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[アニメ感想] 2019年春アニメ完走分感想文 世話やきキツネの仙狐さん

2019/07/14

日々、自宅とブラック会社を往復する会社員・中野のもとに押しかけてきた神使のキツネ・仙狐さん(800歳・幼女)。
彼女は疲労困憊の中野を、食事、洗濯、特別サービス(?)でめいっぱい“お世話”して、潤してくれるのです。
突然始まる、仙狐さんと中野の共同生活。現代社会に疲れた全ての人に届けたい、お世話系甘やかしコメディ!(あらすじは公式HPより)

甘やかしの押し売り?

一言で言うと「癒やされる」お話。ただ物語自体は毒にも薬にもならない感じ。「俺、疲れてるんだなぁ…」っていう働き方ブラックな勤め人にはどストライクな作品だろう。

そうした疲れ果てた労働者層の心に需要があるからこうした作品もでてくるんだろうなあ。自分もかつてはそうだったので、もしブラックな働き方をしている時代に「仙弧さん」に出会っていたら、たぶんドはまりした可能性がある。

ただ、甘え下手や甘える事そのものが苦手な人にとっては「甘やかしの押し売り」に見えないこともない。特に「甘えてはいけない」と自分を律して生きている人には、あまり楽しめないかも。これもかつて自分がそうだったので、気持ちはわからないでもない。

癒しと適正な報酬

確かに仙弧さんの優しさは相手にウザがられもしよう。もちろんそれを喜んでいるのが主人公の中野君なので、作品的にはは問題ないのだが、冷静になると一歩引いてみてしまうところもなくはない。

終わりに出てくるスーパー仙弧さんタイムがまさに視聴者が主人公の「中野くん」目線で「癒し」を体験できるのだけど、ちょっと狙い過ぎかな、と思えなくもないポイントでもある。穿った見方をすれば「あざとい」ともいえようか。

日常系では定評のある動画工房の丁寧な作画と声優さんの熱演で「世話やきキツネの仙狐さん」自体のクオリティはめちゃくちゃ高いのだけど、みていて何かがひっかかるならば、それはあなたの中に、解決すべき課題が眠っている可能性がある。

・・・とカウンセラー視点で、毎回「世話やきキツネの仙狐さん」を私は見ていたのだった・・・。だれに何をいうとでもなく、だけど。どっぷりつかってみている人と、やや距離をおいて俯瞰で見ている人とでは評価のわかれる作品なんだろうなあ。

動画工房はどうかはわからないけど、概ねブラックといわれているアニメ業界にこそ、癒しと適正な報酬が必要なんだとも思えるんだけど。

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