[プロレス観戦記] 大橋サマーフェスティバル10周年記念大会観戦記

せかぷろ

☆大橋サマーフェスティバル10周年記念大会☆

日時:2017年8月6日(日)会場:西鉄大橋駅西口広場
イベント観衆1086人

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総勢8チーム

「初代大橋サマーフェスティバルタッグ王者決定1dayリーグ戦 」
総勢8チーム参加
◎エントリー全8チーム

①ランズエンド代表
崔領二&若鷹ジェット信介

②剛柔兼備の万能タッグ
丸山敦&新泉浩司

③オールラウンドタッグマスター
KAZE&アグー

④FTOジャスティス代表
xXXx&バトルシャーク

⑤レアル・ルチャ・リブレ代表
ヴァンヴェール・ネグロ&ウラカン・マリーノ

⑥ミステリータッグ
スカルリーパーA-ji&X

⑦鳥栖2000万パワーズ
KING&サガン虎

⑧ダークサイド龍馬
アズールドラゴン&二代目上田馬之助

イントロダクション

大橋サマーフェスティバル初参戦!10年目にしてやっと行ける大橋!あらゆるイベントと被りまくっていた昨年までと違い、今年はプロレスが重なっていない!

しかし、好事魔多しとはよく言ったもので、日本の南をウロウロしていた台風5号が九州に最接近!行きの新幹線では日田彦山線が土砂災害で不通とのお知らせもあった。つい最近豪雨災害があったばかりなのに。何ということだ!

とはいえ、新幹線や西鉄が動いていたのは不幸中の幸い。北九州のお祭りも中止になったせいか、道路の混雑もなく、駐車場にも止められて、とりあえず行きの道行きは順調。プロレススタートは15時からなんでその前には大橋についた。

さて、やはり今回は10周年ということもあり、サマーフェスティバルタッグ王座を決めるトーナメントがある。私はアズール組と、丸山・新泉組に注目したい。個人的な付き合いは別にして、やはり実力とバランスを考えたらこの2チームに加え、パートナーが誰だかわからないスカルリーパーA-jiのチームと、ランズエンド組かな。

いずれにせよ楽しみなトーナメントである。

「第一部」

15:00開始
タッグリーグ参加全8チームによる対戦カード決定公開抽選会

 

《第1試合》レアル・ルチャ・リブレ提供試合

タッグマッチ30分1本勝負
スペル・ボンベロ & エル・マスカレロ
VS
ベスティア・マルバダ & ブラックハンター・フレイム
◯ベスティア・マルバダ (10分2秒 カサドーラからのラナを切り返しての丸め込み)エル・マスカレロ●

レアルルチャは学校なんで、生徒によっては試合クオリティに差があるのは仕方ない。月謝さえ払えば誰でも入れるかわりに、全員がスペルエストレージャになれるわけではない。

そういう意味では、第1部のメンツはいわば一軍半といったあたりか。なかなか試合も組まれない人間もいる中で、チャンスを掴んで上に上がれるわけだ。

やはり、というか、レアルではリンピオよりルードの方が出来がよい。なかでもベスティア・マルバダは特によい。フレイムはなんか、キャラクターをやらされている感があるし、リンピオ側のボンベロは教えられたことをこなすので精一杯という感じ。

やはり、年齢を経て入学すると、どうしても若い選手のように、目に見える進歩はしにくいもの。でもこうした試合にも出られない生徒もたくさんいる中で、まだ彼らは「選ばれしもの」なのだ。

だからこそ、2部にあがるレアルのメンバーの中に今度はこの4人から誰かが選ばれてほしい。

第2試合

《レアル・ルチャ・リブレ代表》
ヴァンヴェール・ネグロ & ウラカン・マリーノ
VS
《剛柔兼備の万能タッグ》
丸山敦 & 新泉浩司
◯新泉浩司(11分45秒 片エビ固め ※エメラルドフロウジョン)ヴァンヴェール・ネグロ●

ネグロやマリーノは確かに人気はあるチーム。しかし、現・博多ライトヘビー王者の新泉と、数々の修羅場をくぐってきた丸山には、どれだけ頑張っても消せない余裕が感じられた。確かに手数は圧倒的にレアル組があるのだが、新泉や丸山は少ない手数で、簡単に劣勢をひっくり返す。

このあたりは、特に新泉あたりが若手時代に散々辛酸をなめ、通り過ぎてきた道。その後追いをしている時点で、ネグロたちに勝ち目はないわけだが、新泉たちが決して上から目線でなく、ネグロやマリーノの良いところを引き出した上で完勝。

この余裕を切り崩さないと、レアル勢がベルトに届くまではまだ近いようで遠いのではないだろうか。善戦でなく、頑張った先に勝てないと、その先の成長もない。

第3試合

《鳥栖2000万パワーズ》
KING & サガン虎
VS
《ランズエンド代表》
崔領二 & 若鷹ジェット信介
◯崔領二(13分30秒 エビ固め ※リフトアップ式山折) サガン虎●

