[アニメ感想] 2018年冬アニメ完走分感想文 三ツ星カラーズ
上野の公園にひっそりと佇むアジト。そこにいるのは3人の小学生の女の子たち――。そう、彼女たちこそ上野を守る正義の組織「カラーズ」!!結衣、さっちゃん、琴葉の3人は今日も平和な上野の平和を守るため、日夜(嘘、夕方まで)街を駆け回るのである!!(あらすじは公式HPより)
少々割りを食った感があるけど
スロウスタート、ゆるキャン△など日常枠の強豪が割拠する冬アニメで、私的には少々割りを食った感がある三ツ星カラーズ。
注目度が低いせいか、若手人気声優を起用しながら、レンタルでも主題歌CDが置いてない実情は少し寂しいものがある。マニア的には子どもになりきっている声優陣の演技を楽しむという手もある(そこらへんを狙ってさっちゃんに「う●こ」を連発させていたのであればかなりあざといとも思えるが・・・笑)
世が世ならこうしたわんぱく悪ガキ?を描いた作品は男の子が主人公だったのだろうが、女の子3人組に設定しているあたりに時代を感じる作品である。でも実際には女の子でもこういう野生児が東京にいるとは思えないんだよなあ。ということでいうと、やはりこれはフィクションとして描かれるべきお話なのだと私は思う。
こちらも博多豚骨ラーメンズ同様、実在の街・上野が舞台になっているが、カラーズはじめキャラクターをイキイキと描いている点で非常に好感がもてる。もちろん博多豚骨ラーメンズのような「修羅が日常」でないことはいうまでもない(笑)
原作者自ら作画スタッフに加わる力の入れようもあってか?作画のクオリティは非常に高い。作画だけでなく、ストーリーも地に足がついた日常ものという感じがして、タイミングがよければ、覇権とまではいかないまでも、もう少し評価が高かったのではないだろうか?
日常系=萌えでなくても
強いていうならば、「三ツ星カラーズ」が現代的な萌え要素の強めな作品だったら、もう少し評価が違っていたかもしれないし、何より今期、日常系アニメがやや飽和状態になっている中でもう少し特徴があれば、抜きん出たかな?と思わないでもない。
とはいえ、カラーズと上野の人々をイキイキと描いていた点では近年珍しい作品だったし、こういう作品が年に一作くらいはあってもいいと私は思う。
日常系アニメというのは何も萌えとイコールでなくてはならないわけではない。だからこそ、「三ツ星カラーズ」は、本来の日常アニメとしての正しい立ち位置を示していたのだと私は思いたい。
丁寧に作られていただけに、できることなら2期も観たいんだけど、ちょっと難しいかなあ。でも私は、サスペンスとかSFだけでなく、三ツ星カラーズのような作品こそ、実はNetflixとかに向いている気がするんだけど、どうでしょうかねえ?