プロレス的音楽徒然草HDBNG Club(エル・ファンタズモのテーマ)
The Headbanga
今回は2022年夏より主戦場をヘビー級に移し、G1クライマックス32にも出場した、エル・ファンタズモ選手がBULLET CLUB時代に入場テーマ曲にしていた「HDBNG Club」のご紹介です。
エル・ファンタズモ選手の2つ名は、「The Headbanga」です。
HDBNG Clubの由来は
これはビートに合わせて頭を激しく上下に振る様子から、ロックやヘビメタファンのことを指し、転じて「頭がおかしい」「変わり者」という意味になるようです。
「HDBNG Club」というタイトルもおそらく「The Headbanga」に由来すると思われます。
2005年デビュー
エル・ファンタズモ選手は、2005年10月にカナダのエクストリーム・カナディアン・チャンピオンシップ・レスリング(ECCW)でデビューします。
当初はTLCマッチ(テーブル・梯子・椅子が公認凶器になっている試合形式)を多くやっており、NWA/ECCWのタッグチャンピオンにもなっています。
RPWへ
2013年にはECCWシングルの王者にもなっており、ECCW在籍当時は先のTLCマッチや金網など、ハードコアな試合を中心に戦っていました。
2017年からはイギリスのレボリューション・プロレスリング(RPW)に登場し、ここでRPWと協力関係にある新日本プロレスとの接点ができました。
新日本登場
ファンタズモ選手は、2019年5月4日のレスリングどんたく2019において、Xとして登場します。
この日のタッグマッチでは、当時ジュニアヘビー級だったウィル・オスプレイを破っています。
G1出場
同年6月16日には石森太二選手とともにIWGPジュニアタッグ王者となり、8月24日から開催されたSUPER J-CUPで優勝。翌2020年と併せて2年連続の優勝を飾っています。
2022年にはG1クライマックスにも出場し、3勝3敗の成績を収めています。最終戦では鷹木慎吾選手のファイナルトーナメント進出を阻止し、一矢報いる形になりました。
ファンタズモ選手も
ファンタズモ選手のHDBNG Club には、副題として(El Phantasmo Theme)と記載されています。
クレジットには、©︎David Grimason & ElPという記載があり、ファンタズモ選手も制作に関わっているようです。
購入可能
制作したディビット・グリマソンさんは、オリジナルレーベル「Fight Music International 」を立ち上げており、「HDBNG Club」はここから発売されています。
2022年8月現在、新日本のベストアルバムには入っていませんが、アップルやAmazonなど、ストリーミングサービスで購入することが可能です。
著作権は
NJPW WORLDを見る限り当初から曲が差し替えられていないので、著作権的なものはクリアされていると思われます。
もしかするといずれNJPWグレイテストミュージックに収録されるかもしれませんが、単体で購入できるため私は購入してダウンロードしました。
邪推してしまう
バレットクラブはKENTA選手をはじめ、なぜかアルバムに入らない曲が多いのですが、ハウス・オブ・トーチャーはなぜか収録されているんですよね。
邪なプロレスファンである私などは、こういったあたりからついつい邪推してしまうんですが、果たして真相やいかに???
BULLET追放後
2023年3月よりBULLET CLUBリーダーの座に就いたデビッド・フィンレー選手に反発していたファンタズモ選手は、4月8日両国大会での6人タッグの試合後、当時NEVER無差別級王座を保持していたタマ・トンガ選手に暴行を加えていたフィンレー選手を止めに入った際に乱闘騒ぎとなりました。
乱闘の最中に突如フィンレー選手側に加担したKENTA選手と石森太二選手の裏切りから、BULLET CLUB追放となりました。
ファンタズモ選手は2023年7月時点で、どこのユニットにも所属していませんが、テーマ曲は同じくDavid Grimason & ElP名義による「HDBNGR」が使われています。