がむしゃらプロレス『GAMSHARA New Enrgy』 ~未来は己で掴め~
(2010年8月28日(土)OPEN 17:00 START17:30 於:北九州パレス)
決定分カード①
※決定分カード
▼GWAタッグ王者挑戦権争奪1Dayタッグトーナメント
【ENTRY TEAM】
◎尾原毅&グレートフランケン
◎TA-KI&七海健大
◎野本一輝&林 祥弘
◎ジェロニモ&BOJIRE(ボジレ)
以上の4チームで当日くじ引き抽選をして対戦を決定し最後に勝ち残ったチームが来年の2月に行われる大会でGWAタッグ王者に挑戦する権利を獲得する。
というのが発表分のカードだったわけだが、そこはすんなり行くはずがないがむしゃらプロレス。このカードで予想するのは難しいし、若い人主体の興業なんであまりハードルはあげないように、本興業の時みたいな「あおり」は一切やらなかった。まあ「つぶやいた」程度だけど^^
でも内心凄く期待感はあった。タダで客帰すはずがないからだ。それだけは断言できる。ここの団体にハズレなし。でなければ満員になんかならないでしょ。そこのところは全く丸投げで信用できたので安心して何が起こるのかを楽しみにしてきた。今回はとまりん♂さんとそのお友達との合同観戦。
イントロダクション
北九パレスに行く前に居酒屋のがむしゃらも案内。今日はイベントのため休業とあった。北九パレスに着いてとりあえずあいた駐車スペース探し。土曜の方が日曜よりすいていたのであっさり第2駐車場に駐められた。
そしてロビーでくつろぎながら時間をやり過ごす。ホークス戦を横目で見つつ、がむしゃらのパンフで簡単な説明をしていたら、いろんな選手達が行き来していた。それはそれで楽しいモノである。まもなくすると遅れてお友達到着。いきがけにとまりん♂さんから聞いた話ではある「がむしゃらの選手」とお友達だという。
プロレスは初観戦ということだったが、その知り合いというかお友達とは....がむスターズのTA-KI選手だったのだ。自宅でTA-KI選手がやっているホームバーベキューパーティーなんかにも行っていたと言うことでその時は観戦するとは言っていなかったとか。でも偶然というのは恐ろしいというか世の中せまいというか....
オープニング①
そうこうしているうちにちょっと席を移動。結構あるかなと思っていた時間もすぎてしまえばあっという間。列ができはじめたので並ぶことに。
入り口で名前をつけでチケット購入。3名で無事入場。リンクがあまりに近いのでとまりん♂さんは驚いていらしたが、ふと気がつくと後ろに座っていた男性が私に「モンスターさんですよね。私、M(仮名)です」といわれびっくり。なんと出場予定のないMさんが素顔で観戦に来られていたのだ。こりはびっくり。素顔のMさん(仮名)はとても柔和な方でリング上とはやっぱ別人だった。
オープニング②
で、時間ぴったりにスタート。リングアナ氏の応援練習から前回欠場したジミーコミッショナーも復帰して秘書ダイアナさんとの棒読み掛け合いが復活!なにげにこれも嬉しかったりする。
まずはタッグ王座挑戦者決定トーナメントのくじ引きをして第一試合が尾原.フランケン対TA-KIそして第二試合が、野本(一輝).林対JERONIMO(ジェロニモ).BOJIRE(ボジレ) と決定。引き続き選手入場...という手はずが
流れてきたのはLOCのテーマ...そうLOCが先に入ってきたのだ。そしてにらみをきかせながら入ってくる現タッグチャンピオンのブルート健介。さらに水鉄砲でジェロニモがあちこちに水掛まくると件のMさんかけられて喜んでいた。いや、あなた...まあいいや。
ドン・タッカー登場
テーマ曲が今度は威風堂々にかわり入場ゲートから現れたのはLOCボスのドン.タッカー!なぜか犬を連れての入場だったが、この犬がちっともいうこときかない。本当に小動物と子供に嫌われているんだなあ、ドン.タッカー・・・
ちなみに件のMさんはLOCにブーイングしていましたというのはここだけの話です。いや、いいんですが、さすがにあれは笑いこらえるのに必死でしたよ。そこまでプロレス楽しんでいるとは^^
で、LOCが散々荒らし回った後には、がむスターズのTA-KIと七海健大の2人。リーダースミスを呼び込んだ。するとはっぴにジャージというラフな出で立ちで本当にリラックスモードのスミスとニッキーが登場。TA-KIが深刻そうな顔しているのでスミスから「どうした」といわれると実はメンバーにいたYU-JIが事実上「脱退」したということではっぴが送られてきたとで、5人でがむスターズなのに、4人になった...
