことで、ライバル意識がいいほうに科学反応をおこして、大化けしつつある。一輝はローンバトルし過ぎ、林は当たりの弱さがあるもののお互いの足りないところを補い合っているバランスのとれた好チーム。考えてみれば昨年デビューして23日でジャスト1年の2人が、ヒールながらテクニックとインサイドワークにたけた2人を相手にするのだ。なにがにハードルの高い試合だった。
でも林につなぐまでの一輝のファイトは決して自分勝手なレスリングではなかったし、林も課題のあたりの弱さを克服しつつある。こればかりは人前で場数踏まないとどうしようもないからね。
一方、ずるくてわるくてうまいLOCは実を言うとタッグチームとしては急造に近い。SEIJIROUHは前回ヒールターンしたばかりで、まあ実質的には今回が「初お披露目」。
しかしもう悪の連携は阿吽の呼吸。リストのとりかたひとつからお客の目を引き付けるものがある。そして基本からお約束の反則まで攻撃のバリエーションも豊富。おまけに一輝を若はげ呼ばわりして口撃で精神的ダメージまで与える始末。
なかなか中盤までしっぽをつかめなかった林・野本組だったが一輝の驚異的粘りがチャンスを引きずり込んだ。最後は見事ダイナマイト級新チャンピオン(強奪だけど^^)から一輝が見事にとってお釣りをつけて勝利をもぎとった。
こういう生きのいいチームが一ついると団体内が活性化する。まだデビュー一年だけど実はみんなこのチームに未来を見ようとしているのだ。
第4試合
尾原毅 対 ブルート健介
前回大会でタッグ挑戦権を苦闘の果てにもぎ取った尾原が、その照準であるタッグ王者の片割れにして、最重量級の巨漢ヒール、ブル健相手に挑むという、前哨戦の意味をもちつつ結構難攻不落の城落としをミッションされたある意味柔と剛。パワーとテクニックのぶつかりあいという一番わかりやすい試合で、実は隠れ目玉の好カード!
自らUの魂をせおってたつと公言している尾原はやはりブル健の弱点下半身崩しが常とう策かと思いきや、序盤で蹴りをきめて相手もお客も下半身に注意が行ったところに一瞬の隙をついての下からの三角締めでまさかの腕殺し!
これで、ブル健あきらかなダメージを負う。実は尾原も下半身に不安があるのだが、今回はとにかく前哨戦とか、けがの不安とかを度外視して非情な勝負に挑んできた。
また、本人が公するようにスタミナに不安があるブル健がその切っ先を受け切って見せれば、体格で勝る分勝機は十分。もともと柔道経験者で下地もあってそのうえ実は140キロ超で高木三四郎に見舞ったダイビングセント―ンという隠し刀をもつ実はちょっとどころかかなりやっかいな相手なのだ。
しかし尾原にはタッグベルト狙いというモチベーションと前回パートナーのフランケンに「借り」を作ってしまったという「負い目」があった。だからこそ、難敵相手でも心がおれなかった。下半身にもクロス式アキレスを決めるなど徐々に糸を手たぐりよせるようにチャンスをものにすると必殺STOで、ついに牙城を崩し、最後はかわず掛けからの体勢かあびせたおすように相手を前面にたたきつけて見事タッグチャンプから尾原が勝利!
まっこう勝負を堂々と挑んだブル健は負けこそしたが、スタミナぎれを精神力でカバーしていたのは見事。お互いが全力を出し切った素晴らしい試合だった。
第5試合 九州初上陸元祖くいえべ対決!
くいしんぼう仮面(大阪プロレス) 対 菊タロー(アキバプロレス)
本当はここに現DDTの松井さんがいれば完璧だったのだが、それでも本場大阪ですら今ではめったに見られなくなったかつての定番試合の復活は素直にうれしい。大阪プロの下関大会以来だから、やっぱ10年ぶりということになると感慨深い。
もうお馴染の展開がこれでもかといわんばかりにでるわでるわ、懐かしいというよりうれしさの方が先だってしまって心の底から楽しんだ。難易度の高い技を平気で笑いの中に混ぜてくる。この戦いとお笑いという相反するものを見事にブレンドして昇華した試合はまさに名人芸!!
もう言葉であれこれいいたくないね。本当に楽しかったし、この二人の「本気モード」は立派な「闘い」なのだ。しかも審査員が決める勝敗ではなくお客の誰もがわかる形で白黒がつくのだ。こんなすごいことはない!プロレスの表現に新たな1ページを残した無形文化財ですよ!
そして前日のビンゴ大会ではシットハートのひかるんが霞むど変態な司会をしていた菊タローが「今回10周年ということで日頃からおせわになっているマスターにおかえしたくて」自分たちからこの対決を申し出たこと。そして「プロレスを愛する気持ちに社会人もプロもアマもないです!」と感動のマイク。
そうこの試合は彼らの真心のこもった真剣勝負だったのだ。この試合みて「お笑いじゃん」としか思えない人はプロレスに関わる資格はないと思う。笑いの向こうに感動という「のし」をつけてかえしてくれた2人に感謝!!
