プロレス的音楽徒然草 「TRAINING MONTAGE(トレーニング・モンタージュ)」高田延彦のテーマ
ロッキー4のサントラ
今回はUWFインターナショナル時代に使用していた高田延彦選手のテーマ曲、「TRAINING MONTAGE(トレーニング・モンタージュ)」です。この曲は、映画「ロッキー4 炎の友情」のサウンドトラック盤に収められている楽曲です。
名高い名盤
この「ロッキー4」のサントラ盤は、プロレステーマ曲マニアの間では名高い名盤として知られています。なぜなら、収録曲の大半がなんらかの形で、プロレス入場テーマ曲として使用されているからです。
収録曲は・・・
「ロッキー4」サントラ盤の収録曲は
バーニング・ハート / サバイバー
ハーツ・オン・ファイヤー(炎の友情) / ジョン・キャファティー
ダブル・オア・ナッシング / ケニー・ロギンズ&グラディス・ナイト
アイ・オブ・ザ・タイガー / サバイバー
戦い / ヴィンス・ディコーラ
リヴィング・イン・アメリカ / ジェームス・ブラウン
ノー・イージー・ウェイ・アウト / ロバート・テッパー
ワン・ウェイ・ストリート / ゴー・ウエスト
スウィーテスト・ヴィクトリー / タッチ
トレイニング・モンタージュ / ヴィンス・ディコーラ
マン・アゲインスト・ザ・ワールド / サバイバー
となっています。
定番曲も
例えば2曲目の「ハーツ・オン・ファイヤー」は古くは神取忍選手、長与千種選手(JWP参戦時)、新しくはイホ・デル・パンテーラ選手、華☆激の新泉浩司選手らが使用している定番曲ですし、5曲目の「戦い」(WAR)は、高田延彦選手が第一次UWF活動休止→新日本Uターン時に使用されています。
変わったところでは、闘龍門JAPANのダニエル三島、マイケル岩佐両選手のユニット「フロリダブラザーズ」が、6曲目の「リヴィング・イン・アメリカ」を使用しています。
汎用性が高い
もちろん「アイ・オブ・ザ・タイガー」は初代タイガー(第一次UWF)選手や剛竜馬選手などが使ったことで有名ですね。
このように「ロッキー4」は非常に汎用性の高いアルバムです。なかなかここまでプロレス入場テーマ曲に使用されたサントラ盤は珍しいと思います。
POWER AND GLORY
さて、高田選手にはいくつかテーマ曲がありますが、その中にイングヴェイ・マルムスティーンさんが書き下ろした入場テーマ曲があります。
それは、ポニー・キャニオンから出た「パワー・アンド・グローリー」にも収録されている「POWER AND GLORY」ですね。
BUSHIDO用に
「POWER AND GLORY」は当時UWFインターナショナルに所属していた高田延彦選手のテーマ曲として作られ、アルバム「U.W.F.INTERNATIONAL OFFICIAL MUSIC SELECTION WINNERS」にも収録されています。
もともとは「UWFインターナショナル」の海外TV番組「武士道(BUSHIDO)」用に作られたともいわれています。
日本では・・・
当時、UWFインターナショナルの試合は中東を中心に世界中で放送されており、海外での知名度は日本人が思う以上にあったわけです。
ただし、日本では高田選手のテーマといえば、「TRAINING MONTAGE(トレーニング・モンタージュ)」のイメージが強くあります。
1995年10月9日
「TRAINING MONTAGE(トレーニング・モンタージュ)」といえば、1995年10月9日、新日本プロレス対UWFインターナショナル全面対抗戦のメインイベントにおけるIWGPヘビー級選手権試合の対武藤敬司戦時の入場シーンが象徴的です。
この試合は生観戦しましたが、会場にはどちらかというと悲壮感が漂っていました。
聞こえ方が変わる曲
武藤戦以前に、「TRAINING MONTAGE(トレーニング・モンタージュ)」はUWFインターナショナル時代、ゲーリー・オブライト戦、北尾光司戦やスーパー・ベイダー戦など、幾多の強豪と好勝負を繰り広げてきた時のテーマ曲として印象に残っています。
もちろんPRIDE東京ドーム大会におけるヒクソン・グレイシー選手との死闘も、記憶に残っている方も多いかと思います。
時代時代に応じて「聞こえ方」が変わる入場テーマ曲の代表例の一つが、「TRAINING MONTAGE(トレーニング・モンタージュ)」だといえるかもしれません。