老害オタクの回転!揺りイスブログ 老害ヲタクよもやま話① 群れるのが好きか、孤独を好むのか?
群れない昔のヒーロー
今回は群れるのが好きか、孤独を好むのか?について考察してみたいと思います。
少なくとも昭和を代表するヒーローは、群れることをよしとしない傾向がありました。「秘密戦隊ゴレンジャー」以前にも、集団ヒーローは存在していましたが、いわゆる主流派になったのは主に単体ヒーローでした。
ウルトラマンしかり、仮面ライダーしかり。後年彼らもチームを組みますが、仮面ライダーの場合、藤岡弘、さんの怪我がなければ、複数ライダー制は誕生しなかったでしょう。ウルトラマンにも元々「宇宙警備隊」というチームにいながら、異国の星で正体をひた隠しにして孤独に闘うという点では「群れないヒーロー」でした。
では、平成の世ではどうでしょうか?私が大嫌いなワンピースでは、仲間ありきで個人が成立しています。海賊というのは、チームでありながら、一匹オオカミの寄せ集めとして描かれていた昭和の時代とは明らかに異なるものがあります。
とは言えワンピースの場合、少年ジャンプの永遠のテーマとも言える「友情・努力・勝利」という枠組みからははずれてはいないため、何ら問題はありませんし、これだけ国民的支持を得たということは、読者が「チーム」を求めている何よりの証だと私は思っています。
群れない=古い?
しかしながら、「群れない、媚びない、信じない(最後の信じないについては、完璧に私の主観ですが)」古い世代のヒーローたちに薫陶を受けた旧世代民である私にとって、まず最初に「チームありき」で進む物語や、チームのために力を尽くす主人公に対してはどうしても「気持ち悪い」としか思えないのです。
かくいう私ですが、最近でこそ年齢のせいもあって独りでいるのも辛く感じることが多くなってきました。しかしながらチームに身を寄せてしまうと、どうしても不自由さが先に立ち、未だに群れることをよしとはできません。
しかし、孤独は好きですが、孤立は困ります。いざという時に頼れる誰かが身近にいながら普段は単独行動ができるなら、ありがたいわけです。まず最初に個ありきであるならば、時にチームを組むのは悪くありません。
ルパン三世は、完全にキャラクターがチームとして活躍する作品と思われがちですが、元々は、それぞれのスペシャリストがミッションに応じて組んだり離れたりし、時には敵味方に分かれることすらあるのが魅力的だと私は思っています。
「最強」大人の事情?
しかしながら、どうしてもチームが個より優先されるような空気感や状況を私はどうしても良しとはできません。長年にわたり、孤独なヒーローに刷り込まれた価値観は一朝一夕では変わるはずもなく、それが老境に差し掛かった私を余計に孤独にしているのは間違いなさそうです。
たぶん平成仮面ライダーシリーズが昭和ライダーファンの一部から敬遠されがちな理由の一つとして、奇抜なデザイン以上に、一シリーズで複数のライダーが登場してチーム制で闘う「違和感」もあるのではないか?と私は思っています。
まあ、1年という長丁場でキャラクター商品を売るという「大人の事情」の前では、ヒーローが孤独であるより、チームでいた方がいろいろと都合が良いのは間違いないでしょう。大人の事情に勝る個人もチームも実はこの世には存在しえないのかもしれませんねえ。私にはそうした世情がとても世知辛く感じられてならないのですが(笑)