査定マッチ決定
ところへ現れたのが4月にデビューしたジャンボ原。スミスは例の調子で「承諾」しちゃうんだけど、しかしTA-KIは「新人枠なら健大で埋まっている。どっちかといえばおっさん枠だし」と加入に否定的。
なればと「じゃあ査定マッチをしよう」ということになってなんと第5試合セミファイナルでジャンボ原対スミス戦が決定。
で、新調されたベルトも公開されたのだが、これがまた格好いいのよ^^
ベルトお披露目とカード変更
同時にジュニアのベルト返上も告げられたのだが、これにかみついたのが現ダイナマイト級王者TA-KI。ダイナマイト級返上してもジュニアのベルト欲しいという。ここであれだけ昨年難癖つけていたジミーコミッショナーあっさり「いいよ」と。逆に問い詰めたはずのTA-KIが拍子抜けして「いいんですか?」と聞きかえす始末。でもこれでジュニア王座に挑戦は決定。対戦相手はしかるべき相手とということでベルトのお披露目とカード変更は終わり...
正規軍が入場して挨拶があり、11月にデビューする選手の挨拶とかあって一旦引き上げたら今度はダイナマイト九州が出てきて「自分の試合組め」と要求。するとジミーさんこれも「いいよ」といって急遽、二夜.九州対ミル.ブラックスティック.ハンセンとXの試合が組まれることに。
決定分カード②
これが第3試合に入って、決定したのが以下のカード。
第1試合 尾原.フランケン 対 ジェロニモ.ボジレ
第2試合、林.野本 対 TA-KI.七海
第3試合 二夜.九州 対 BSハンセン、X
第4試合 阿蘇山、めんたいキッド(九州プロレス)対
白波佑介(九プロ)、つぼ原人(フリー)
第5試合
がむスターズ入団テストマッチ
ジャンボ原 対 スミス
第6試合 第一試合と第二試合の勝者同士
というカードになった。
第一試合
尾原毅&グレート・フランケン 対 ジェロニモ&ボジレ
4月に無念の欠場をした尾原の復帰戦。パートナーは前回LOCに急襲された尾原を救ったフランケン。格好はオープンフィンガーグローブにレガースと完全にUモード。でもペイントはしっかりしている。入場テーマはやはり尾原のU(インター)のテーマ。これが流れるとやっぱ「おかえりなさい」と言う気になるね。
即席タッグである尾原組。実はテクニックの尾原、パワーのフランケンというバランス的には一番優れたチームにもかかわらず、予想からは真っ先に外していた。というのも即席故に逆の目が出たらチームとして機能しないと思っていたからだ。
とはいえLOCも即席タックであることには変わりない。だからフランケンがどのくらい尾原の手足となれるかが鍵とにらんでいた。果たして最初はジェロニモらの嫌らしい攻撃で守勢に回ることが多かった尾原だが、規格外のパワーを誇るフランケンが流れを遮断していく。反則という小ずるい手を使うLOCを真っ向勝負で吹っ飛ばしていく。
しかしLOCは尾原の痛めた足に最初から狙いをつけていてなにげにねちねち攻めていた。これが奏功してか尾原がローンバトルになりがちな展開に。
ただ、ここで勝敗を分けたのはパートナーの体格とそしてモチベーションではなかったかと思う。フランケンには入れてもらNWAなかったLOCに対する恨み。そして自分を受け入れてくれた正規軍に対しての恩義が感じられ。それが結局差をつけたと思う。
尾原も見事で復帰戦を白星で飾った。これはやはりフランケンのサポートあってこそ。そしてフランケンが正規軍という場所で自分の居場所を確保するのに必死になっている何よりの証拠だったと思う。そこがボジレとの差だったかもしれない。
ちなみに件のMさんは「フランケン、力つけたなあ」と感心していた。あれ?あなたが入れてくれなかったから彼は正規軍に行ったんでは...?? まあいいや^^今はMさんだから(爆)
第2試合
TA-KI&七海健大 対 野本一輝&林祥弘
やっぱデビュー戦を見ているものとしては。野本には既にもって生まれたモノを備えたスター性が感じられる。そして林。前回は申し訳ないがきついことを書かせていただいた。ただ新人の中で唯一上で使われていたということは伸びしろをもっている証拠。故に何かを期待せずにはいられない。
