東京見聞録2010その12・2月27日飯田橋PART3
そろそろ戻ってこい
カブキさんが全日本に凱旋と言うことになったとき、別にカブキさんは新日本にあがってもよかったらしいのだが、馬場さんから電話があって(なんとカブキさんが馬場さんの物まねを披露!)「そろそろもどってこい」という話になってのことだったようだ。
まあ海外で名をはせて稼ぎも鰻登りになっていたカブキさんが日本に帰るメリットは全くなかったみたいなのだが、とりあえず帰ってくることになったわけだ。
お前だけを特別扱いには
でもギャラに関しては馬場さんは結構シビアだったみたい(なお、SWSにしてもそんなに噂されるほど羽振りは良くなかったそうで、これは意外だった) 。
曰く「大熊や小鹿の手前おまえだけを特別扱いには出来ない」といわれたとかで、派手な凱旋のわりに結構扱いは良くなかったみたい。
「さん」づけではない
で、どうもカブキさん、 話の端々で馬場夫人を元子と呼び捨てにしていた。
馬場さんも猪木さんも「さん」付けだっのにこれは笑ってしまった。
故人の供養に
ただ、馬場さんの話をおもしろおかしくしていると言うことではなくて「こうして話をすることが故人の供養になる」という考えからのようだったので、それを分かった上で聞いているとおもしろい事この上なかった。
話はさらに深いところへ。
人間的にどうのこうの
日本プロレス時代、とはいってもカブキさんの世代は既に力道山を知らない世代にあたるため、直接のボスは豊登になったらしいが、この方、とにかく噂通りばくちが好きで、どうしようもないという話は聞いていた。
だが、意外にもカブキさんの評は「確かにばくちは好きだったけど、人間的にどうこういうことはなかった」と言うことだった。
やりやすかった新日
また、「新日本登場時やりにくくなかったですか?」という問いには「いや、先輩なのは猪木さんとか坂口さんくらいで、後は小鉄っちゃんとか星野さんとかは気心しれているし藤波選手以下は後輩だからやりやすかったよ」とこれも意外な発言。
猪木さんに関しても世間で言われているほど悪人ではないとも。
で、今のレスラー評を聞かせていただくとまず口をついて出たのがノアの杉浦の名前だった。そして新日本だと真壁という答え。
意外性と基礎
「今の選手たちは意外性がないよね。小橋と健介のチョップ合戦なんてお客に読まれているでしょ。お客が想像する一歩先を提供しなきゃ。コーナー詰められたときに一歩前へ出てアッパーくらわせたり、そういうことをしてはじめておおってなるんだよ。今の団体.選手はお客に迎合した試合をやり過ぎている」と辛口評も。
また、同じ毒霧を吹くTAJIRIにしても「彼はレスリングの基礎が出来ていない。上っ面だけで毒霧吹いて終わり、あれじゃだめ」と意外にも激辛評。
どれだけ客を入れたか?
とにかくカブキというギミックで世に出たカブキさんがそれだけではなめられると踏んで、基礎をおろそかにしないようにしていたということは言葉の端々から伝わってきた。
ただ、「強いか弱いかというのはスポーツの選手の世界の基準でプロではそうじゃない。どれだけお客を入れたか、どれだけお客に満足してもらえたか、それがプロの世界だ」とも。
最強は人間山脈
その上で一番強いというかうまいのは、やはり、リック.フレアー、ハーリー.レイスそしてホーガンだったという。
カブキさん曰く「ホーガンがレッスルマニアの3だったかでもらったギャラの記録は未だアメリカでも破られていない」ほど高額だったそうで、何億ドルにもおよぶものだったらしい。
またレイスは確かに強かったらしいと言うのは証言されていたけど「それよりなによりアンドレが本気出したら誰もかなわなかったよ」とやはり、「最強」は人間山脈にとどめを刺す結果になった。
皆が一目置く存在
アンドレはドレッシングルームでもボスであったことは事実らしい。
しかし、そんなにいやなやつでもなかったそうで、みんなが一目置く存在だったらしい。
贅沢なひととき
話を聞くのに夢中になっていて写真を撮り忘れたのだが、実は出されてくる料理はどれもこれも絶品で、うまいモノばかり!!
これは本当に至福の瞬間だった。
胃袋は料理で、心はプロレストークで満たされる。なんて贅沢なひととき!!