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アニメ感想] 2017年春アニメ完走分感想文 ID-0

2017/08/04

オリハルトと呼ばれる特殊な鉱石の発見により、技術革新で人類が飛躍的な進歩を遂げた世界。人々の居住域は太陽系を超え、宇宙各地に広がっていた。また、人間の意識を転送して操縦するIマシンという人型ロボットが開発されて、民間・軍事用を問わずにその利用が進んでいた。

ある日、白鳥座アルビレオ二重連星を訪れていた惑星連盟アカデミーの学生・ミクリ・マヤは、Iマシンを使ったオリハルトの採掘作業中の事故に巻き込まれたうえに教授たちに見捨てられ、置き去りにされてしまう。まもなく、その場に現れたオリハルトの民間採掘業者「エスカベイト社」と名乗る者たちにより、マヤは彼らの母船「ストゥルティー号」に救助されて九死に一生を得るが、自分が不正取引の容疑で指名手配されていることを知り、社長のグレイマンの誘いに仕方なく応じてエスカベイト社で働くこととなる。

その後、エスカベイト社が採掘したオリハルト内から謎の少女・アリスが現れるが、何者かに狙われていた彼女を守りながら宇宙を駆ける中、アリスと接する一員にして肉体を持たないエバートランサー・イドの記憶が明らかとなっていく。(あらすじはwikipediaより)

脚本・黒田洋介×監督・谷口悟朗コンビによる本格SFミステリーの力作。過去を失った男、イドが、様々な陰謀に巻き込まれていく中で、失われた記憶に辿り着くが、それは…

主人公イドの前身が割とクズなのがすごいけど、そのクズ人間が生身の身体から機械の身体になって、仲間と出会い、人間らしさに目覚めていく。人間の変化という点では非常に興味深い。単純に身体が変わったことで、心が変わるというのは、理解しがたい部分もあるけれど、結構そこをかみ砕いて演出されていた。

結局、前身の記憶が蘇りながらも、イドは機械の身体を選ぶわけだが、この辺りのイドの心象の変化も丁寧に描かれている。

ブブキ・ブランキなどで、クオリティの高い3DCGを見せたサンジゲンが制作を担当しているが、絵作りのレベルの高さはやはり半端ない。その中に2Dアニメを織り込んでいく手法も違和感なくみられ、新時代のアニメとしては地味ながら十分効果を発揮したのではないだろうか?

ただ、本格的SFであるがゆえに、地味な印象はどうしてもぬぐえず、クオリティの割には突き抜けたものがなかったかなと私は思う。









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