プロレス的音楽徒然草 爆勝宣言
様々なバージョンがある
今回は、言わずと知れた破壊王・橋本真也選手のテーマ曲「爆勝宣言」のご紹介です。
「爆勝宣言」の初出は藤波辰爾さんの「RISING」などが収録された「NEW JAPAN RISING」になります。
「爆勝宣言」には色んなバージョンがあります。前奏に「Welcome To The Pleasuredome(Into Battle Mix)」を使用したビッグマッチ仕様は、厳密には二曲合体となるため、オリジナル音源では商品化されていません。
入場テーマ曲に強いこだわり
橋本真也選手はことさら自分の入場テーマ曲には強いこだわりがあったようで、アレンジが異なるバージョンがうっかりかかろうものなら、激怒したと言われています。
そもそも「爆勝宣言」は昔、作曲者の鈴木修さんが選曲を担当して時代に、別な曲を選曲したところからスタートしています。
音楽のことに口を出す
鈴木さん曰く
「橋本さんは昔からテーマ曲にえらいこだわりを持っていて、海外から帰ってきたばかりの若手なのに、やたらと音楽のことに口を出してくるんですよ」
とのことだったようです。(引用元は「ぼくらのプロレス(再)入門」より)
破壊王が選んだ曲は
とはいえ、破壊王が選んだ曲は映画「フットルース」の「NEVER」だったようで、しかも場内が微妙な空気になってしまい、改めて鈴木さんにテーマ曲を一任したようです。
こうして生まれた「爆勝宣言」でしたが、オリジナルをてがけた鈴木修さんの手によるバージョン違いが無数にあり、それも混乱を招く一因になっています。
爆勝宣言のバージョン違い
ただ、どうも橋本真也選手が思い描いているイメージの「爆勝宣言」はCD化された最初のバージョンだったようで、デモバージョン等ではなかったというのが幸いしています。
爆勝宣言のバージョン違いはアルバム「闘魂三銃士 最強ベスト」にも収録されています。
合体テーマも
こちらには蝶野正洋選手が使っていた「FANTASTIC CITY」との合体テーマ「爆勝宣言~FANTASTIC CITY」も収録されています。合体テーマ曲としては数少ない商品化作品となっています。
このテーマ曲は新日本プロレス の1990年2月10日 東京ドーム大会で使用された曲です。この90・2・10といえば、橋本選手がカメラに向かって言い放った「時はきた!それだけだ!」が有名です。
タイミングが合わなかった?
あまりにこの言葉のインパクトが強すぎて印象に残っていないかもしれないんですが、実はこの合体テーマは長らく商品化されておらず、ようやく陽の目をみたというわけです。
もともと両曲とも作者は鈴木修さんですから、著作権的には問題なかったはずですが、「闘魂三銃士 最強ベスト」が発売になる前まで、タイミングがあわなかったんでしょうね。