プロレスリングZERO1「01-STORM」第2戦(2003年6月29日(日) 海峡メッセ下関展示見本市会場:観衆:2000人)
イントロダクション
今回はゼロワン営業氏がこれでもかとばかりにプロモーションを展開。何と普段手は組まない新日本のプロモーターと闘龍門プロモーターが同時に大会に協力するという極めて異例な光景を目にすることに。
そこまでしてただ券と割引券をばらまいても新日本とノアくらいしかしない全面開放した会場は埋まらない。これが現実。
くわえてイレギュラーがおこりっぱなし。破壊王の欠場はもとより、試合開始前に音楽がブチ切れ。何回もやり直して修復するも、ド頭から演出の躓き。
不安感一杯のスタートに。
第1試合:30分一本勝負:
○星川尚浩(逆エビ固め9:54)×石狩太一(全日本)
全日本より石狩はのびのびとしていた。でも彼のお陰ではみ出した選手の方が見たかったのが正直なところ。これだと全日本の第1試合だよなあ...なんか急に食い合わせの違ったものを見せられても...
第2試合:30分一本勝負:
佐々木義人&○葛西純(パールハーバースプラッシュ→片エビ固め9:47)ヴァンサック・アシッド&×高橋冬樹
葛西会場人気爆発。休憩中のサイン会でも横の日高を差し置いてダントツの人気だったとか。
高橋は急遽参戦。山笠の代打出場。
アシッドは無駄な動き多すぎ。一見無駄そうで実はあまり無駄がない葛西とは好対照。佐々木は随分良くなりましたね。
葛西との息もあっていました。
第3試合:30分一本勝負:
○ポール・ロンドン&マイク・シェーン(シューティングスタープレス→片エビ固め13:05)高岩竜一&×日高郁人
ポール・ロンドンのシューティングスタープレスの綺麗なフォーム。この試合はこれに尽きる。
高岩は橋本の信頼高い選手ですが、この日はやや無難にまとめ過ぎたかな。
日高もあわせてそつがなさすぎ。
第4試合:30分一本勝負:
○CWアンダーソン(横入り式エビ固め5:35)×横井宏考
後楽園向きのカードだよなぁ。コリノの加勢でそれなりに面白い試合に。米国人レフェリーはフレッドほどのあくがなく、同じ事してもややインパクトにかける。
横井の一直線なファイトをいなしてプロレスの奥深さを教えた?
ややあっさりめだったのが不満。勝って脱兎の如く逃げる米国人3人衆。猛然と追う横井。
誰もいないリングにテーマ曲とオッキーの金切り声だけが響いて...
第5試合:30分一本勝負:
○プレデター(キングコングニー→片エビ固め8:30)×テングカイザー
休憩明け。プレデターの暴れッぷりを必要以上に無意味にあおるオッキー(苦笑)。
この試合、とにかくテングの攻撃は軽い。軽すぎる。なにやっても力がこもっていないからそつなくこなしている印象ばかり目に付く。
素顔時代からの課題がちっとも改善されていない。つきあわされたプレデターが気の毒に見えたくらい。山に帰る日は近い?
第6試合○:30分一本勝負:
大谷晋二郎&田中将斗&保坂秀樹(コブラホールド16:51)トム・ハワード&×スティーブ・コリノ&キング・ダバダ
この試合が事実上メイン。会場本部席には最近下関大会ではご無沙汰だった大谷父の姿も。子供達からサインをせがまれる人気ぶり。ついでに葛西にまで握手を求められていましたが...(笑)
ダバダのテーマ曲が特撮ファンにはおなじみ帰りマンの「ワンダバ」なのは、発想が高橋のテーマとかと同じ(笑)。しかしこのダバダが意外に「使えた」事で試合をより良いものにしてくれました。
試合は大谷組が米レフェリーを戦闘不能に。急遽代打の佐渡レフェリーが裁いてそのまま勝利。
最後亡き母の遺影と大谷と火祭り刀を息子から手渡された炎武連夢ポーズで撮影陣に応える姿には涙を誘うものが。
いいシーンでした。
第7試合○:30分一本勝負:
小川直也&佐藤耕平(STOボンバー→体固め10:16)マット・ガファリ&×キング・アダモ
これはもうボーナストラックとしてとらえた方がいいかも。
見せる箇所、感嘆する箇所は部分部分にあれど、全体の組立はほぼプロレス素人3人が展開している以上、メインにふさわしい内容にはならず、残念。破壊王欠場の穴はかくも大きく...。
後記
試合後は下関のオフ会にしては珍しく5人も集結。こっちは楽しめました。
仕事モード半分でなければもっと楽しめたのですが、この後仕事に戻りまして今これをかいていたという次第。