プロレス的発想の転換のすすめ(13) 心を強くする闘い
心にも栄養が必要
今回は「心の栄養」についてのお話です。
身体に栄養が必要なように、私たちの心にも健やかに保つための栄養が欠かせません。
栄養が枯渇してしまえば、生き物は生命力を維持できなくなってしまいます。
無視よりはマシ
何らかの理由で心の栄養が得られない場合、人間はマイナスの栄養でも受け取ろうとします。
具体的にいえば、誰からも存在を認められない「無視」や「無関心」の中にいるよりは、暴力を受けたり罵倒されたりする方が、ずっとマシなのです。
存在が光る選手
最も理想的なのは、ありのままの自分を肯定される「究極のプラスの栄養」を注がれることですが、プロレスで例えるなら、レジェンド級の大御所選手がこれにあたります。
もはや選手としての旬は過ぎていますが、彼らはその所作や立ち振る舞いだけで「銭が取れる」存在であり、そこにいるだけで観客に多大な充足感を与えます。
メンタル診断
【心の栄養チェックリスト】~明日のリングに備えるために~ 日常という名の「闘い」を戦い抜くために、以下の項目で自分の状態をチェックしてみましょう。
1. プラスの栄養「貯金」確認
[ ] 1日のうちに、誰かから「ありがとう」と言われた、または自分から伝えた。
[ ] 自分の「できたこと」や「頑張り」を、自分自身で一つでも褒めることができた。
[ ] 誰かに自分の存在を認められるような、肯定的なコミュニケーションがあった。
2. ダメージコントロール(反応の切り替え)
[ ] 失敗したとき、自分を責め続けるのではなく「次はどう動くか」に意識を向けられた。
[ ] 予期せぬトラブル(反則級の出来事)が起きても、お風呂や睡眠でリセットする習慣がある。
[ ] 他人の言動に振り回されすぎず、「自分はどう反応するか」を選択しようと努めている。
3. 自己肯定という名の「入場曲」
[ ] 鏡の前の自分を見て、レジェンド選手のような「堂々とした立ち振る舞い」を意識できている。
[ ] 自分の弱さも含めて、「これが今の自分という選手だ」と受け入れられている。
[ ] 日常の何気ない瞬間に、自分を鼓舞する「心のテーマ曲」が鳴っている感覚がある。
【判定:あなたの心のコンディション】
チェックが0~3個:【スタミナ切れのピンチ】 現在、心の栄養が枯渇気味です。まずはゆっくり休息し、自分にご褒美をあげて「プラスの栄養」を強制摂取しましょう。
チェックが4~6個:【一進一退の攻防】 激しい闘いの中にいますが、自力で肩を上げる力は残っています。意識的に「心の貯金」を増やし、ダメージを翌日に持ち越さないようにしましょう。
チェックが7~9個:【絶好調のメインイベント】 心に十分な栄養が蓄えられています。今のあなたなら、どんな強敵(困難)が現れても、華麗な技で跳ね返し、観客(周囲)を魅了する闘いができるはずです。
観客の声援と罵声
現役バリバリの選手にとって、究極の栄養となるのはやはり観客からの反応です。面白いのは、役割分担として悪役(ヒール)を演じる場合、ブーイングや罵声が必ずしもマイナスの栄養にはならないという点です。
悪役にとっての糧
悪役に対して大ブーイングが飛ぶということは、広い意味で彼らの仕事が認められた証でもあります。
それだけ彼らにはプラスの心の栄養になるわけで、ここがプロレスの面白いところでもあります。
ですから、ヒール道を究めんとする選手はいかにして怖がられるか、いかにしてお客さんの怒りを買うかに心血を注ぎます。
恐怖を追求する影
かのタイガー・ジェット・シン選手と初代上田馬之助選手の極悪コンビは、常に試合後に反省会を開き、「より怖がられ、恐れられるか」を話し合っていたという逸話があります。
上田選手はダブル・リストロックを得意技とし、道場内でのスパーリングには絶対の自信がありました。
確かな技術の裏側
まだUWFや総合格闘技の概念すら存在しない時代、これらの確かな技術がプロレスの試合で顧みられることは稀でした。
有名なアントニオ猪木選手とのネイルデスマッチでも、上田選手はまず仕掛けに頼らず、ダブル・リストロックを決めていくシーンが見られます。
本物の実力があった上で、さらに悪役としてのイメージを日夜研究していたというのですから、大したものです。
心の栄養を貯金
ただし、これはプロレスという特殊な「闘い」の中でしか通用しない特別ルールのようもの。
日常では、褒められたり、お礼を言われたり、認められたりといった「プラスの栄養」を積極的に取り入れましょう。
そうすることで、失敗も成功も含めた自分自身のありのままを肯定的に受け入れられるようになります。そのために、プラスの栄養を「貯金」していくイメージを持つことが大切です。
自分の反応を変える
もちろん人間ですから、時には失敗もします。
しかし、失敗した自分を許せないと延々苦しくなるだけで、そこから逃れようとして他人や状況のせいにしても問題解決にはなりません。
一番手っ取り早い解決策は「自分の反応を変えること」ですが、これがなかなか難しいものなのです。
予期せぬ敗北と回復
それでも常に自分と向き合っていくと、変化が訪れます。
先日、私は一時停止違反で切符を切られました。反則金7,000円。
リングサイド席一枚分に相当する大金です。そりゃ凹みましたよ。
しかし、帰宅してお風呂に入って寝る頃には、結構ダメージが回復していたのです。翌朝起きたときは、嫌な感覚がかなり減っていました。
毎日を最高の闘いに
これも日頃から自分の問題と向き合い、必要に応じてプラスの心の栄養を貯めてきたおかげでしょう。このように心のコンディションを整えておくと、プロレス観戦も日常生活も、より楽しく過ごすことができるようになります。
カウント2.9からの逆転
人生というリングの上では、時に不意打ちのドロップキックを食らったり、手痛いフォールを奪われそうになったりすることもあります。
しかし、心の栄養さえ蓄えておけば、たとえマットに沈みかけてもカウント2.9で肩を上げ、再び立ち上がることができるはずです。
魂のゴングを鳴らせ
皆さんも日々、心の栄養をしっかりと摂取し、明日という「次の一戦」に向けて力強く飛び出していきましょう。
どんなに苦しい局面でも、あなたの心が折れない限り、試合終了のゴングは鳴りません。
自分自身の人生という名のメインイベントを、最高の勝利で飾るために、今日も心の栄養をたっぷりと蓄えてください。
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