プロレス的発想の転換のすすめ(96) 選択が作る自分物語
過去の選択の結晶
今回は「選択の積み重ねとプロレス」のお話です。 全ての物事は、過去の積み重ねの上に成り立っています。
現在の私やあなたは、数多ある選択を重ねた結果、今ここにいるわけです。
決めたのは自分自身
その中には、誰かに選択を迫られたり、あるいは望まないことを強制されたりした瞬間もあったかもしれません。
しかし、最終的にそれを受け入れたのは自分自身なのです。
もし今現在があなたにとって望ましい形ではないとしたら、それはそれまでのあなた自身の選択が、ご自身にとって有効ではなかったということになります。
私の例で言うと、ちょうどプロレスを生観戦しだした大学時代まで遡ります。
本心に蓋をした過去
私は大学を卒業する時分まで、実は本気で就職活動をしていませんでした。
ですので、「本当の自分がやりたいこと」を一旦横に置いて、誘われるままに営業マンとして就職してしまいました。
これは一見、周囲に合わせた「無難な選択」に見えますが、実は自分の本音を無視した、自己肯定感の低い決断だったのです。
妥協が生んだ代償
そこで「妥協せず自分のやりたいことをやりきるのか?」それとも「生活の安定のために、自分の時間を切り売りして生きていくか?」を当時の私は選択したわけです。
その結果、最初の会社はクビになり、二度目に入った会社でもいいように使われてクビになりました。
納得感のないまま進むキャリア形成は、どれほど努力しても砂上の楼閣に過ぎませんでした。
逆恨みの果てに
「これは自分をクビにした会社や上司が悪い」……。 確かに私も、一時期はずっとそう思ってきました。
しかも、自分の時間を切り売りして好きでもないことをやり続けた代償は、年齢を経て大病という形で返ってきました。
飛龍が示した決断
プロレスの歴史においても、己の選択でキャリアと運命を変えた「闘い」があります。
1988年、藤波辰爾選手が師匠であるアントニオ猪木さんに突きつけた「飛龍革命」です。
当時、現役続行に固執する猪木さんに対し、藤波選手は「自分たちの世代に譲ってください!」と決死の覚悟で直訴しました。
この時、藤波選手は自らの髪を切り落とし、退路を断つ選択をしました。
自分たちが時代を作る
これは単なる反抗ではありません。師匠の影に隠れる自分を捨て、「自分たちが時代を作る」という強い自己肯定感に基づいたキャリアの転換点だったのです。
猪木さんもまた、その藤波選手の気迫をビンタで受け止め、次世代へのバトンを託すという重い決断を下しました。
自らが舵を取る人生
昔の私もそうでしたが、「自分の生き方を選択しているのは自分自身」ということにはなかなか気づけないものです。
もし私がカウンセリングを学び、自己肯定感の重要性を知らなければ、藤波選手のような勇気を持てず、ずっとかつての上司や会社を逆恨みし続ける人生を送っていたでしょう。
キャリア形成とは、スキルの積み上げ以上に「自分はどう生きたいか」という選択の連続なのです。
過去を手放す決意
しかし、未来は今ここにいるあなたが、ご自身にとって心地よい決断を積み重ねることで、いくらでも変えられます。
猪木さんが藤波選手の決意を認め、新たな時代が始まったように、私たちも過去の自分を認め、恨みつらみをいい形で手放していきましょう。
闘いの外側にある幸せ
そうすれば、これまでの人生と違った明るい未来が広がる可能性は高くなるのではないでしょうか。
これまでの私の人生は「プロレスを観ている時だけが幸せ」でした。それは過酷な現実から逃避するための、つかの間の熱狂だったのかもしれません。
しかし、これからの人生は「プロレスを観ていても観ていなくても幸せ」だと思える人生を選び直したいと考えています。
自己信頼による輝き
これは、プロレスラーがリング上での激しい「闘い」を終えた後、ノーサイドで互いの健闘を称え合う姿に似ています。
たとえ試合に負けたとしても、全力を尽くしたという自己信頼(自己肯定感)があれば、リングを下りた後の日常もまた輝き出します。
最強の境地
心理学的に言えば、自分の人生の主導権を取り戻した状態です。プロレスという情熱的な世界を愛しながらも、それに依存せず、自分自身の足で立って日常のささやかな変化を愛でる。
「リングの中の熱狂」と「リングの外の平穏」、その両方を等しく受け入れられたとき、人は本当の意味で「どちらでも幸せ」という最強の境地に辿り着けるのです。
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