老害プヲタ・プロレス“ザ・モンスター”ハラダの発想の転換のすすめ#61 続・がんとプロレス
がんとうつの共通項
老害プヲタ・プロレス“ザ・モンスター”ハラダの発想の転換のすすめ#56 がんとプロレスはこちらから
今回はがんとプロレスの話の続きです。
お正月にUPしたこちらの記事では、「がんと精神疾患(私の場合はうつ)、どっちが辛い?」という話をしました。
今回はがんとうつの「共通項」についてお話ししたいと思います。それはどちらも「成果がみえないこと」。
わかりにくい
私の場合、血液のがんであることもそうですが、患部を切って終わりではない点が非常にわかりにくいわけです。
例えば以前顔面を24針縫った時は抜糸して、傷口が塞がりして、回復が目で確認できました。
今回やっている抗がん剤治療では、悪性リンパ腫になっている箇所を小さくしていく目的があります。
副作用が最初に出て
レントゲンやMRIなどで経過を見ることはできますが、直接ではありませんし、そもそも目に見えてはっきりわかるほど、すぐに成果があるわけではありません。
同様に、うつも副作用が最初に出て、それから少しずつ効き目がでてきます。
効果が実感しにくい
ですから治療や服薬の効果が実感しにくいとい点ではがんと似ています。
その割に副作用がきついので、治療に向かい合うにあたり、根気が試されます。
とはいえ、精神が弱っている状態で頑張るのは、かなり難易度が高いのも事実です。
うつの場合、私の実体験としてお話しできますが、そもそも頑張りすぎた結果の不調なわけです。
治癒した後のにんじん
最近「うつ患者に『頑張れ』は禁句」という事を聞かれたり目にしたりするかと思いますが、「頑張れ」が励ましではなく、鞭打つ形になれば、逆効果になります。
そこで、治癒した後の「にんじん」をぶら下げておかないと、なかなか走ることもままなりません。
にんじん=プロレス
私の場合「にんじん」になるのが「プロレス」になります。会場に行って試合をみて心から満足する、あの至福の時間に再び身を委ねたいから、治療も頑張れます。
しかし、うつの時はとにかく動く事すらままなりませんでしたし、にんじんすら欲しいとは思えませんでした。
心の死んだ状態
ですから、心が死んだ状態というのは、いかに美味しいにんじんが目の前にあっても、全く取りに行く気がおきないから、余計厄介なんですよ。
あくまで私が体験した範囲内になりますが、こういう事から支援のない精神疾患は、がんよりきついという結論にいたったわけです。