タッグ慣れしているという実戦経験もあるし、後は野本がつっ走らなければお互いデビューが同じ者同士、競争心がいい方向に働くとにらんでいた。一方のがむスターズにしても負けられない一戦。特にジュニアとタッグの二冠を狙うTA-KIにとっては健大を引っ張りキャリアを積ませるという課題をクリアした上で自分の目標も果たさなければならない。戦前には健大のキャリアアップということも念頭にあったようだが、むしろTA-KIの向こうに見すえていたのは敵方としてかつては同胞だった林に向けられていたようだった。
ローンバトル気味だった健大からタッチを受けると林とやり合う。林も前回のような腰の引けた感じがなくなっていた。ただチョップに関してはリング上でTA-KIにダメだしされていたようにまだまだ。あと走らなくてはならないところで歩いたり、変な間を作っていたのは反省点。しかし短い間によく改善できたなと思う。
やはりこればかりは練習だけではどうにもならない。実戦経験がものをいうわけだ。一方の一輝は全く物怖じしない。あの猛々しさは本人に言わせるとまだ牙でもなんでもないらしい。だったらもっとガツっといってもよかったかな。ここはチームとして機能することよりお互いの競争心を+に持って行く方が逆にチームとして成り立つと思うのだ。
健大もまだローンバトルになったときに自力で返せる何かが足らない感じがした。やっぱ先輩が控えているということもあってか後ろを精神的に頼るという感じではなくこの局面は自分が何とかしてTA-KIに任せるというくらいまでいかないと。自己犠牲をいとわずに礎となる覚悟で相手に向かっていくものが欲しかった。そういう意味ではまだTA-KIの、というよりがむスターズの手足になっている感じは否めない。
雑用係ではないんだから、ここは自己主張のしどころだったと思う。結局一番目立っていたのはTA-KIだったし。これは双方に宿題を出された格好になったと思う。とはいえ、試合そのものは悪くなく熱い試合だったので文句を言う筋合いはないといわれればそれまでだが、若手主体の興業と言うことで今回はちょっと辛めに採点してみた。
第3試合 がむプロお楽しみ試合 疲れん程度一本勝負
二夜&ダイナマイト九州 対 ミル.ブラックスティック.ハンセン&ミスターX
ということで、急遽お楽しみマッチになってしまった第3試合。二夜のテーマははじめて聞いたけど、ああ、ロックやっぱすきなんだと言う。それはわかった。一方の九州の入場時にコールされた名前はダイナマイト九州改め「九しんぼう仮面」!!って....と思っていたら、本物のくいしんぼうのテーマが流れてマスクはくいしんぼうのダイナマイト九州がそのまんまお菓子ばらまきながら登場。そして皆からお菓子のプレゼントを受け取る。当然件のMさんもニコニコしながらお菓子をかけていた。
で、まあハンセンはサンライズで入場だったんだけど、まあカバー曲だったのはあえて、だったのかな?パクリ...いやコピーというか、そういう繋がりで。で、ミスターXの名が告げられた。その名は....「GAMUタロー」....っておいっ!!そしてそのまんまあの菊タローの格好していざゆけ若鷹軍団にのってホークスのユニフォーム着た菊...いやGAMUタローが登場。
しかしどっかであったことあるぞ。気のせいかな。そしてなぜか私に握手を求めてきたGAMUタロー。そりゃ握手はしましたが初対面...ですよね???^^
で、試合はほぼ大阪の完コピといっていいくらい。ついでに「マッスル」のスローモーションまでパクっていたのには大笑い。件のMさんが「やべえ、プロレス楽しい」っていっていたのを聞き逃さなかった。「いつもこんなことしてたんだ」とも言っていた。
まあキャラが違うからしょうがないんだろうけど、いち観客として実際にリングに上がっている人が仲間内とはいえ心底笑っていたのだからこれは問題ない。というか潔すぎるくらいパクっていたので見ているこっちも気持ちよかった。
しっかしこの中に混じってよく二夜も試合できたなあ。頑張ったよ。石頭を使うヒマがなかったのは残念だったけど、今回は違う部分で順応力を見せてもらった。一人お笑いに加わらないモノだからなぜか途中から1対3になってしまったり^^その中で自己主張もしていたし。
いつか大阪の乱丸と対戦して欲しいなあ。お笑いでもシリアスでもどっちでもいいから。そしてあろうことかGAMUタローのマスクが途中ですっぽ抜けるという「ハプニング」のような「お約束」も。あわててタオルで顔隠すマス...いや、GAMUタローだったが、どさくさに紛れて試合中リング下でマスク脱いでいたし^^
