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[コラム] 世間に物申したい!老害ヲタクの独り言コラム・オタクの理解者は電気羊の夢を見るか?

2019/02/22

高齢者オタクに理解のある街?

この間、私が部屋を借りているコワーキングスペースで、偶然とある会合というものに出くわして、聴くともなしに聴いていました(というか、声がでかすぎて嫌でも耳に入ってきたのです)。

どういう集まりかはわからないし、知りたくもないのですが、どうも地域活性化に関する話らしく、それだけなら別に興味はなかったのですが、話がサブカルやアニメの話題になった時に「おや?」となったわけです。

登壇した中にはどうもアニメ作品をいくつかでがけたプロデューサーもいたようなんですが、やはり出資者側の理屈が延々と続いていて、聞いていて非常に不愉快でした。話もだいたいオタクなら知ってる内容ばかりだし、今更円盤売れない話をしても、オタクじゃないと思われる参加者に響いたのかどうか?という余計な心配までしてしまいました。

更に不愉快だったのは、講演後のワークショップで、成果を発表した参加者が聞きづてならないことを言い出したのです。ざっと要約するとこんな内容でした。

「北九州はオタクに理解がある街。同時に高齢化も進んでいる街。よって高齢者オタクに理解のある街として北九州を発信していきたい」

怒りでいっぱいになった

「はああああ?????」

それをオタクである当事者が言っている分には全然問題ないのですが、そうでない人間がどの口を割いてそれをいっているのか?珍しく怒りでいっぱいになった私はその登壇者につかみかかりたい気持ちになるほど激高していました。

後に別な場所でこの怒りをぶちまけたら、色んな人にびっくりされました。普段温厚でいつもニコニコしているイメージがある私が、怒りをぶちまけるというのは、それくらい奇異だったようです。

ではなぜ私がここまで怒ったのか?をもう少し詳しく話していきましょう。正直まちおこしも地域活性化もやりたきゃやればいいのです。高齢化対策だって重要な問題です。だけど、オタクに擦り寄ることで問題解決しようとするな!ということなんです。困った時だけ手のひら返しする人間を私は信用できません。

街ありきでオタクを利用する視点が、私にはとにかく不愉快なんです。結局オタクをダシにしようとしてるだけにしか私にはおもえませんでした。オタクじゃない人がオタクに擦り寄る時に、なんかあるだろ?とオタクが訝しむ理由が、あの会合やっていた人たちには永遠にわからないでしょう。

オタクはとにかく新参者をにわか呼ばわりする傾向があるといいます。でも私が言いたいのはそういうことではないのです。彼らがにわかだろうかなんだろうがどうでもいいことなんです。

土足で人の家に上がり込むようなもの

問題はまだよく知りもしないオタクを題材にビジネスの話をしていることなんです。彼らがやっていることは

①土足で人の家に上がり込むようなもの
②で、そのうえで理解者を気取っていたこと

不快さの原因はこれにつきます。訳知り顔で北九州はオタクの街とか自画自賛してる場合じゃないでしょう。あの人たちには「非常ベル」が聴こえていないんでしょうね。

表題の「○○は電気羊の夢を見るか?」というのは、フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」というタイトルのもじりです。映画「ブレードランナー」の原作といえば「ああ」という方も多いのではないでしょうか?

作中、主人公は人造人間を処理していく中であまりに人間らしい人造人間と出会い、人間と人造人間の区別を次第に付けられなくなっていきます。人間とは何か? 人間と人工知能の違いは? 作品の根源的な思想を素朴な問いかけに集約した、主人公のこの一言が、そのまま本作品の題名となっています。

では会合の参加者たちがどうすればよかったのか?人間の部分をオタクにおきかえてみましょう。オタクとは何か?オタクと一般人との違いは何か?その根源的部分をすっ飛ばしてまちおこしや、ビジネスと結び付けられても、私には不快なだけなんです。

「オタクって面倒くさい」

あなたはそう思ったかもしれません。そうです。特に私は面倒くさい生き物です。でもだからこそ、踏まなければならない手順や段階があることをどうしてもあなたには知っておいてほしかったのです。黙っているだけでは伝わりませんからね。









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