プロレス的音楽徒然草 セパレイト・ウェイズ
チャート最高位8位
今回は古いファンならFMWのサンボ浅子さん、ちょっと古いファンなら元・大日本プロレスの山川竜司さんが現役時代に使用していた、ジャーニーの「セパレイト・ウェイズ」のご紹介です。
「セパレイト・ウェイズ(Separate Ways)」は、アメリカのロックバンドであるジャーニーが1983年にリリースしたシングル曲です。ビルボードチャート最高位8位を記録し、六週連続でランクインしました。
WBCや映画でも
2008年にアメリカとイギリスで製作されたコメディ映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」では、ワーナー・ブラザースのロゴマークが登場するオープニングで使われたり、2017年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のテーマに起用されたりと、プロレス以外でも汎用性の高い曲になっています。
「セパレイト・ウェイズ」は、一聴すると勇ましいメロディと闘いに向けて奮い立つような感じを受けますが、歌詞は男女の別離を歌っており、しかもふられた側の男性がかなり女々しいという内容になっています。
別々の道
いわく「僕と君は別々の道を歩むけど、僕はずっと愛しているので、w擦れないでほしい」という内容らしいです。
ちなみに「セパレイト・ウェイズ」というタイトルは和訳すると「別々の道」となっています。
失恋ソング
プロレス入場テーマ曲における失恋ソングの二大巨頭といえば、ミル・マスカラス選手の「スカイ・ハイ」
と、ウルティモ・ドラゴン校長の「セパラドス」
が有名ですけど、「セパレイト・ウェイズ」もなかなかのものだと思います。
ジャーニーの歴史
演奏しているジャーニーというバンドは、1973年にサンフランシスコで結成され、メンバー交代や解散、再結成などを経て、音楽性を変えながら活動してきました。
また、1970年代中期から隆盛した「アメリカン・プログレ・ハード」の代表的なバンドとしても知られます。
アルバム「フロンティアーズ」
「セパレイト・ウェイズ」は、1983年に発表され、全米9週連続2位のメガヒットに輝いたアルバム「フロンティアーズ」の一曲目に収められています。
全米ビルボード・チャートで9週連続で2位、現在までにアメリカだけで600万枚を売り上げています。
浅子さんと山川さん
さて、プロレス入場テーマ曲としての使用例は、FMWで活躍したサンボ浅子さんと、大日本の山川竜司さんが双璧だと私は思っています。
いずれもデスマッチ団体に所属したデスマッチファイターですが、浅子さんは、憎まれない人柄とサンボ仕込みのファイトスタイルでファンに親しまれました。
アー!とは言っていない
あまりの痛さに「アー!」という絶叫を繰り返したことで、ファンが「あ・さ・こ、アー!」とコールするのが、お約束でした。
もっとも当の浅子さんはかたくなに「アー!とはいっていない」と否定していたそうです。
趣味嗜好が
一方、山川さんは、大日本の創生期から活躍し、2001年3月試合中に頭蓋骨骨折のアクシデントに見舞われ、意識不明の重体になりながらも復帰しましたが、2017年に引退されています。
決め台詞の「またせたな!」は山川さんが引退後も使っています。
「セパレイト・ウェイズ」を聴いて「アー!」を思い出すか?「またせたな!」を思い出すか?で、あなたのプロレスファンとしての趣味嗜好がわかるかもしれませんね。