プロレス的音楽徒然草 タイガーマスク二世
ビデオも非常に高価
今回は、テレビ朝日系列で1981年4月20日 〜1982年1月18日に放送された「タイガーマスク二世」のオープニングテーマ曲であり、初代タイガーマスク選手のテーマ曲でもあった「タイガーマスク二世」のご紹介です。
この当時はまだビデオも非常に高価だったため、録画して裏番組をみるという習慣がありませんでした。
裏番組を
そして、私は裏番組の「あしたのジョー2」を一所懸命みておりました。
ちなみに、あしたのジョーの原作者である高森朝雄氏は、梶原一騎さんの別名義になります。
「梶原作品」が裏表で
したがって月曜19時には、「梶原作品」が裏表で放送されていたのです。
ちなみに、本作が新日本とタイアップしたタイガーマスクは、紛れもなく「初代」になります。
アニメと原作が異なる
アニメ「タイガーマスク二世」は、日本テレビで放送されていた「タイガーマスク」の続編にあたりますので、このあたりはややこしいですよね。
更に「タイガーマスク」の場合アニメと原作が異なるストーリーになっています。
距離を置いていた時期
これが「タイガーマスク二世」になると、漫画版自体が複数存在していますし、そもそも原作の結末が採用されているため、初代にあたる伊達直人は故人になっています(第一作アニメ版では生存)。
しかも、この時期は私がいったんプロレスから距離を置いていた時期でもあり、プロレスだったら無条件に受け入れる現在とは真反対な趣味嗜好をしていました。
プロレススーパースター列伝
そんな私がなぜタイガーマスクに出会えたのか?というと、同時期に週刊少年サンデーに連載されていた「プロレススーパースター列伝」のせいなのです。
「プロレススーパースター列伝」は、実在のプロレスラーから、当時日本で人気のあった選手を題材に選んで描かれた作品で、タイガーマスク編はシリーズ最長の27回を費やして描かれています。
まんまと沼に
この作品も梶原一騎さんの原作で、当時サンデーを愛読していた私は、まんまと沼にはめられて、プロレスに出戻ったわけなのです。
ですから、初代タイガーマスクの試合をリアルタイムで見始めた時には、テーマ曲も「タイガーマスク二世」ではなかったのです。
水木一郎さんが
そんななじみのない曲を、なぜ今回ご紹介するのか?
それは、2022年12月6日にご逝去された水木一郎さんが「タイガーマスク二世」を歌っていらっしゃるからなのです。
アニキおひとりで
水木一郎さん・・・・いや、アニキが関わったプロレス関連の曲では、筋肉少女帯とコラボした「221B戦記」を以前ご紹介させていただきました。
しかし、アニキおひとりで歌いあげた入場テーマ曲は、私が知る限り「タイガーマスク二世」だけだと思います。
かなわない夢に
個人的には一度でいいから、生でそのパワフルな歌声を聞いてみたかったのですが、またしてもかなわない夢になってしまいました。
私もがんと闘う人間の一人として、アニキの姿には励まされてきました。
自分が届けられるよう
ですが、これからはアニキからもらった勇気や希望を、今度は自分が届けられるよう、生き続けていこうと思っています。
水木一郎さんのご冥福を心よりお祈りいたします。