第6試合 スペシャルマッチ
大谷晋二郎(ゼロワン)&若鷹ジェット信介(ハッスル)&新泉浩司(華☆激)
対日高郁人(ゼロワン)&久保希望(華☆激)&澤宗紀(バトラーツ)
こんなすごいカードを最前列で見られるなんて!九州がらみだと、華☆激の2人に信介が相当。そして隣の中国五県からは島根の日高に山口の大谷!澤は実力者だし、バトラーツの屋台骨を背負って立つ看板選手。華☆激の2人はもう中堅として団体になくてはならない選手で、ないのは全国的知名度だけで、まったく実力的にこのなかで格落ちでもなんでもない。
そして日高もマスク、大谷は火祭り刀というとびきりの「正装」ででてきたものだから会場大興奮!!「これは俺の体の一部だ」と最初は刀もっていた大谷にさらに空気はヒートアップ!序盤は日高の芸術品のような一部の無駄のない完璧なチェーンレスリングで完璧に観客を魅了!新泉と久保のライバル感情むきだしのファイトに、信介や澤が嫉妬するかのように呼応。これに乗り遅れて「世界一熱い男」が黙って指をくわえているはずがない。満を持して登場下大谷は普段通りの超激熱ファイト!やはり誰よりもあつい男はその場の空気をもがらりと変えてみせる。しかし実はその大谷より熱い男がいたのだ!
普段は居酒屋がむしゃらで裏方として厨房にたち遅くまで一生懸命働いている、久保希望だった。昨年のスペシャルマッチでも「男をあげた」久保。華☆激本隊では選手層の壁もあってなかなか目立てないが秘めたる闘志は誰よりも熱い!
その証拠に大谷が普段以上のこっちがびっくりするくらいの、それこそ久保が死んでしまうんじゃないかって思わせるくらいの激技の数々を全てことごとく跳ね返していく!
そして何度倒されても自力で立ち上がり刃向かっていく!これぞがむしゃら魂!!これに呼応するように大谷はさらに攻めを厳しくしていく。久保の胸はみみずばれ、そしてかなり危険な角度から落としていく投げっぱなしジャーマンにドラゴンスープレックス!これはさすがにやばいとだれしもが思った。
そんな久保に呼応するように、最初は大谷一色だった会場が、ついに大「久保」コールに包まれたのだ!あんなすごい熱いコールはここ最近体感していない!勿論鬱で実は腹から声の出ない私ですら我を忘れてのどをからして久保コールを送っていた。そう、そういう気持ちって戦っているレスラーには届くのだ。そしてまた限界の先の力を発揮する。お客もプロレスの一部なのだ。そして戦っていたのだ!
もはや矢吹ジョーなみに今ここで燃え尽きてもいいという感じで限界は誰が見てもあきらかなのにでも勝利への執念で久保はたちあがる。そうこれは勘違いしてほしくないのだが、我慢比べではないのだ!その証拠に久保の目はギラギラしていて一つも負けようというネがティブさを感じない!
「プロレスで勝ち負けにこだわっちゃ悪いのか?」という部分をこの日の久保は、そしてほかの全員もそれを見せていた。だからこそ大谷は投げっぱなしの後非情なボストンクラブ、さらに逆片エビで攻め続ける。それでもギブアップしない久保。
悲痛な久保コールのなかついにレフェリーが危険と察して試合を止めた!
なんとレフェリーストップ!大谷相手に全力でぶつかり、そして試合後ノーサイドで握手求めた大谷を張っていった久保。ここで私は感極まって泣いていた。そんな久保を黙って抱きしめる大谷。そうこの日は「教科書」はいらなかったのだ。なぜなら言葉以上に久保希望という男そのものがプロレスの教科書だったからだ。ありがとう!久保!!あなたのスピリットは会場にいた全ての人を幸せにした。それこそプロレスラーだ!
第7試合 GWA認定ジュニア王座決定戦
TA-KI 対 DIEZEL
一年前の大会からアピールし続け前回大会で因縁のできたDIEZEL相手に空位のジュニアの覇権をかけて戦うことになったTA-KI。その執念は並大抵ではない。なにせ試合数は今年から増えたとはいえそれでも少ない大会のなかで、もうベルトへの執念しかないという感じで毎回あざを作って全力ファイトを続けてきたTA-KI。そして念願のこの日がついにやってきたのだ。だからといって特別気負った感じもなくでも秘めたる闘志をメラメラさせるTA-KI。
だが実は私も見落としていたのだがDEIZELにもこの試合にかける「モチベーション」があったのだ。それは試合に出たいという渇望。そう実力者でありながら乱闘要員として大会には参加していたものの、試合そのものを1年していない。このブランクと痛めているらしい腕に集中砲火を浴びるとしゃべらない無表情のDEIZELが苦悶に顔をゆがめるシーンが何度もあった。そう、しいて言えばTA-KIと違い、口でアピールできないぶん、行動でアピールする以外ない。
そしてその渇望は実はいつもカードが組まれているTA-KIより強かったのだ。ましてやその少ない機会がタイトルマッチなら、燃えなければレスラーではない!そしてその執念はTA-KIの強烈スピアーを何度くらっても折れることなくまた普段通り毒霧でペースを狂わせるとここで必殺シャイニングウイザード!それも超高角度のハイジャンプ式!