大型選手同士の対決だが、やはり崔は頭一つでかい。KINGがパワー負けするシーンは滅多に見られないが、あまりあたる機会がない選手とあたると、当たり負けしているようにもみえる。

KINGですら小さく見えるのだから、サガン虎はもっと小粒にみえる。しかも長い間、崔と若鷹につかまり続け、疲弊してしまう。そもそも佐賀つながりというだけの関係で、ほぼ即席タッグなKINGとサガン虎に、タッグチームとしてのスキルはもとめようがない。

崔と若鷹は、ゼロワン時代から現在のランズエンドまで長い歴史をほこる選手たちである。タッグ屋ではないけれど、連携に関しては、何の問題もない。少なくとも片方がローンバトルにならないように、阿吽の呼吸もできていた。

抽選の結果とはいえ、やはりKINGには当たり負けないだけの超人パワーをみせて欲しかった。あまりに予想通りすぎて興ざめだった。

第4試合

《FTOジャスティス代表》
xXXx & バトルシャーク
VS
《ダークサイド龍馬》
アズールドラゴン & 二代目上田馬之助
◯上田馬之助(10分8秒 片エビ固め ※ラリアット) バトルシャーク●

これまたFTOでおなじみのジャスティス対ダークサイドの戦い。よくいえばいつも通り、悪くいえば代わり映えしない争い。とはいえジャスティスを福岡で見る機会はそう多くないので、試合が観られるのはありがたい。

しかし、予想通りアズール組の連携のよさはジャスティス以上に群を抜いている。この圧倒的な力の差は歴然としていて、正直見ていてジャスティスが勝てそうな気がしなかった。抽選の結果だから仕方ないのだが、違うチームとぶつかればまた違う風景が観られたかもしれない。

第5試合

《オールラウンドタッグマスター》
KAZE & アグー
VS
《ミステリータッグ 改め ハードコア モンスターズ》
スカルリーパーA-ji & X (=リッキー・フジ)
◯リッキー・フジ (8分28秒 体固め ※9999) アグー●

A-ji組は当初パートナーがXとされていたが、蓋を開けたらでてきたのが、リッキー・フジ!確かにリッキーはもとFTOのチャンピオンだし、予想はついていたが、これで両チームのパワーバランスが明確になってしまった。

しかも、FTOではジャスティスにいるKAZEだが、自団体ではブラックドリームであり、アグーはいわばその盟友…ななのだが、試合数は多くない。おまけに楽な試合しかしてないから、どう考えてもダークサイドが負ける絵は思い浮かばないのだ。

見た目より動けるアグーがカバーし、KAZEをリードするが、やはり馬之助&アズールの鉄の連携には敵わない。

ある意味当然のように勝利を収めたアズールたちを尻目に仲違いしながら去っていくKAZEとアグー。

あれ、本人たちは面白いと思ってやっているんだろうなあ。

「第二部」

18:00開始

ボビナム演武

ボヒナムの演武は何度かみてきたが、マスター富豪が一緒にやるのははじめてみた。

オリジナルマスクマン表彰式

《第1試合》サマーフェスティバル10周年記念試合

時間無制限時間差バトルロイヤルだよ!歴代オリジナルマスクマン全員集合~!
〜退場順〜
①グレート西鉄100 ②おかめちゃん ③マジカルハット ④サマーキッド ⑤海賊R ⑥エコキング ⑦くすのん ⑧狐白 ⑨ライセンキ
◯ゼンターク(20分12秒 片エビ固め ※RKO)ライセンキ●

大橋初参加なんで、過去のオリジナルマスクマンに馴染みがないわけだが、それなりに色んなデザインが溢れていて、面白い試みだなあ、と私は思う。

ただ、時間差バトルロイヤル(ロイヤルランブル)をやるなら、私はカウントダウンは会場全員でやりたい派なんで、少し物足りない感じはした。実況があるので、その兼ね合いもあるんだけど。

あと、ロイヤルランブルだとテーマ曲が流れて「誰が出てくるんだろう?」というワクワク感があるもんなんだが、わからないマスクマンがでてくる分、その点は残念ながらない。

しかし、代わりに中身の選手が本来やっているキャラクターと違うマスクマンだと、その差を楽しむことはできる。

最後は今年のオリジナルマスクマンが最初からフル参戦で勝ち残り優勝した。

 

《第2試合》レアル・ルチャ・リブレ提供試合

スペシャル6人タッグマッチ30分1本勝負
磁雷矢 & RANMA & ヴァンヴェール・ジャック
VS
聖氣 & エル・ファルコ & ユーセー・エストレージャ
◯ヴァンヴェール・ジャック (10分0秒 ウラカン・ラナ) ユーセー・エストレージャ●

