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[コラム] 世間に物申したい!老害ヲタクの独り言コラム・ 二次元と親和性の高い「必殺!」vol.1

2019/02/22

テレビ朝日の黄金期

昭和の金曜夜八時といえば、この時代を体験した人間にとってはある種、テレビの黄金時代でもありました。というか、テレビ朝日の黄金期ですね。人によって見始めるタイミングは様々でしょうが、19時のドラえもんからはじまって、19時半の宇宙刑事シリーズ、20時のワールドプロレスリングを経て、21時のハングマン、22時の必殺シリーズへと続くリレーは、正直今でも信じられないラインナップです。これに対するのが武田鉄矢さん主演の3年B組金八先生だったり、当時の視聴率男だった萩本欽一さんの週刊欽曜日だったりしたわけです。

今現在クリエーターとして活躍されている40代後半から50代後半くらいの方々は、だいたいこれらのどれかに影響を受けているはずです。宇宙刑事にインスパイアされて作られた「学園特捜ヒカルオン」なんて、音楽も宇宙刑事と同じ渡辺宙明さんだし、主題歌も串田アキラさん(と)といった具合に徹底しています。

さてここでは宇宙刑事というより、必殺シリーズがクリエーターに与えた影響を考察してみたいと思います。必殺とハングマンというのは舞台が現代か主に江戸時代のどこかか、という違いはあるにせよ、法で裁けぬ悪を斬るという点では共通しています。今でこそ厨二っぽい設定ですが、昭和の時代にはこれが大人の娯楽でもあったわけです。

今見ると結構えげつない描写もあって、シリーズ後期に作られた「明るい必殺」(と私は勝手に呼んでいますが)でさえ、平成に復活した「必殺」とは一線を画しています。そりゃあちこちからの苦情を恐れるあまりに、毒にも薬にもならない番組ばかり作るようになってしまった今のテレビ業界で、オリジナルのテイストで必殺を作ることはまず不可能でしょう。

必殺の様式美を逆輸入できるか?

ましてや、時代劇はいろいろとお金もかかります。今日日広告効果も見込めないテレビではもはやスポンサーもつかないし、死滅寸前に近い有様です。とはいえ、必殺のテイストは死んだわけではありません。古くは「銀河旋風ブライガー」などのように宇宙の始末屋を描いたロボットアニメだったり、近代では「アカメが斬る」といったアニメにも、しっかり受け継がれています。

ただ、必殺は実写だからよかったという点もあって、一概にアニメだからということで、私はあまり歓迎したくないのです。アニメも必殺も愛するからこそ、ここはあえて辛口なメッセージを残したいと考えています。このコラムで言いたいのは、必殺のテイストを何とかアニメでいかせないかというのをテーマにしているので、必殺のテイストが薄いということと作品の評価は全く別物ということはあらかじめ言っておこうと思います。

必殺がなぜ二次元と親和性が高いのか?それは、やはり法で裁けぬ悪を斬るというメインテーマに沿って、個性豊かなキャラたちが、お金をもらって常人ではできない殺しの技を使って倒していくという流れが、やはり創作とは非常に親和性が高いと思います。

ガンダム以降、善悪それぞれの立場に立ったリアルな作品もふえましたが、もともと悪を倒す正義のヒーローはアニメや漫画の十八番でもあります。ある意味必殺シリーズはアニメや特撮の十八番を時代劇でやった点が面白いと思っています。ということは逆に必殺の様式美やロジックをアニメや漫画に逆輸入できないものかとは、モノ作りをしている人間なら一度は考えるのではないでしょうか?

鬼平ができたんなら・・・

さて、ブライガーは当初、必殺のようなダークな雰囲気を醸し出していたのですが、J9というキャラクターが殺しとは裏腹な明るさをもった人物像として描かれたのと、後期はカーメン・カーメンという大きな敵が現れて、一話完結スタイルでもなくなっていきました。よってこちらが期待した必殺テイストはだんだんなくなっていったのです。また「アカメが斬る」は、既に使い古されたネタながら、必殺のテイストをふんだんに盛り込んでいました。

しかし実写ならありえない殺しも一周して様式美になりえるのですが、アニメではそこまでの様式美にいたるまでのこだわりが見えず、またなんでもできてしまうアニメの特性上、キャラクターがどれだけ異能力を使おうが、何しようが別に驚かない点、さらには思ったより殺しの場面にグロい描写もあって、殺しに様式美を求める必殺ファンとしてはやや魅力にかけるように私には感られました。

近年、鬼平犯科帳が初のアニメ化という報道がありました。正直さいとうたかを版ともテレビでやっていたのとも異なるビジュアルでしたけど、鬼平ができたんなら必殺もできるんじゃないかと私は思うんですよね。必殺はある意味なんでもありだからこそ、難しい題材なんですが、いち視聴者として、どなたかにぜひ挑戦してほしい題材なんですよねえ。そういう意味では一回必殺という題材を真っ向勝負でアニメ化してほしいなあと考えています。





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