久保の頑張りの後では試合しにくかったのは事実だろう。そしてベルトに固執するあまり相手の心中に隠れていたものを読み取れなかったTA-KIには誤算もいいところだったろう。
でも間違いなく毒霧はかく乱のためだったしフィニッシュの説得力はあの場にいたものならだれしもが納得したはずだ。そしてLOCは予告通り野望を達成しはじめていた。
第8試合 GW世界ヘビー級戦
王者 SMITH 対 挑戦者 マスクドPT
だんだん暗雲がたれこめるような展開に最後の砦が立ち上がった。がむスターズリーダ―にして、もとはLOCにいた同門のスミスである。前にも書いたとおりスミスは明るく楽しい、けどなにごとも本気でやらないとつぶすよ、という冷徹さももっている。
一方、こちらも試合数では恵まれたわけではないマスクドPT。既にメインイベンタ―であるにも関わらず、トップの一角にいてチャンスに恵まれなかった不遇の実力者。入場時にはイスをリング内に放り投げるいつものPTだったが、試合が始まってしまうと、一切それを使わない正攻法でスミスと互角の勝負を挑んでいく。
これに「お前らがいつもやっていることだ!」と先にイスを振り下ろしたのは王者の方だった!そして10分過ぎに必殺エクスプロイダ―を連発し始めた、必殺技は温存して一発で決めるスミスがあくまで正攻法で攻めてくるPTに少しずつリズムを狂わされていた。
そしていつもなら介入しまくりのLOCが全く試合に手を出さない。それだけPTの心意気を感じていたんだろう。その執念は逆エクスプロイダ―を放ったあたりからついに全開になった。倒れても投げられても這い上がるPTにはあきらかにがむしゃらスピリットが入っていた!!
そして歯車を狂わせた挑戦者はほぼ強引な形(反則ではなく)で勝利の女神を微笑ませた。見事に三つカウントがはいった時点でついにLOCの野望は達成された!
だが本当の野望はここからはじまった。最初こそ期したるものがあったことを激白し、「飲み屋のプロレス好きのよっぱらいが作ったベルトになんて興味なかった」といいながら歴代王者の名をあげ「このベルト(とってみて)重いよ」と心中を吐露していたPTだったが、「いいひとはここまでだ」といって要求をコミッショナーにつきつける。タッグのベルトはジェロニモに渡し、これからはLOCだけで防衛戦やるという。
そして裁くレフェリーも自分たち専用のレフェリー(BEE奈須)を置き、さらに次回2.20をLOC興業にしマッチメイクもなにもかも自分たちで決めると無法な「お願い」をしてきた。当然突っぱねるコミッショナーにかつて味わった屈辱の証、パンティーをだすLOC。以前公衆の面前でそれをかぶらされてぼこぼこにされたコミッショナーはしぶしぶ条件をのんでしまった。
しかし要求が通るとやっぱりパンティーの刑にフルボッコされてしまうコミッショナー。そこへおっとり刀でかけつたのが一輝をはじめとした正規軍。一輝とリーダーの尾原が「スミスさんこのままでいいんですか?」「別れてやっているばあいじゃないでしょ!」「団結してあいつらやっつけましょう」と呼びかけるとがむスターズも呼応。
ここにLOC包囲網が完成した。まさかのアンハッピーエンドだったが数では依然「連合軍」が上手。しかもLOC、タイトル戦以外は負けているので星勘定的には5分。高木社長が佐藤光留にいったように「チャンピオンになってからどんな夢をみせられるのか」が問われてくる。
LOCなら悪夢だね。その悪夢度合いが今回は貫き通せなかった。もっともっと悪いことをして、観客を奈落の底に落とさないと「夢」の続きはないのだから。
後記
見送りにはマスターをはじめ連合軍が総出。TA-KIさんとスミスさん、尾原さんには挨拶してそとにでた。「でもまけてもそこから立ち上がるのががむしゃらなんです」とTA-KIさんが言っていた通りここからまた闘いは始まって行くのである。
倒れたらたちあがり、前よりも強くなれ!笑いあり、涙あり、感動あり、プロレスって本当に面白い!!