プロレス的音楽徒然草 THIS IS WAR
殿の代名詞
今回はプロレスリングFREEDAMS代表、我らが「殿」こと佐々木貴選手の入場テーマ曲である、Vandenbergの「THIS IS WAR」をご紹介します。
Vandenbergは1981年にオランダで結成されたバンドです。解散する1986年までに、3枚のアルバムを発表しています。「THIS IS WAR」は、セカンドアルバム「Heading for a Storm(邦題・誘惑の炎)」の5曲目に入っています。
デジタルリマスター盤
実はVandenbergの「誘惑の炎」は長らくデジタルリマスター版が発売になっておらず、数年前に待望のリマスター版が発売になった時に迷わず購入しました。
個人的には80年代に活躍したバンドが、あらためて再評価されるのは、プロレスと関係なくてもうれしい限りですね。
佐々木貴選手は、デビューしたIWA格闘志塾を経てDDTに移籍しますが、実はこの「THIS IS WAR」は、初期DDTの選手入場式とかに使われていた「らしい」です。
初期DDTで
らしい、というのは、私がこの時期のDDTをみていなかったためで、一応記事を書くにあたり、ネットで検索しましたが、確実な回答が見つかりませんでした。なのでこの項目に関しては正解が分かり次第、書き直します。
佐々木貴選手はその後、盟友GENTAROのいるアパッチプロレスに移籍後、独立してプロレスリングFREEDAMSを立ち上げるわけです。
ゼロワン下関大会
私が佐々木貴選手の試合を、テーマ曲つきではじめてみたのは、DDT時代にゼロワン下関大会にてゲスト参戦していたのが最初でしたので、多分「THIS IS WAR」はこの時に聞いております。
この大会には後々FREEDAMSの九州ツアーではかかせないメンバーになる藤田ミノル、阿蘇山、そしてFREEDAMSの屋台骨を共に背負う葛西純が参戦していました。
因果は巡る糸車
当時の所属は葛西・藤田がゼロワン、阿蘇山はみちのくプロレスでしたが、時を経て何の因果か再びこの四人が集まることになるのですから、因果は巡る糸車とはよく言ったものです。
今では「THIS IS WAR」=佐々木貴というイメージが完全に定着していますが、元を正せば、違う使われ方をしていた曲が入場テーマ曲になった例は、プロレス界では結構あります。
選手が気に入って
有名どころでは、破壊王・橋本真也のビッグマッチバージョンで使用される壮大な前奏は、もともと新日本プロレスの福岡ドーム大会のテーマ曲として使用されていたものです。
破壊王がこの曲を気に入り、自分の入場テーマ曲の冒頭に合体させたわけですが、今や完全に橋本真也のものになっているのは、疑いようもありません。
こうしたケースはプロレス入場テーマ曲では決して珍しくはないと思いますので、興味のある方は、探してみられてはいかがでしょうか?