プロレス的発想の転換のすすめ(122) リラックスとプロレス
舞台袖で緊張
今回はリラックスとプロレスのお話です。
試合前、出番を控えたプロレスラーが舞台袖で緊張しているというエピソードは時折目にします。
戦闘モードに
しかし、大概の選手は入場テーマ曲が鳴った瞬間、スイッチを切り替えて戦闘モードになっていきます。
もし、スイッチが入らずガチガチのまま試合をしてしまったら、技や受け身を失敗して、対戦相手はもとより自分自身も傷つけてしまいます。
緊張感は保ったまま
ですから、緊張感は保ったまま、身体はリラックスしている状態が最高のパフォーマンスに繋がっていくのだ、と私は考えています。
本来、英語のRELAXは「動詞」になります。名詞ではありません。
ですから「リラックスする」は、「リラックスする・する」ということになってしまいます。
リラックスする
しかし、日本語ではすでに定着しており、「リラックスする」で成立しますので、私も細かく考えずに使っています。
さていきなりですが、リラックスにはどういうイメージをお持ちでしょうか?
緊張より弛緩
私が習っているヨガでは、緊張より弛緩を目的とした動作がたくさん出てきます。
もちろんそれらは「リラックス」が目的で行われていますが、このリラックスが実は難しいのです。
リラックスは難しい
シニアヨガを担当されている先生から聞いた話ですが「リラックスするのは意外と難しい」そうです。
これはリラックスに特別な技術がいるという話ではなく、本人がリラックスしているつもりでも、実はガチガチに力が入っているケースが多々見られるそうなんですね。
つまり、休憩してるはずが全然リラックスできてない人が結構いるという事なんです。
習慣化していると
人は不安や緊張、恐怖などのストレスを抱えているとき、無意識のうちにからだに力が入っています。
これは筋肉が緊張状態になっているということで、習慣化しているとなかなか気づきにくいものです。
以前よりは
私もいまだに力の抜き方がよくわかっておらず、休憩のポーズを苦手にしています。
ヨガを始めたのはひとえにリラックスしたいという理由からです。
それでも以前よりはだいぶマシにはなっていますが、レッスンの最後にやる休憩で寝落ちする方々のようにはいきません。
快適な睡眠
このように、長年身体に染み込んだ癖というのは、なかなか抜けていきません。
今もなおヨガを続けているのは、この癖をより和らげて快適な睡眠をとりたいからです。
効率が悪くなる
睡眠不足による影響としては、ケアレスミスが増える、集中力が低下して勉強や仕事にかかる時間が長くなる、健康を損なって遅刻や欠席・欠勤が増えるなど、勉強や仕事の効率が悪くなることにつながります。
また、寝不足や睡眠リズムの乱れは、学習や仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすだけでなく心身の健康を悪化させます。
ですから、リラックスというのは大切になるわけです。
瞬時のミスが命取り
特にプロレスの場合、瞬時のミスが命取りになりかねないパフォーマンスが多々あります。
しかし、リラックスに関してはあまり顧みられる事は無かったのではないでしょうか?
悲しい事故を防ぎ、選手寿命を伸ばすためにも、ほどよい緊張と弛緩ができる習慣を、選手のみならずファンも身につけていきたいものです。