第1部が一軍半だとしたら、こちらは完全に一軍メンバー。ポイントはポスト・ネグロの最右翼である聖氣と、完全にオリジナルルードとしてて頭角を表しているファルコ。

しかし、今回はユーセーとジャックの絡みが素晴らしすぎたし、妙に磁雷矢校長やRANMA教頭までがいたく張り切っていたため、伸び盛りの2人が霞んでしまった。

それくらいジャックとユーセーの成長が突出していて、大人たちが余裕をなくしはじめているのだ。実際ジャベだけで試合を組み立てる校長が珍しく飛んだし、RANMA教頭もいつになく本気モード全開で攻めていた。

実際純粋に彼ら2人のルチャは思わずため息が出るくらい美しい。もはや身体さえ大きくなりさえすれば、九州のどのレスラーも敵わなくなるだろう。

 

《セミファイナル》“主戦場地球VS自称福岡の有名人”異次元バトル

ネパール無差別級選手権試合60分1本勝負
[王者]富豪2夢路
VS
[挑戦者]ばってんぶらぶら
◯富豪2夢路 (10分44秒 片エビ固め ※頭突き) ばってんぶらぶら●

これは夢路がよく役割をわかっていて、ばってんのよいところを引き出した上で勝つという、いかにもベテラン選手らしいセオリーに忠実なプロレスだった。

本来は九州プロレスがやるべきことなんだが、まあ、もはや言っても仕方ないでしょ。

ネパールのベルトは、元々夢路が持っていて、何年か前にKAZEに奪われたはずだが、しばらく見ない内にまた夢路の元に戻っていた。まあ、マスカラスのIWAベルトと同じ意味合いだと思えば、そう問題はないだろう。

KAZEにばってんという挑戦者を選ばない?チャレンジャー選定と、いきなりタイトルマッチになるゆるさが、ネパール選手権の持ち味になり始めているのは正直どうかとは思うけど。

 

《メインイベント》サマーフェスティバル10周年記念PRESENTS

大橋駅周辺活性化委員会認定初代サマーフェスティバルタッグ王者決定戦
時間無制限4WAYイリミネーションタッグマッチ
《剛柔兼備の万能タッグ》
丸山敦 & 新泉浩司
VS
《ランズエンド代表》
崔領二 & 若鷹ジェット信介
VS
《ダークサイド龍馬》
アズールドラゴン & 二代目上田馬之助
VS
《ハードコア モンスターズ》
スカルリーパーA-ji & リッキー・フジ
①◯若鷹ジェット信介(7分36秒 オーバーザトップロープ)リッキー・フジ●
②◯丸山敦(9分3秒 オーバーザトップロープ)崔領二●
③◯アズール ドラゴン(13分23秒 ジャーマンスープレックスホールド) 丸山敦●
※アズールドラゴン & 二代目上田馬之助が初代王者組となる。

まあ、最終的にはアズールがベルト巻くんだろうなとは思っていたし、イベントの時間の都合もあるから、4WAYになったのも仕方ないといえば仕方ない。しかし、崔組とA-ji組があっさり脱落。リングが狭いうえにルールがわかりにくいときては、見ているほうも焦点を定めにくかった。

結局、ダークサイド対新泉組の決勝になってしまったが、試合は馬之助の大流血によって、本来ヒールであるはずのダークサイドが完全にベビーフェイスになってしまった。これはこれでいいのだけど、だからといって手加減しないのが丸山と新泉のいいところで、ともすればふわっとなりそうだった試合を、一本線が入ったものにしてくれた。最終的に王座決定戦が盛り上がったのは、この2人がいい仕事をしたからにほかならない。

楽して勝ったらたぶん大きな感動は生まれなかったと思う。決して楽な相手ではない丸山と新泉を相手にし、しかもアズールが得意のスープレックスの波状攻撃で、丸山から直接ピンをとったというのも、出来すぎてはいるが、でもありだなと私は思った。

試合後、お客さんも含めた全員で記念撮影をして、大会は終了。台風が迫る中、長時間のイベントだったけど台風の影響もほとんどない奇跡のような大会だった。また機会があったらぜひとも行ってみたい。

[プロレス観戦記] 松江だんだんプロレス主催試合「BATTLE DIMENSION 5」Inスサノオカフェ(2016年3月6日(日)会場/スサノオカフェ特設リング)
松江だんだんプロレス主催試合「BATTLE DIMENSION 5」Inスサノオカフェ (2016年3月6日(日)会場/スサノオカフェ特設リング) イントロダクション 松江だんだんプロレスは総合格闘技団体「YAMATO」を母体として派生した
プロフィ―ル~MY STORY~がん・緑内障・うつ・介護の4重苦にも負けないプロレスブロガーの壮絶な人生
プロレスオタクで心理カウンセラーの資格を持ち、両親の介護をしながらガンサバイバーとして生きる著者が、自分の人生や仕事について赤裸々に語ります。プロレスやオタク文化に関する豊富な知識や経験、心理カウンセラーとしてのスキルや活動、介護やガンサバイバーシップに関する悩みや工夫など、興味深く感動的な内容が満載です。あなたも著者のストーリーに共感しませんか?







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