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怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(47) くたばれ!まちおこしその⑦

2016/10/28

まちおこしの理念はでかくなればでかくなるほど共有は難しくなります。人を巻き込んだ時点で理念も夢もやりたいことも一つではなくなります。そうして当初の崇高な理念もだんだん色あせていきます。だから同じ人間が場にいつまでもとどまることは、あまり好ましくないのではないか、と私は思います。ですから水槽の水を入れ替えるがごとく、煩雑に人材の入れ替わりが必要になるわけです。しかし、私のように、まちおこしに対する「洗脳」が溶けた人間は、再戦力にはなりにくいでしょうね。となれば、一定数の新しい血の流入が必要になります。

ではその新しい血を何処から探してくるのか?ターゲットとして手っ取り早いのは、利益追求にはあまり関心がなく、夢や理想に極めて酔いやすい人種、そう、オタク層です。この利益追求型でなく、夢や理想に酔いやすいというのは私のオタク像なんで、あなたはもしかしたら違うかもしれません。しかし、もしあなたが私の考えるようなオタク像に近い方なら、悪いことは言わないのでまちおこしに関わるのは感上げなおした方がよいでしょう。

なぜならリーダーがどういう理想を掲げているのかに関わらず、体のいい無償労働者として搾取されるのがオチだからです。あなたが自己満足で自分の身はどうなってもいいからやりたい、というのであれば止めはしませんが、そうでないならまず利益を得る前に心身を壊す可能性があることも頭に入れておくべきでしょう。

実際、いざイベントをやるとなったら、主催としてすべきことはたくさんあります。膨大な数の打ち合わせ、あいさつ回り、出店者との連絡確認などであなたの本業よりも忙殺される可能性が大です。そのうえイベント当日になったら様々なアクシデントが襲ってきます。万が一事故がおこったらそのしわ寄せが全て主催者にいきます。そしてイベント前日には設営、終われば撤収と肉体的な負荷も半端ないでしょう。あなたがもともとコミュニケーション能力がそれほど高くないオタク層で、これまでずっと趣味の世界に生きてきたようなタイプだったら、はっきりいってこの仕事を無償でやるのは酷すぎます。まず人とたくさん会う時点で心が折れかねません。その上に責任とアクシデントに真っ向から対応できる強いメンタルなど持ち合わせてもいないでしょうから、ミッション達成に向けてはいばらの道が待っているといっていいでしょうね。

一応社会人として接客業を20年やってきてそれなりに対人スキルをもっている私でも尻込みしたくらいに、イベントの運営というのは過酷極まりません。理念だけでやっていけるよな甘い世界ではないのです。それがわかったうえでそれでもやりたいという人だけがまちおこしなんかやっていればいいんです。

ここで冒頭の話に戻るのですが、こうしていくと理念という絵に描いた餅だけで、まちおこしを続けてくれる貴重な人材というのは非常に限られてきます。いくら血をいれかえたくても酔狂な人間がこの世にそう多くはないことを、まちおこしのリーダーたちは知るんべきでしょう。理念で釣られる人間を大量生産できていれば、多くのブラック企業は今でも業績を上げ続けていることでしょう。でも現実は違いますよね。

私はもはや理念だけで無償の労働力を得るやり方は限界にきていると思います。でもそれに対するアイディアが、仮に私にあったとしてもそれを伝えることはしないでしょう。なぜなら私の中でまちおこしというのはすでに終わったミッションになりはじめているからです。皆に一定のもうけが還元されて、利潤を社会に回していけるようなまちづくりがあったらいいのですが、ここには税金という壁も立ちふさがってくるでしょう。そう考えていくとなかなか絵に描いた餅を現実化するというのは骨の折れる仕事だと私は思いますね。

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