プロレス的発想の転換のすすめ(13) こころの栄養
心にも栄養がいる
今回は心の栄養についてのお話です。
身体にも栄養がいるように心にも栄養が必要です。
栄養がないと生き物は生きていけません。
無視無関心よりは
従って何らかの理由で心の栄養が得られない場合、人間はマイナスの栄養でも受け取ろうとします。
具体的にいえば暴力を受けたり罵倒されたりする方が、無視無関心でいられるよりもずっとずっとマシなのです。
所作立ち振る舞いだけで
一番いいのは、あなたが無条件でそこにいるだけでいいという究極のプラスの栄養をたくさん受けることですが、プロレスの場合で例えるなら、これはもうレジェンドクラスの大御所選手がこれにあたりましょう。
もはや選手としての峠は過ぎてますが、彼らは所作立ち振る舞いだけで銭がとれるわけです。
観客の声援
で、現役バリバリの選手にとって究極にあたるのはやはり観客の声援になります。
面白いのは役割分担として悪役をやる場合、ブーイングや罵声が必ずしもマイナスの栄養にはならない点にあります。
ヒールにとっての栄養
つまり悪役に対して歓声よりブーイングがたくさん飛ぶというのは、広い意味で彼らの仕事が認められたわけで、それだけ彼らにはプラスの心の栄養になるわけで、ここがプロレスの面白いところでもあります。
ですからヒール道を究めんとする選手はいかにして怖がられるか?いかにしてお客さんの怒りを買うかに心血を注ぎます。
より怖がられ
かのタイガー・ジェット・シンと初代上田馬之助の極悪コンビは常に試合後に反省会を開き、より怖がられ、恐れられるかを話し合っていたという逸話があります。
上田さんは、ダブル・リストロックを得意技とし、道場内でのスパーリングには自信があったそうです。
確かな技術は顧みられない
ただ、まだUWFや総合格闘技の概念すらない時代に、これらの確かな技術がプロレスの試合では、かえりみられることはありませんでした。
有名な猪木さんとのネールデスマッチでも、上田さんはまず仕掛けに頼らず、ダブルリストロックを猪木さんに決めていくシーンが見られますが、これがあった上で、更に仕掛けや悪役としてのイメージを日夜研究していたというのですから、大したものです。
プラスの栄養を貯金していく
逆にいうとこれはプロレスの中でしか通用しない特別ルールみたいなもの。
日常ではマイナスではなく、プラスになる栄養、褒められたり、お礼を言われたり、認められたり、というプラスの栄養を積極的に取り入れることで、失敗も成功も含めた自分自身のありのままを肯定的に受け取れるようになります。
そのためにプラスになる栄養を貯金していくイメージと言い換えてもいいでしょう。
自分の反応をかえること
もちろん人間ですから、失敗もします。
でもその失敗する自分が許せないと延々苦しくなるだけで、そこから逃れようとして他人や状況のせいにしても問題解決にはなりません。
やはり一番手っ取り早い問題解決は自分の反応を変えることです。しかしこれがなかなか難しい事なのですね。
一時停止違反
でも常に自分と向き合っていくとこんなこともできるようになれますね。
先日私は、一時停止違反で切符を切られました。
反則金7000円といえば、リングサイド一枚分のお金です。大金です。
ダメージが回復して
そりゃへこみましたよ。しかし、帰宅した後お風呂に入って寝るころには結構ダメージが回復していたのです。
翌朝起きたときは嫌な感覚がかなり減っていました。
より楽しく過ごせる
これも日頃自分の問題と向き合い、必要に応じてプラスの心の栄養をためてきたおかげでしょう。
と、このようにプラスの心の栄養をためておくと、プロレス観戦も日常生活もより楽しく過ごすことができると思いますよ。