プロレス的発想の転換のすすめ(114) 足し算のプロレス思考法
概念を変える足し算
今回は「足し算の発想」とプロレスについてお話しします。
一般的にプロレス界では、キャリアを重ねて無駄な動きを削ぎ落としていく美学を「引き算のプロレス」と呼ぶことがあります。
しかし、ここで提唱したいのはその逆の考え方です。
異境を結ぶプロレス
ここでの「足し算」とは、単に技の数や無駄な動きを増やすことではありません。
一見すると無関係に思えるもの、人、あるいは異なるジャンルをプロレスと結びつけてしまう思考法を指します。
高い親和性の秘密
ちょうどこのブログが、その実践の場と言えるでしょう。
プロレスというジャンルは、いかなるカテゴリーとも親和性が高いという稀有な特徴を持っています。
そのため、世の中のありとあらゆる物事は、すべてプロレスの文脈で語れると私は考えています。
表現欲求のルーツ
この足し算の考え方には、私自身のルーツが深く関わっています。
私は現在、イラストや文章を通じた表現活動を行っていますが、そのきっかけは両親の影響でした。
同じく絵を描く妹に対し、両親は幼少期から「お前より妹の方がうまい」と言い続け、私を褒めてくれることはありませんでした。
独自の生存戦略
自分でも技術の差は自覚していたため、妹とは異なるアプローチを模索しました。
その結果、辿り着いたのが「イラスト+ネタ(企画)」という掛け合わせのアイディアです。
これが功を奏し、今はなきアニメ誌の投稿常連になることができました。
無限に広がる掛け算
そこから派生して、文章×プロレス、アニメ×プロレス、ヨガ×プロレスなど、幅広いジャンルを横断してプロレスを語るスタイルを確立しました。
かつて否定された経験が、独自のブレンドを生む原動力となったのです。
自己肯定感の葛藤
とはいえ、最も身近な存在である親から自分の趣味嗜好を否定されるのは、決して良い気分ではありませんでした。
一時期はどれだけ要素を足しても自分を認められないというネガティブな感情に支配され、自信を持てずにいた時期もありました。
救いとなった必然
しかし、早い段階から「足し算のマインド」を身につけていた私にとって、何とでも融合可能なプロレスとの出会いは、まさに必然でした。
プロレスへの興味が薄れそうになるたび、このマインドが私を何度も救い、新たな視点を与えてくれたのです。
多角的な輝き
プロレスは不思議なもので、異なる角度から光を当てるたびに、それぞれ違った輝きを放ちます。
多趣味な傾向がある私にとって、複数のジャンルを掛け持ちすることは苦ではありません。
むしろ、その多角的な視点があったからこそ、長く深くプロレスという「闘い」に寄り添い続けてこられたのだと感じています。
多趣味のいいところ
人間心理において、一つの世界だけに執着することは、挫折した際に逃げ場を失う危うさを孕みます。
一方で、多趣味であることは、心の中に複数の「居場所」を確保することに繋がります。
プロレス界で起きた象徴的な「足し算」の成功例に、棚橋弘至社長の「プロレス×仮面ライダー」という事例があります。
大きな架け橋
棚橋さんは、プロレスラーという枠を超えて特撮ヒーローへの深い愛を公言し、そのポージングや衣装、さらには映画出演まで実現させました。
これは単なる個人の趣味に留まらず、プロレスに馴染みのなかった層を「闘い」の現場へ呼び込む大きな架け橋となりました。
また、ケニー・オメガ選手の「プロレス×ビデオゲーム」という事例も特筆すべきです。
彼は大のゲーム好きという個性を活かし、技の名前や入場演出にゲームの要素をふんだんに取り入れました。
これにより、言語の壁を越えて世界中のファンと繋がることができたのです。
自分を更新できる強さ
趣味が多いということは、自分の世界を多層化するということです。
一つの分野で壁にぶつかっても、別の趣味で得た知見や喜びが、自分を支える柱となります。
多趣味がもたらす足し算の思考は、私たちに「何度でも自分を更新できる強さ」を与えてくれるのです。
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