プロレス的音楽徒然草 THIS IS WAR(佐々木貴のテーマ)
殿の歩みと原点
今回はプロレスリングFREEDOMS代表、我らが「殿」こと佐々木貴選手の入場テーマ曲である、Vandenbergの「THIS IS WAR」をご紹介します。
佐々木貴選手は大学2年の終わりに鶴見五郎ジムへ入門し、1996年9月15日、IWA格闘志塾・大津スイミングクラブ大会の対トウカイブシドーX戦でデビューします。
1997年3月に大学を卒業、同年DDTプロレスリングへ移籍。小中高と生徒会長を務めていたことから、DDTでは生徒会長キャラで活動しました。
たかし軍団結成
2004年に円満退団し、タッグチーム「アカレンジャーズ」としてコンビを組んでいたGENTARO選手のいるアパッチプロレス軍へ移籍します。
大日本プロレスの2006年1月2日大会で、アパッチのメンバーたちに牙を剥き、対立派閥「たかし軍団」を結成。たけし軍団に倣って「殿」と呼ばれるようになりました。
震災を越えた優勝
2009年の第1次アパッチ解散に伴い、自ら代表として新団体「プロレスリングFREEDOMS」を設立して旗揚げします。
2011年、大日本プロレスの「一騎当千」へ参加中に東日本大震災が発生し、実家も被災したことから奮闘を見せ、予選全勝のうえ決勝で竹田誠志選手を下し完全優勝を果たします。
北九州は西の聖地
この年から北九州を「FREEDOMSの西の聖地」と呼び、2026年に至るまで、11月11日を中心にほぼ毎年大会を開催しています。
今では北九州に営業で来ると、必ず「おかえり」と言われるほど、FREEDOMSの北九州大会は地域に浸透しています。
哀愁のギターソロ
さて、「THIS IS WAR」を制作したVandenbergは1981年にオランダで結成されました。ギタリストのエイドリアン・ヴァンデンバーグ率いるハードロックバンドです。
もともとは、1980年代後半に成功したホワイトスネイクのギタリストとして在籍したことでよく知られています。
解散する1986年までに、3枚のアルバムを発表しています。Vandenberg解散後の2013年には新しいバンド「ヴァンデンバーグズ・ムーンキングス」を結成し、2014年初頭にニューアルバムをリリースしています。
待望のリマスター
「THIS IS WAR」は、Vandenbergのセカンドアルバム『Heading for a Storm(邦題:誘惑の炎)』の5曲目に収録されています。
様式美なハードロックで、イングヴェイ・マルムスティーンの作品にあってもおかしくない雰囲気です。ギターソロでのエイドリアンの「泣きのギター」が特徴的な一曲です。
実は『誘惑の炎』は長らくデジタルリマスター版が発売されておらず、数年前に待望のリマスター版が登場した際、私は迷わず購入しました。
個人的には、80年代に活躍したバンドが改めて再評価されるのは、プロレスに関係なくうれしい限りですね。
楽曲使用の謎
実はこの「THIS IS WAR」、初期DDTの選手入場式などで使われていた「らしい」のです。
「らしい」というのは、私がこの時期のDDTを観ていなかったためで、記事を書くにあたりネットで検索しましたが、確実な回答は見つかりませんでした。
この項目に関しては、正解が分かり次第、書き直す予定です。
運命の糸車が回る
私が佐々木貴選手の試合をテーマ曲付きで初めて観たのは、DDT時代にプロレスリングZERO-ONE下関大会へゲスト参戦していた時でした。おそらく「THIS IS WAR」もこの時に聴いています。
この大会には、後々FREEDOMSの九州ツアーでは欠かせないメンバーになる藤田ミノル選手、阿蘇山選手、そしてFREEDOMSの屋台骨を共に背負う葛西純選手が参戦していました。
当時は葛西・藤田両選手がZERO-ONE所属、阿蘇山選手はみちのくプロレス所属でしたが、時を経て何の因果か再びこの4人が集まることになるのですから、「因果は巡る糸車」とはよく言ったものです。
定着したテーマ曲
今では「THIS IS WAR」=佐々木貴というイメージが完全に定着していますが、元を正せば、違う使われ方をしていた曲が入場テーマ曲になった例はプロレス界に多くあります。
有名どころでは、破壊王・橋本真也選手のビッグマッチ用で使用される壮大な前奏は、もともと新日本プロレス・福岡ドーム大会のテーマ曲だったものです。
破壊王がこの曲を気に入り、自身の入場テーマ曲の冒頭に合体させたわけですが、今や完全に橋本真也選手の音として定着しています。
こうしたケースはプロレス入場テーマ曲において決して珍しくありません。興味のある方は、ぜひ他のルーツも探してみてはいかがでしょうか?
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