プロレス的音楽徒然草 甲賀忍法帖
もともとはバジリスクの歌
プロレス的音楽徒然草をはじめるにあたり、100本超えたあたりから、私が今見ている社会人プロレスの入場テーマも記事に加えていこうと、ずっと思っていました。
今回は、がむしゃらプロレスの林祥弘選手が使用していた、陰陽座の「甲賀忍法帖」のご紹介です。
甲賀忍法帖は、2004年のアニメ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』のオープニングテーマとして起用されました。陰陽座としては初のアニメタイアップでした。
甲賀忍法帖は・・・
実は2004年の時分、私は失職した直後で心の病を患っておりました。
この時期はアニメやプロレスとかも楽しめる余裕がなかったのです。
そのため、アニメ「甲賀忍法帖」はリアタイ視聴できておらず、林選手のテーマ曲として起用されたことで、楽曲を知ったという経緯があります。
パチンコ屋の前
後年にはパチスロ『バジリスク』シリーズのテーマソングにも採用され、パチスロファンからはしばしば「バジリスクタイムの曲」と呼ばれ親しまれているそうです。
言われてみると、パチンコ屋の前でよく「バジリスク」のイラストを見かけるなあとは思っていたんですが、調べてみて納得しました。
臥龍點睛には
そういうわけで、私は林選手経由で陰陽座を知り、「甲賀忍法帖」の収録されたCD「臥龍點睛」をレンタルして、ずっと聞いていました。
ちなみにこの「臥龍點睛」には、大衆プロレス松山座を率いている松山勘十郎選手の入場テーマ曲「組曲「義経」〜悪忌判官」も収録されています。
和風Silent Jealousy
「甲賀忍法帖」は、一部では「和風Silent Jealousy」と呼ばれているそうですが、この「Silent Jealousy」というのは、X JAPANの人気曲で、オール英語詞の楽曲らしいですね。
1999年に結成された陰陽座。もともとは「妖怪ヘヴィメタル」をキャッチフレーズとしており、ジューダス・プリーストなどの王道的ヘヴィメタルに影響を受けた洋のサウンドに、古雅な日本語・伊予弁による歌詞、妖怪をメインとした和の世界観を融合させた独特の音楽性を特徴としているそうです。
歌詞が内容とリンク
一般的な音楽にあまり明るくない私でも、X JAPANとは確かに世界観が違う気はしますね。
ただ「甲賀忍法帖」は歌詞が漫画の内容とかなりリンクしているそうなので、もしかしたら世界観をアニメに寄せた結果なのかもしれません。
「甲賀忍法帖」はがむしゃらプロレスを長年見てきた人間には、特別な入場テーマ曲です。
未来は現実に
かつて林祥弘が望んだ、西日本の社会人団体同士が交流し、オールスター戦まで開催される未来が、現実になりました。
コロナ禍で一時的に中断しましたが、再び交流も活発化しはじめました。この流れはまさに林祥弘が思い描いたものです。
その想いは決して消えて無くなることはないでしょう。