[プロレスアルバムレビュー] NJPWグレイテストミュージック CLASSIC
大好評?
大好評の「NJPWグレイテストミュージック50th.SP」に続く、新日本プロレス旗揚げ50周年記念アルバム第2弾!
と、Amazonにある。
星五つが68%
見ると、確かに前回はなぜかあの出来で星5つが68%もある。
これを持って「大好評」としときたいんだろうな。
辛辣なコメントも
しかし、Amazonのレビューも下の方まで読むと、結構ユーザーが辛辣なコメントを寄せているのがわかる。
全員が満足しているわけではないのだ。
JOE版ドラゴンスープレックス
さて、今回は50周年記念版第二弾。
クラシックと題して、前回批判を浴びたであろう、猪木、坂口の両巨頭をはじめ、初CD化となるJOE版「ドラゴンスープレックス」などが収録されている。
そこしか褒めるところが
しかし、ぶっちゃけていうなら、この「NJPWグレイテストミュージック CLASSIC」は、そこしか褒めるところがない。
不満な点は大きく二つある。
不満な二点
①前回同様、テーマ曲に田中リングアナのコールを被せている
②かつて「新日本プロレススーパーファイターのテーマ」に収録されている倍賞リングアナのコールを流用している
同じ愚を
①については、前回のレビューであれだけ言った
にも関わらず、またこのアルバムで同じ愚を犯している。
選手コールが
ここのスタッフは何も学んでいないのか?
幸いJOE版「ドラゴンスープレックス」には「無事」だったが、なぜか坂口征二、スタン・ハンセン、アンドレ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・シン各選手のテーマ曲には、選手コールが被せられていた。
ウエスタン・ラリアートには
確かにハンセンといえば、現在では「サンライズ」のイメージが強いし、引退後新日にハンセンが登場しても「サンライズ」が流されてはいる。
しかし、「NJPWグレイテストミュージック CLASSIC」に収録されている「ウエスタン・ラリアート」は、とある名勝負と切っても切れない関係にあるのだ。
伝説の田コロ決戦
それは、1981年9月23日に東京の田園コロシアムで行われた対アンドレ・ザ・ジャイアント戦である。
ハンセンはアンドレをボディスラムで投げた史上5人目のプロレスラーとなった。
名勝負となった肉弾戦
新日本に来日していた、巨漢外国人トップレスラー同士による肉弾戦は、名勝負として今も長く語り継がれているのである。
この試合でハンセンが入場テーマ曲にしていたのが「ウエスタン・ラリアート」なのである。
大切な想い出
古いファンにとっては、名勝負と共に記憶されている大切な思い出なのである。
記憶違いでなければ「ウエスタン・ラリアート」は「NJPWグレイテストミュージック CLASSIC」で初CD化されたはず。
強い憤り
にも関わらず、こうした形で世に出されたことに、私は強い憤りを感じる。
くどいようだが、私はリングアナのコールに関しては「聴きたい派」である。
曲とは別!
しかし、それは「曲とは別」にしてほしいのだ!
そして、②のように、全部が田中リングアナのコールではなく、部分部分「新日本プロレススーパーファイターのテーマ」から、倍賞リングアナのコールを抜き出しているのもポイントが低い点である。
オール新録でも
確かに倍賞リングアナは、2017年にご逝去されたため、新録できないのは私だってわかっている。
しかし、坂口、ハンセン、シン、アンドレは、ケロちゃんもコールしてるし、どうせならオール新録でもよかったはず。
中途半端な仕事を
この中途半端な仕事を「50周年記念」として堂々と売り出している、「NJPWグレイテストミュージック CLASSIC」のスタッフに問いたい。
あなたがたには、プロレス入場テーマ曲に対する愛はあるのか?プロレスに対する想いはあるのか?
ファンを傷つけるやりかた
あるんなら、こんな形で既存のファンを傷つけるやり方をしなくてもよかったのではないか?
それと収録時間が40分ちょいというのも不可解だった。
メリットがない
どうせなら、旗揚げ記念日でも流れていた新日版「キャプチュード」や、四代目タイガーマスクが使用していた「ローリングソバット」も余裕で収録できたのではないか?
とにかく「NJPWグレイテストミュージック CLASSIC」については、JOE版ドラゴンスープレックスが収録されている以外のメリットは、全く感じられないアルバムになっていると私は思う。
値段が下がってからでも
正直、Amazonとかで値段が下がってから購入しても全然問題ないだろう。
しかし、よりによってなんで50周年で、これをやるかなあ。