しかし九州もああ見えて本当に器用な人だ。さすが高木三四郎が認めた男(試合を直訴したときに九州本人が言っていた...そうなの???)けのことはある。よく、くいしんぼうが11年かけて築き上げてきたムーブを丁寧にコピーしたものと感心した。
あれって意外と見ている以上にハイレベルでしんどいと思うんだけど。最期はラ.マヒストラルで二夜が勝ったけど、この試合の意味はGAMUタローが説明してくれた。曰く「11月23日の大会で本物の菊タローとくいしんぼうとシングルを組みます。その為の前振りとしてこんなことをさせてもらいました。レフェリーは松井さん(過去大阪.現DDT)(この試合のためだけに)にお願いします」と宣言。
うわ。これは楽しみだ。思わぬボーナストラックに観客も大興奮。
第4試合
めんたいキッド&阿蘇山 対 白波佑介&つぼ原人
申し訳ないがつぼ原人みるのって10年以上ぶりだと思う。最期に見たのが多分西鉄ホール以来だから。失礼ながらまだやっていたのね。そして飽きもせずにウルトラQのテーマで入ってきてこの曲に乗せて拍手を強要...するけど難しいんだって、この曲にのるのは^^
今回はプロマッチなのでひとりひとり入場。消防法の規制があるせいで阿蘇山の頭から出てく煙が北九パレスでは出せないという。そこはちょっと残念だったけど。まあしかしあの煙くさいのはまた困るんだけど。
この中だと位置的に一番ぼやけていたのが白波かな。パートナーがつぼだし、実質、九プロトップ2が相手だし。難しい位置にはいたと思う。だが、彼も個性を殺さずに自分のスタイルを貫き通していた。ここはもうプロとして「差」を見せつけることこそ、テーマであり最大の課題。がむしゃらの皆さんが「出来る」事を誰より知っている九プロメンバーだからこそ、遮二無に己のアイデンティティーをかけて闘っていたんだと思う。だからすばらしい試合になった。ただ、九プロってなぜかこっちの都合の悪いときにばかり試合組むので行きたくてもいけない。9月はよりによって平日の火曜。バスはきつすぎだし、時間的にも余裕がない。
さて試合の話に戻って白眉はつぼがかつらを脱ぎ捨てて、坊主になった瞬間、藤原組時代を思い出したのか、突然ワキ固めをきめようとした瞬間があったこと。これはかなり意表を突かれたみたいだった。でも元は組長の弟子だしね。できて当たり前。試合はつぼ「原人」に戻ったつぼが必殺のバーミヤンスタンプで阿蘇山からフォール勝ち。
いくらマスクの上からとはいえ...あれはきつかっただろう。ご愁傷様でした...
第5試合 がむスターズ入団テストマッチ
ジャンボ原 対 SMITH
これは原がどこまで食いついていけるか。あっさり入団を許諾したスミスだけど そんなこの人は甘くない。いろんな意味で「おもしろくなかったら」ばっさりいかれるのだ。原の入場テーマになったのはジャンボ鶴田の「チャイニーズカンフー」。まあ歌付きの「ローリングドリーマー」以外だったらベストな選択かな。一方のスミスは余裕の入場。
要は遅れてきた新人.原の「がむしゃら」を見たいのだ。そこ以外はぶっちゃけいらなかった。
だから格好つけていると思ったら即ブーイングする気でいた。しかし原は頑張った。頑張っただけではいけないとは思うが、頑張った。ジャンピングニーもなにもかも不格好だけど、不器用なままをそのままスミスにぶつけていった。ある意味パンチくんと闘っていたより原らしさがでたというかスミスに出してもらえた試合だったとおもう。
よさをだしてやるといったってスミスが手を抜いていたわけではない。がっちり決まった足四の字は執拗だったし、原が反転することすらできない厳しい攻め。全く容赦なしだった。
SMITHはにこにこしながらボコボコにするタイプの人だな。それもフルボッコではなくて相手の心を折っていくタイプのボコボコ。頑なに反対していたTA-KIやがむスターズのメンバーがセコンドについて「根性みせろや」と叱咤激励していたのもよかった。
だからスミスもいつも以上にインサイドワークも使い、本気度を示すために上半身を脱いで途中からは闘った。そして必殺エクスプロイダーをデビュー2戦目の新人に容赦なくぶつけた。これは試練というよりスミスが合格点出した証拠だろう。
そして晴れてがむスターズ入りを許されて感動のエンディング....と思ったら後ろにいたMさんがいなくなっていた。
なんでかな?と思っていたらここでLOC再乱入。そして冒頭ではいなかったトップのマスクドPTまで現れた!!
