[アニメ感想] 2017年春アニメ完走分感想文 アリスと蔵六
2017/08/02
アリスの夢と呼ばれる超能者が現れるようになった世界。その中で途轍もない能力を持った幼い少女・紗名は、あることがきっかけでアリスの夢の研究所を脱走し、外の世界を初めて知る。資質はあるが未熟が故、能力をうまく使いこなせず途方に暮れていた彼女の前に現れたのは、日本の由緒正しき頑固爺・樫村蔵六だった。この出会いが紗名の運命を大きく変えていくこととなる。(あらすじはWikipediaより)
覇権アニメというより佳作という趣きの作品。前半は紗南の出生にまつわるダークな部分、後半は紗南のパワーが暴走するダークな描写があるにはあるが、基本そこまでダークな話ではない。
むしろ、紗南が蔵六と出会い、普通の女の子になっていく過程がほほえましく、ダークさに引き摺られないで描かれて欲しかったので、無事終わってくれたことにホッとした。
更に蔵六役の大塚明夫さんが、まるで実父であり、レジェンド声優の大塚周夫さんとはまた異なるダンディな老年を演じていたのがキモでもある。
更には、大塚芳忠さんや、小清水亜美さんら脇役にベテランを配置したキャスティングの妙も魅力がある。
覇権はとれないけど、私にとっては、みていて気持ちのよいタイプの作品だった。