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[アニメソング] アニメ的音楽徒然草 ソルジャー・ブルー

ATと生身で闘う

今回は1988年にオリジナルビデオアニメとして作られた装甲騎兵ボトムズ外伝「機甲猟兵メロウリング」のOPテーマ、「ソルジャー・ブルー」を取り上げます。ボトムズに関してはだいぶん前に「風が知っている」を取り上げましたが、今回はビデオアニメの黎明期に登場したメロウリンクをご紹介します。

メロウリンクの作品としての特徴はなんといっても、主人公メロウリンクがボトムズ世界の戦場で使われるメカ、アーマードトルーパー(AT)と、生身で闘うことです。

これはガンダムのモビルスーツのように10m超えした大きさなら不可能です。しかし、ボトムズのATは約4メートルと、人間が戦うにはサイズ的にギリギリ可能です。

メロウリンクは、ある時は地の利を活かし、またある時は周到に罠を仕掛けることによって、このハンディを埋めていきます。このあたりの描写も奇想天外というよりリアリズムを追求しているため、非常にスリリングです。

暴かれる真実

しかし、シリーズを通して最大の魅力になっているのは、メロウリンクが復讐の旅に出る中で、次第に明かされていく「真実」にあります。無法な命令で所属部隊を全滅に追い込まれたプランバンドール・スキャンダル。その中でただ一人生き残ったメロウリンク。

この真実と密接に絡んでいるのが、キーク中尉というキャラクターですが、実はこのキャラが現在も活躍されている声優の大塚明夫さんのアニメ初レギュラー作でもあります。

私は当時から大塚周夫さんの息子さんということは知ってましたが、あまりに声質が違うので、最初は親子ということが信じられませんでした。しかし周夫さんが亡くなって明夫さんも年齢を経て、だんだん血統を感じる役柄が増えてきたように感じます。

メロウリンクの世界観

最後になりますが、OP曲のソルジャー・ブルーとEDテーマ曲のVANITYは、ともに売野雅勇さんの作詞で、メロウリンクの世界観とぴったりマッチした内容になっています。炎のさだめも定番ですが、こちらも素晴らしいと思っています。歌っている坂井紀夫さんは、仮面ライダーBLACKのエンディングテーマであるLong Long ago, 20th Centuryや、露湖藻雷蔵名義で「勇者特急マイトガイン」の挿入歌「レッツ・マイトガイン!!」や「グレート・ダッシュ!!」などの名曲を歌っている方です。

「ソルジャー・ブルー」を一発で気に入った私はCDを即購入。現在も手放さずに持っています。残念ながらボトムズシリーズの中ではメジャーな位置づけにはない「メロウリンク」ですが、世界観やキャラクターともどもボトムズ本編となんら劣っていないと私は思っています。

機会があったら是非みていただきたい作品ですね。









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