当然乱入してきたからには乱闘である。がむスターズにやりたい放題のLOC。そしてLOCの乱闘要員DIESELがTA-KIに毒霧噴射。あろうことか返す刀で敗戦したボジレをばっさり切り捨てる鬼のようなPT^^当然出てきたからにはスミスへの宣戦布告である。しかしまたしてもスミスは「あんたいい人だろ」でペースを崩しにかかる。
だがここで引き下がると前回と同じになってしまうので必死だった(感じがありありだった^^)PTはさらに食いさがってベルト挑戦を執拗に要求。そして毒霧噴射を受けたTA-KIも
激高。コミッショナーに向かって「あいつ(ディーゼル)とジュニア戦やらせて下さい」と直訴するとコミッショナー「いいよ」とあっさりこれも承諾。そしてスミスもPTの挑戦を受諾。
これで11月23日はスミス対PTのGWAヘビー戦、TA-KI対ディーゼルのジュニア戦。そしていしんぼう対菊タロー(松井レフェリー付き)の3つが決定した!!
第6試合 タッグ挑戦者決定戦.決勝
野本一輝&林祥弘 対 尾原毅&グレート・フランケン
前の試合が盛り上がりすぎたのでどうなるのか心配だった。ましてや正規軍同士のつぶし合いというのは確か前にTA-KIのジュニア挑戦を断ったときにジミーさんが言っていた「いいわけ」に使われていたそのまんまの試合....
だが、一年前のことはもう忘れたとばかりに試合は進行。とはいえ、これは勝ち上がりでこうなってしまったので仕方ない。
そして野本.林の攻めは非情だった。負傷欠場の原因になった尾原の足を徹底的に破壊しにかかる。序盤こそ得意のUスタイルで攻勢だった尾原も中盤からはセコンドにコールドスプレーをかけてもらうくらい足を痛めつけられ顔も苦痛にゆがんでいた。
だが、その窮地を救ったのもまたフランケンだった。正直この人がここまで活躍するとは思わなかった。今までのブロディコピーでない、真のフランケンがここに爆発したといっていい。
若さで勢いに乗る一輝.林にしてみればここが一番の誤算だったかもしれない。同期生タッグという一番絆を感じやすい、それでいて競争心が強く向上心もある。二人はぶっちゃけ優勝してもおかしくなかった。だが、フランケンという存在は全く死角だったと思う。あの巨体を利した動きとパワーはたびたびの尾原の窮地を救い、そして一輝.林組のチャンスを分断した。
これは特筆ものだろう。リングに上がると極悪非道のMさん(仮名)がいっていたように確かに彼は彼なりに力をつけて成長を遂げていたのだ。
もともとの性格故に損をしていたが、あの巨体をそのままぶつければそれが何よりの武器になることをこのトーナメントで知ったのではないか。そしてそのままの勢いで林を圧殺!まさかのフランケン八面六臂の大活躍でいちやくタイトル先々に名乗りを上げたのだ。
これは特筆せずにはいられない。
彼の正規軍入りは大正解だった。そして押され気味で手薄な正規軍がトリを取ったということ。一輝が「立ち上がる、立ち上がるっていつ立ち上がるんだよ。今しかねーだろ、俺たちの時代だよ」と吼えると尾原が「がむスターズ?LOC?そんなやつらにまかせておけねぇ」と正規軍ここにアリ、をアピール。そして1.2.3がむしゃらー!で締め。
気がつくと満員になっていた北九大会。急遽決定したのにみんな頑張った。そしてよくぞせここまでのものを練り上げた。想像以上のモノを常に提供してくれるがむしゃらは本当に本当にすばらしい。
エンディング
試合後、とまりん♂さんもお友達も大満足されていたようで、試合後TA-KI選手を出待ちしていたのだが、なかなか現れない。スミス選手は先に現れてベルト姿で写真撮影に応じて下さっていたのでとまりん♂さんに撮っていただいた。
そして待つこと十数分。ようやくTA-KIさんがでてきたのでご挨拶。お友達が来られていたのはわかっていたらしく「二度見していた」らしい。で、「なんでいるの?」って話になって事情を説明すると4人で本当に世の中せまいですねーと実感し合った。
いや、しかしハウスショーとはいいつつもここまでのものだったら本隊興業と大して差はない。凄いモノを見せてもらった。