[アニメ感想] 2019年夏アニメ完走分感想文 コップクラフト
一五年前、
太平洋上に未知の超空間ゲートが出現した。
その向こうに存在したのは、
妖精や魔物のすむ奇妙な異世界
「レト・セマーニ」だった。
「サンテレサ市」。
二〇〇万を越える両世界の移民が住む都市。
雑多な民族と多彩な文化。
そして持てる者と、持たざる者。
ここは世界で最も新しい『夢の街』。
だがその混沌の影には、
数々の犯罪がうごめいていた。
麻薬、売春、武器密売。
それら凶悪犯罪に立ち向かう刑事たちが、
サンテレサ市警察に存在していた……。刑事ケイ・マトバと異世界人の騎士ティラナ、
性別も性格もそして
「生まれた世界」も違う二人が出会うとき、
事件は起きる。(あらすじは公式HPより)
ルパンというより…
色々な評価ではルパン三世と比較しているひとが多かったコップクラフト。しかし、個人的には血界戦線のイメージが近かった。血海戦線の場合、一期はほぼオリジナル展開にし、二期は原作寄りというスタンスで、どちらも作画は高クオリティだった。
コップクラフトは一話を観た限りに於いてはなかなかな感じでこのクオリティが続いてくれたら、という期待感はあった。
バディにあたるパートナーに異星人の女性戦士を配したあたりくらいが、コップクラフトの色らしいけど、にしても肝心の絵が全く動いて見えないのは大問題。
見せ方で印象がかわる
故・出崎統監督作品を観ればわかるように、作画枚数を極限まで落としても、画面から躍動感が伝われば動いてみえるのが、アニメのマジックなんだけど、それは一重に演出家の腕前によるもの。
そこへいくと、コップクラフトが紙芝居と揶揄されてしまったのは残念というほかない。シナリオは原作者自らがタッチし、そこそこのクオリティを保っていただけに、見せ方の問題でこんなに印象が変わるのか、と改めて痛感させられた次第。
オープニングとエンディングが、非常に良かっただけに、本編の作画クオリティがそれに及ばなかったというのは、大変残念でならなかった。