[プロレス観戦記復刻版] 闘龍門JAPAN : FELIZ NAVIDAD 第七戦下関大会

闘龍門JAPAN  :  FELIZ  NAVIDAD 第七戦 下関大会

(2003年12月14日・SUN  於.海峡メッセ下関展示見本市市場:観衆:1,950人・超満員)

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イントロダクション

9月に行った宇部大会が闘龍門のB面だとしたら、下関大会は最初から出来上がっているA面興業といえようか?

曜は通常土曜から仮眠挟んでぶっ続けで仕事しているので、その上で観戦に行くのはしんどい。そこで日曜観戦の時は土曜に休みを、とれるときはとると。13日に休みとって万全で望んだ。

今回が下関大会初の会場全面開放。今回はいつものプロモータープラス闘龍門本部の手になる興業とかで、いつもないはずの自由席割引券が出ていて結果前売りの客が損する羽目に。闘龍門だけはそれをしなかったからこそよかったのに...

オープニング

入りは8分くらい。熱気はいつも通り。広げても薄くはなってない様。ギリギリで行ったにもかかわらず自由席のど真ん中がなぜかあいていてそこに陣取る。

後々分かるのだが、私の周囲にはどうも熱狂的なWWEファンと思しき小学生達と、堀口のコスプレをした闘龍門ファンと言うよりあきらかにプロレスファンな男達がいて、しかも自分の服装をおしゃれと勘違いしている節がそこかしこに感じられて、その勘違いぶりが妙におかしかった。

自分のことは分かんないけど、他人のあらはよくよくわかるのは致し方ない。

第1試合:タッグマッチ20分1本勝負

セカンド土井&○望月成晃 対 新井健一郎&●ドラゴンキッド(9分25秒、飛龍原爆固め)

本大会のくくりは同門対決らしく、一発目はM2K。テーマとしては不調のリーダーのせいでぎくしゃくした軍団内部の空気を、直接対決で解きほぐしていこうという趣向。

が、不調が伝えられるモッチーは動きもよく、特にどこが悪いのかが分からない。基本的に手の内が分かりすぎててそつがなさすぎなさずきる試合だった。

第2試合:シングルマッチ20分1本勝負

○YOSSINO(2分31秒 エビ固め)●ストーカー市川(2分31秒、エビ固め)※市川がソル・ナシエンテを試みるが失敗して丸め込まれる

先に入場のYOSSINOと同じ曲、同じコスチュームで市川登場。会場人気は抜群なれど、つきあう気がさらさらないYOSSINOはあっさり3カウント。

おさまらない市川が教頭、社長を呼び込むも教頭からは「私生活とリング上の市川さんに関与する権限はない」とあっさり再戦却下。社長の「(再戦は)だめ!」の一言で強引にテーマ曲がかかって試合そのものがフェードアウト。

第3試合:2対1ハンディキャップマッチ20分1本勝負

ダニエル三島&○マイケル岩佐(6分 反則)●TARU

二人で一人前と強引な理屈でハンディキャップマッチを認めさせたフロリダブラザーズ。JBのリビングインアメリカにのっての、ロックンロールエキスプレスばりの入場からして胡散臭い。

対戦相手にイスを渡して受け取った時点で反則負けという近年類を見ない厳しいジャッジがこの試合のみ適応されて、岩佐軍団の時とは真逆の常勝軍団はまたしても勝利。「どんな手を使っても絶対に負けない」といわれちゃ完敗。

第4試合:シングルマッチ30分1本勝負

○ミラノコレクションA.T.対×アンソニー・W・森(5分48秒、A-diseロック)

こちらは同門対決と言うより、2日後のタイトル戦への壮行試合と言った趣。

いきなりミラノが関節を仕掛けて短期決戦の様相を呈した試合は、関節の攻防と空中戦がミックスされた短いながらもいい試合に。T2Pの時は中途半端だったのに。今頃こんな試合が見られるとは...

試合後のマイクもタイトル戦に意識がとんでいたミラノ。気合いの余り心ここにあらずか...?

休憩

この間を利用してリング調整。例によって神田教頭とこの日はベーカリー八木レフェリーが軽快なロープワークと調整を見せ拍手喝采を浴びていた。

この間を利用してリング調整。例によって神田教頭とこの日はベーカリー八木レフェリーが軽快なロープワークと調整を見せ拍手喝采を浴びていた。

一方でリング下ではテレビ収録のため、進行のタレントさん二人が録画撮り。ところがリング掃除中の練習生が箒では沸く埃をもろにかぶってしまい一時収録中断。ほどなく再開したものの、おかしいやら気の毒やらで...(^^;)

第5試合:タッグマッチ45分1本勝負

堀口元気&○マグナムTOKYO対斉藤了&●横須賀享(16分06秒、エゴイストドライバー〜片エビ固め)

DFの同門対決のテーマは和解。最初堀口と斉藤.横須賀の3人が敵味方混ざって入場。
「もう既になんともおもっちゃいない」と熱いマイクの堀口に対して孤高のマグナムはダンサーを引き連れいつもより長めに踊って見せたものの試合前は無言。

連携を駆使しての二人かがりの攻撃に耐えるマグナムの姿を粋に感じたか、途中の堀口への誤爆も亀裂の決定打にはならず、ジャンボの勝ちを粘って耐え抜いたマグナムがエゴイストドライバーでピン。

堀口の試合後の「あんたがリーダーだからこんなに強くなれたんだ」という熱血まるだしのアピールはともかく、タイトル戦へ向けての意気込み等を言葉ではなく試合で十分表現できていたのに、再度マイクで繰り返したのはやや饒舌。疲れた。

第6試合:タッグマッチ60分1本勝負

JUN(小川内潤)&ドン・フジイ&SUWA&○CIMA対●高木省吾&YASSHI&コンドッティ修司&大鷲透(18分30秒、シュバイン〜エビ固め)

フジイさんがはぐれ軍の猛攻を一人で耐えて見せたところが真骨頂。下関での人気は相変わらず高い。大ベビーフェイス 。

対するはぐれ軍にはこれでもかとブーイング。本気度が高すぎるとみててしんどい。生で見るよりテレビ向きの試合。

大鷲がチョークスラムに行くたびに件のWWE好き小学生達がやたら「ケイン!ケインだ!」と大騒ぎ。喉輪は彼らにとっては国技の技ではなく、海の向こうのスーパースターの技なんだなと妙に感心してしまった。

番外戦でCIMAが大鷲にこの日二回目のシュバインを仕掛けるも不発。不格好な腰投げで投げて見せて面目は保ったモノの、アピールの最終にしきりに腰を気にしていました。2日後に不安を残した様子...

映画でもそうだが、出来がいいからと言って感動できるとは限らないし、おもしろいからと言って心に残る訳でもない。出来はいい興業だったと思うが、初進出の田舎で悪戦苦闘していた姿の方がより心に残った。

下関大会は即日放送が多く、テレビクルーはそのまま下関に残り、中継車内で編集。それを門司の更倉山の中継を経て福岡から放送発信するという手間のかかる事をしています。その努力にはいつも頭が下がります...といいつつこれ書いていてテレビ見ていないが。

今年の観戦はこれで終了。今年は中盤にいい興業がいくつかあったが、全体に低調でした。新年はいい夢みたいです。では良いお年を...

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