[プロレス用語辞典](ハ行) Hall of Fame(ホール・オブ・フェイム)
傑出した人物を
今回のプロレス用語辞典は、Hall of Fame(ホール・オブ・フェイム)です。
Hall of Fame(ホール・オブ・フェイム)は、様々な分野において傑出した人物を記念するための殿堂という意味です。
分野を問わず
スポーツはもとより、エンターテインメントなど分野を問わず「Hall of Fame」は制定されています。
プロレスでは世界一のプロレス団体「WWE」が、文字通り「Hall of Fame」を制定しています。
殿堂設定のきっかけ
WWEのHall of Fameは、WWEが主催する、WWEを中心にプロレス界において顕著な活躍をした人物を表彰する制度です。
殿堂が設定されたきっかけは、1993年に死去したアンドレ・ザ・ジャイアント選手でした。
生前の功績を称える
Hall of Fameは、アンドレ選手の生前の功績を称える目的で創設されたわけです。
以降は1996年まで毎年一回、殿堂入り人物を発表していきました。
独立したセレモニー
ただ、この当時は特にPPVに連動したイベントとはなっておらず、独立したセレモニーとして表彰式を行っていました。
また、式典の規模は大きなものではなかったのです。
2004年に復活
そして、1996年以降一旦殿堂入りの制度は中断します。
2004年に殿堂が復活すると、殿堂入りの表彰はレッスルマニア前日に行われるイベントとして、一連のレッスルマニアの行事に組み込まれました。
殿堂者が紹介される
この時から、式典も盛大に行われることになり、レッスルマニアの当日にも、開催会場において殿堂者が紹介される時間が設けられています。
2006年にAWAのバーン・ガニアさんが殿堂入りして以降は、NWAやAWAなど他団体で活動していたレスラーや関係者の殿堂入りも相次いでいます。
日本人レスラーでは
日本人レスラーではアントニオ猪木さん(2010年)、藤波辰爾さん(2015年)、獣神サンダー・ライガーさん(2020年)が殿堂入りしており、2017年には力道山がレガシー部門の殿堂者に迎えられています。
また、2015年からは障害や病気に立ち向かう人々に向けて、アルティメット・ウォリアーさんの名前を冠したウォリアー賞(Warrior Award)が新設されました。
名誉にとどまらない
なお藤波辰爾さんは「殿堂入りしたプロレスラーに対してはWWEから「3ヶ月に一度、映像等のロイヤリティの分配が生涯に渡って行われる」と語っています。
WWEのHall of Fameは、単なる名誉にとどまらない一面もあるわけです。
WWEの許可が
しかし一方で「殿堂入り後1年間は、プロレス活動についてWWEの許可が必要になる」という話もあります。
ザ・グレート・カブキさんは2016年に殿堂入りの打診があったものの、それを理由の一つとして辞退したとしています。
いつか日本でも
日本では、日本プロレスの文化継承・レジェンドの功績を後世に伝えること・歴史を作った先人・引退したプロレスラーをサポートすることなど日本プロレスの歴史を後世に残すために、日本プロレス殿堂会という中立組織が、2020年に発足しています。
個人的にはいつか日本でも、アメリカのようなゴージャスな表彰式が行われる時代が来て欲しいな、と思っています。