[プロレス用語辞典] (ナ行) NASTY(ナスティ)
多岐にわたって
今回のプロレス用語辞典は、NASTY(ナスティ)です。
NASTY(ナスティ)という単語は、プロレス界では、ユニット名、タッグチーム名など多岐に渡り使われてきました。
意味はネガティブ
NASTY(ナスティ)の基本の意味は全てネガティブです。
ですから、プロレス的にいうと、よりヒール寄りのイメージを狙っているものと思われます。
意味は四つ
NASTY(ナスティ)を、実際に辞書を引いてみると、本当にすべてネガティブな意味しかなく、人や状況を批判する意味が載っています。
そんなネガティブなNASTY(ナスティ)の意味は大きく分けると4つで
1. 不快な、悪い
2. 意地悪な、優しくない
3. 危険な、乱暴な
4. 失礼な、人をイラつかせる
になります。
実際は
しかし実際、NASTY(ナスティ)をネイティブはポジティブな意味で使ったり、全く違う意味でも使います。
元々はネガティブな意味だったのに、スラング的にポジティブな意味で使うというパターンは日本語でも「ヤバい」などがありますよね。
エグい
もともとNASTY(ナスティ)は元々「乱暴な」という意味があるので、そこから転じて、日本語で言うところの「エグい」というニュアンスを持つようになりました。
「エグい」も元々はネガティブな意味ですが、「エグいくらい上手だ」という意味でスラング的にポジティブな意味で日本の若者は使います。
下品→エロい
また、スラングのNASTY(ナスティ)は「エロい」という意味でも使います。
これは「失礼」という意味から転じて「下品」という意味を持つようになり、性的に下品で「エロい」というニュアンスを持つようになったそうです。
ファッションでも
また、ファッションでもNASTY(ナスティ)は「不快な、いやな、汚らしい」の意味をもち、汚らしいイメージを強調するファッションを指すようになったらしいです。
これは1980年代の高級、上品、上質といった流れの反動として現れたのだそうです。
プロレス界では
プロレス界で有名どころのNASTY(ナスティ)といえば、日本では全日本プロレス、新日本プロレス、アメリカではAWA、WCW、WWFで活躍したナスティボーイズ(サッグス&ノップス)でしょう。
彼らの結成は1986年で、最盛期は1990年代でした。
1997年解散
1996年のnWo登場後はジ・アウトサイダーズ(ケビン・ナッシュ&スコット・ホール)とリング内外で抗争しましたが、ホールのイス攻撃でサッグスが首を負傷して引退。
チームは1997年に解散し、残ったノッブスはシングルプレイヤーに転向しています。
マスクマン
また、1990年代末には”ナスティ”ブラック・パンサーというマスクマンも登場しました。
“ナスティ”ブラック・パンサーは、1999年5月、プロレスリング華☆激山川町勤労者体育センター大会でデビューしました。
軟派なキャラ
パンサーは、女好きな軟派キャラクターでリング上で花束を持った女性に抱きついたり、試合中にナンパするようなキャラクターでしたが、2000年に素顔のGENTAROとなり、正体を明かしています。
これはGENTARO選手が、キャラクターギャップに悩んでいたことで、やむにやまれぬことだったようです。
なお、GENTARO選手のブログには「もうひとつのデビュー戦」として、華☆激山川大会でデビューしたことが、プロフィ―ル欄に記載されています。