プロレス的発想の転換のすすめ(99)声援とプロレス
いよいよ本格化
今回は声援とプロレスのお話です。
7月くらいからサイバーファイトなどで部分的に解禁されてきた「声出し応援」が、9月5日の新日本後楽園大会で、いよいよ本格化したように感じます。
試験段階ではある
とはいえ、国内全部が声出しOKというわけではなく、サイバーもブシロード系列も「試験段階」にあることには変わりありません。
しかし、日本の業界最大手の新日本が声出し解禁に舵を切った意味はとても大きいう意味がある、と私は思います。
盛り上がるポイント
私も後楽園大会は新日本ワールドで観戦しましたが、ストロングスタイルといいながら、今の新日本は結構お約束で成り立っているんだな、と感じました。
といっても、これは悪い意味ではなく、盛り上がるポイントがちゃんと作られているということなんです。
初心者でも
それも初心者に対して敷居を低く設定している、ブシロードの戦略にきちんと則って楽しめるようにしていたわけですね。
一例をあげれば、鈴木みのるの「風になれ」の大合唱もそうだし、徹底した反則三昧を繰り広げるHOUSE OF TORTUREには、ブーイングとカエレコール、そしてメインでは棚橋と一緒に「愛してまーす!」の大合唱。
プロレスは大衆娯楽
いみじくも、鈴木みのるがバックステージコメントで語っていた「プロレスは大衆娯楽」を体現していたのが、5日の後楽園大会だったと思っています。
非常に素晴らしい空間で、早く地方でも恩恵にあずかりたいと、羨ましくて仕方ない反面、非常に心地よい時間でした。
お客さんの判断に
盛り上がるポイントがわかりやすく配置されていた新日本とは対照的に、NOAH(10月の有明より試験解禁)を除くサイバーファイトは、紙テープまでOKにして、お客さんの判断に委ねるスタイルでした。
正直一体感では、新日本に軍配があがるものの、先陣を切って恐る恐る声出しを始めたお客さんの反応は、新鮮な感じがして、こちらもレッスルユニバースで拝見していて非常に微笑ましく感じました。
それでも・・・
とはいえ、最初にも書いたとおり、あくまで9月5日時点では、声出し応援も全国的なものではなく、なおかつ試験的な試みでしかありません。
それでも、アメリカなどの外国で先行していた声出し応援が、いよいよ日本でも解禁された事実というのは、ここ数年のことを思えば、かなり前進したと捉えていいでしょう。
今一度油断なく
いよいよ、コロナとの闘いも終盤に来たのかもしれません。
だからこそ油断なく、今一度自分の出来ることはしっかりやって、来たるべき日に備えていきたいと私は考えています。