プロレス的音楽徒然草 組曲YAMATO PART1
冒頭に鐘の音とお経が
今回は新崎人生選手のテーマ曲「組曲YAMATO PART1」をご紹介します。人生選手のテーマ曲も合体テーマの一つで、冒頭に鐘の音とお経が追加されています。
ちなみに「みちのくウォーカー」というCDには篠崎リングアナのコールも追加された、鐘の音とお経入りの「組曲YAMATO PART1」が収録されています。
入場版「組曲YAMATO PART1」
実をいうと「組曲YAMATO PART1」の原曲はそう長くないのです。しかしこれでは入場途中で曲が終わってしまう懸念がありました。そこで入場版では、「組曲YAMATO PART1」をループさせて、少し長めに流れるようにしてあります。
これですと、例えば東京ドームのように花道が長い会場でも入場途中でテーマ曲が終わってしまう懸念もなくなるわけです。
前奏が付け足され
この冒頭に違う音や楽曲を被せることで長い入場でも問題ないようにしてあるケースは少なくありません。
例えば新日本プロレスのIWGPヘビー級王者(2017年2月現在)である、レインメーカー・オカダカズチカ選手の入場テーマ曲「RAINMAKER」は、時間にして3分しかないため、東京ドーム大会では度々前奏が付け足された「RAINMAKER」が使用されています。
物足らなくなる?
しかし、ファンにとって馴染みのある「RAINMAKER」は曲が始まる前の「チャリーン」というコインが落ちる音があっての曲、というイメージがあるため、そうしても前奏が長いバージョンは敬遠されがちです。例外は橋本真也の「爆勝宣言」くらいでしょうか?
原曲を聴いたら
新崎人生選手の「組曲YAMATO PART1」は会場使用バージョンがそもそも長いので、原曲を聴いたらむしろ物足らなくなるケースですね。
当然ですがお経は入っていないし、「そりゃ!」という掛け声も入っていませんから、プロレスファン的にはそうなってしまいます。
同じことはザ・グレート・カブキ選手の「ヤンキーステーション」でもいえることで、鼓や和風の掛け声がないと、「あれ?」ってなります。
既存曲を使う場合は
入場テーマというのは難しいもので、その選手のイメージに合わせてオリジナルを作る場合はそう問題はないのですが、既存曲を使う場合は苦心惨憺するケースがあるようです。
ただ、そうした工夫をテーマ曲マニアは大変喜ぶため、著作権的にはいろいろ問題があっても、私は既存曲のアレンジ版の方をありがたがりますね。これはもうマニアの性といってもいいでしょうね。
過ぎ去る年月
ちなみに人生選手がWWFで活躍していた白使時代のテーマは「Sky, Wind」といいまず。これはやはり白使のテーマであり、新崎人生というプロレスラーのものではないと私は思います。
そもそも人生というリングネームは、人生選手がJAC(ジャパンアクションクラブ)に在籍の後、後に後援会長となる菅原文太さんの付き人時代をすごし、同じく付き人だった宇梶剛士さんが名付け親になっているところに由来します。
本人が大事にしている
兄貴と慕う宇梶さんが名付けてくれた人生という名前とキャラクターを、人生選手本人が大事にしていることは言うまでもないでしょう。
今もなおみちのく巡礼を続ける新崎選手ももうベテランの域に達してきました。若手、若手と思っていた選手がいつの間にか年を重ねていくのを見ると、年月というのはものすごいスピードで過ぎ去っていっているんだなあと思わざるを得ませんね。
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